2024/03/29
「まだ地下空洞の充填をするのに粉塵・騒音・振動・渋滞を巻き起こす埋め戻しを続けるの?」
地下空洞の充填による地盤沈下の未然防止といえば以前は騒音・粉塵・振動・渋滞を撒き散らかしながらの埋め戻しだったが、現在は日本全国いずれの生コン工場でも製造可能なCLSMがあるから製造・施工ともにWIN。
生コン屋さんで必ず練れるCLSMの深夜出荷
深夜でも品質管理バッチリ
時間は深夜。伊豆中央コンクリートの試験室ではCLSM流動化処理土の品質管理が行われていた。左から単位容積質量、一軸圧縮試験供試体、ブリーディング、フロー試験。きちんと性能が確認されてから深夜の街に繰り出す。
ただ流れ出すだけ。作業らしいことは何もない
生コン車から流れ出す液体がCLSM流動化処理土。生コンと違ってまるっきり液体なので地下空洞や廃止管などの充填に用いられ地盤沈下の未然防止などに役に立つ。
地下空洞の充填
こちら、立坑から直接荷下ろしされるCLSM。流し込むだけだから生コンとちがって待ちも発生しないし作業もほとんど生じないから製造・施工ともにWINがCLSM。
実は全ての生コン屋さん製造可能
イワモルの配合:製造工場向け
イワモル配合 | BFS | W | RG S | AD | air | 合計 | |
容量 | ℓ | 17 | 250 | 733 | - | - | 1000 |
質量 | kg | 50 | 250 | 1488 | - | - | 1788 |
BFSは高炉スラグ微粉末(高炉セメントB種に置き換え可能)、Wは上澄水やスラッジ水が理想、RG Sは本来残コン粒状骨材のことだが、回収砂やバージン砂での置換可能、AD混和剤は使っていない。結合材量がたったの50kgということからも凄まじい原価圧縮がわかるはずだ。砂はぜひバージン材ではなく回収砂や残コン粒状砂を採用してもらいたいところだ。
「生コンキャンプ」でできること
チャットやリアルやリモートで日夜繰り広げられている改良・改善はまさに現代のツールを駆使することで実現する創発型技術開発。
「コンクリートをもっと身近に」
そんなわけで人知れず地下空洞は充填され未然に地盤沈下が防止されたってわけだけど、「人知れず」でいいわけないよね? ちゃんと「伝える」情報発信をして、知らないことで損をしている人たちを救済しないとねっ。
オワッコーン‼︎
作者・宮本充也
残コンステーションによる地域資源循環・脱炭素フロー
未利用資源「残コン」の高度利用を地域や組合単位で取り組むことで資源循環・脱炭素といった地域の課題を打破しつつ新たな付加価値(富)を創造する。地域や生コン組合主導の残コンステーションという提案。
Before:従来、建設現場で余剰となった生コンクリート(残コン)の大半は資源循環されることなく現地の中間処理業者らの手に委ねられあるいは最終処分場で埋め立て処分となっている。
After:一方、残コンステーションを実装した地域(生コン組合)では未利用資源として再定義され、廃棄されることなくフローチャートのように循環し、その過程で残コンやスラッジ水は「アルカリ刺激効果」を有し、CCU(Carbon Capture Utilization)材料としても脱炭素コンクリート(CNコンクリート)に貢献しうるマテリアルとして地域内で無限に循環し付加価値を生み出すことになる。