2023/10/28
【高知】「すでに残コンはリスクではなくなり、収益を生み出すチャンス(事業)に変貌を遂げようとしている」芸西生コン
高知県。芸西生コンで昨日(2023/10/27)張られた生コンキャンプは前半「オコシコン」の製造・施工体験に続いて、後半「残コンst」構想についての現地ディスカッションが開かれた。もはや、芸西生コンでは残コンはリスクではなくチャンスに変貌しようとしている。
残コンを問題からチャンス・事業へ(芸西生コン)
以前、当社をお訪ねいただいた芸西生コンさんは独力で素晴らしい進化を遂げていらっしゃいましたー。。
「生コンキャンプ」テーマには「動脈」と「静脈」の2つ
昨日(2023/10/27)高知県の芸西生コンでは「生コンキャンプ」が開催されており、「動脈」「静脈」2つのテーマでイベントが行われた。
「動脈」としてはいよいよご当地でも受注が始まった透水性コンクリート「オコシコン」の施工体験イベント。職員の皆さんが実際にご自身で手を出し製造・施工を体験する。
関連記事:【高知】「現場で製造・施工の実務者らが納得して共感するから広がるコンクリートの貢献」
次なるテーマは「静脈」残コン
前半に続いて、後半は生コン実務者らと「生コン工場における廃棄物・残コンを鉱山と見立てて作り出す各種CCU(骨材、微粉末)」と題して生コンキャンプが開催された。なお、本テーマで以前北岡明専務が生コンポータルを一度訪ねている。
関連記事:「残コンステーションならびにイワモル・オワコン・オコシコン等のご見学は随時受付しております」生コンポータル
芸西生コンの残コンst視察
残水排出ピットは残コンで作ったブロックを重ねることで設置。
なお、本ピットでは生コンポータルの鋼管スリットを採用していないものの、ブロックの隙間から見事清水(せいすい)が浸出し絞られ残渣が得られているという。これぞ、おうた子に教えられる、を地で行く体験をした宮本さんだった。
洗浄水(スラッジ水)は100%再利用
なお、残水を新方式に切り替えたこともあり、スラッジ水の濃度や発生量そのものが激減することで100%練り水として再利用することが実現したそうだ。
次なる目標は「残コン」で儲ける!!
芸西生コンさんたちの次なる目標は、「とりあえずなんとかなった残コン問題を次はチャンスとして事業化し利益を得る」となった。
取り組んでる FAのアルカリ刺激に!!残コンCCU
近隣生コン工場実務者らも集めて開催された生コンキャンプでは、芸西生コンら次なる目標はすでに解決を見ている「残コン」を今度は事業機会として捉えて前進すること。なお、すでに四国電力らと取り組んでいるフライアッシュのアルカリ刺激材として残コン由来の各種原材料を捉えた取り組みが始まった。
「コンクリートをもっと身近に」
互いに切磋琢磨でどんどん進化してコンクリートをより良い産業にしていきたいよねっ。
オワッコーン‼︎
みなさん、お若くて志の高い素晴らしい工場さんでしたー。。みなさんのご来場を心待ちにしていまっす。
作者・宮本充也
残コンステーションによる地域資源循環・脱炭素フロー
未利用資源「残コン」の高度利用を地域や組合単位で取り組むことで資源循環・脱炭素といった地域の課題を打破しつつ新たな付加価値(富)を創造する。地域や生コン組合主導の残コンステーションという提案。
Before:従来、建設現場で余剰となった生コンクリート(残コン)の大半は資源循環されることなく現地の中間処理業者らの手に委ねられあるいは最終処分場で埋め立て処分となっている。
After:一方、残コンステーションを実装した地域(生コン組合)では未利用資源として再定義され、廃棄されることなくフローチャートのように循環し、その過程で残コンやスラッジ水は「アルカリ刺激効果」を有し、CCU(Carbon Capture Utilization)材料としても脱炭素コンクリート(CNコンクリート)に貢献しうるマテリアルとして地域内で無限に循環し付加価値を生み出すことになる。