2024/03/06
コンクリートの研究や現場など舞台裏を開放することでコンクリートをもっと身近に
いまいち一般に馴染みの薄いコンクリートの製造工場や現場、研究所ではいったいどんなことが巻き起こっているのか。「生コンキャンプ」ではそんな舞台裏を広く世間に発信し「コンクリートをもっと身近に」を追求している。
生コンキャンプで起きていること
ICC試験室お勉強タイム
kr_Quarry(オフィス)ではJIC森先生をお招きしてJIS A 5308の改正ポイントのセミナーが行われた。 受講者はICC(伊豆中央コンクリート)の品質管理を支える面々。JIS規格が成立するまでの生々しい話はJIC森先生ならではの醍醐味。コンクリート製造実務のみならず、随時こうした「お勉強」の機会が生まれている。
学生さんも研究に訪れる
生コンキャンプには現役の学生さん(写真はエブサさん横浜国立大学細田暁研究室所属)も訪れる。彼のテーマはCLSM(Controlled Low-Strength Material)「イワモル」。
残コンがマテリアルになるまで
ドロドロだった「残コン」が骨材(粗骨材、細骨材)や微粉末に分級されるまでもいついらしても見学可能。学生のみならず研究者にとって現場・現実・現物を前提としたとしないでは雲泥の差がつく。「生コンキャンプ」ではそんな実物を体験することができる。
現場を前提とするから的を外さない
研究室のデスク上で数値とグラフをいじってるだけではない。 実物を体感することで学びは深まっていく。未来のコンクリートを担う学生の皆さんにも「生コンキャンプ」は常に門戸を開放している。
元気なインフラ研究所での連携
「一旦かみついたら、本当に現実社会が良くなるまで泥臭くやるのが私の流儀」(横浜国立大学細田暁教授)。生コンキャンプでは元気なインフラ研究所の中でもとりわけ先端を走る特攻部門HAYN隊に入隊して「実装」「現場」を至上としたチャレンジが繰り広げられている。
「生コンキャンプ」はいつでも大歓迎
コンクリートに興味や関心を抱いているあらゆるすべての人が招かれ必要とされる安心な空間が「生コンキャンプ」。コンクリート一致団結で「水の次に流通する材料」と言われるコンクリートにイノベーションを起こす。
「コンクリートをもっと身近に」
そんなわけで、今日も今日とてコンクリートに全集中の1日が始まってるねっ。 規則正しい生活を心がけて粛々と「伝える」情報発信を継続してまいりますっ。
オワッコーン‼︎
作者・宮本充也
残コンステーションによる地域資源循環・脱炭素フロー
未利用資源「残コン」の高度利用を地域や組合単位で取り組むことで資源循環・脱炭素といった地域の課題を打破しつつ新たな付加価値(富)を創造する。地域や生コン組合主導の残コンステーションという提案。
Before:従来、建設現場で余剰となった生コンクリート(残コン)の大半は資源循環されることなく現地の中間処理業者らの手に委ねられあるいは最終処分場で埋め立て処分となっている。
After:一方、残コンステーションを実装した地域(生コン組合)では未利用資源として再定義され、廃棄されることなくフローチャートのように循環し、その過程で残コンやスラッジ水は「アルカリ刺激効果」を有し、CCU(Carbon Capture Utilization)材料としても脱炭素コンクリート(CNコンクリート)に貢献しうるマテリアルとして地域内で無限に循環し付加価値を生み出すことになる。