2024/06/25
誰にも読まれない論文や購入されないコンクリートの研究はやめよう
足利大学松村研究室ご一行が生コンポータルを訪ねた。目的は彼らの研究の一環でもある残コン・戻りコンの粒状化再生骨材コンクリートの実装現場の視察。売れるコンクリートの研究をしよう。
コンクリートに興味あるすべての方を歓迎します
コンクリートに興味・関心のあるすべての方に門戸を開いていますー。。
学生の実地研修受け入れてます
昨日(2024/06/24)は足利大学村松研究室の学生さんたちの工場・施設見学の受け入れが行われていた。なんと、彼らは残コン粒状化再生骨材の研究に携わっているということで工場見学を希望された。
残コンst視察
こちら、残コンstで持ち戻された斬コン(戻りコン)や汚水は全て処理される。
残コンstでは残コンや残水(汚水)またはスラッジケーキなどが加工され原材料(骨材、混和材など)に生まれ変わる。
リサイクルだけじゃ売れない
なお、宮本さんからの質問「あなたなら残コンで作ったマンションと普通コンクリートで作ったマンションどっちに住みたい?」に対して学生から「普通コンの方でお願いします」との答え笑。つまり、リサイクル押しだけのコンクリートは売れない、という説明に加えてカーボンニュートラルという付加価値について座学で説明と質疑応答が行われた。
CNコンクリート3つのアプローチ
①セメント抑制(コンクリートの主なCO2排出源はセメントに由来することから)
②CCU材料の適用(人為的にCO2を固定させた骨材や混和材を用いる)
③DAC(中性化を逆手にとって供用中に気中CO2との反応を促す)
売れるコンクリートの研究をしよう
ネットでバカ売れ中の「オワコン」は水を通す、ということはつまり空気(CO2)も自由に出入りできる構造であることからCNコンクリート3つ目のアプローチDAC(Direct Air Capture)が促されることがわかっている。研究をするなら「(誰も読まない論文や買わない製品ではなく)売れるコンクリートの研究をしよう」と宮本さんから学生の皆さんにお伝えしました。
生コンポータルはいつでも門戸を開放してます
まとめに松村先生から謝辞と学生の皆さんへの激励があった。この後ゲストハウスやカフェ、露天風呂などの案内が行われ「卒研で利用してもいいですよ、無料で」とお伝えしたら皆さん喜んでくれていたようでした。
JOISはコンクリート実務家らの交流プラットフォーム
老若男女問わずコンクリートを志す全ての皆さんに開放されている空間です。
コンクリート一致団結でより良い世界を実現しよう
卒業してどんな企業や団体に所属したとしてもコンクリートに携わるなら必ず交流は途絶えない。生コンポータルやJOISでは「コンクリート一致団結」を標語により良い世界を探求します。
「コンクリートをもっと身近に」
ちょっと挑発的な言い方かもしれないけど、やっぱり買ってもらえるコンクリートや読んでもらえる論文でなければ本来の貢献は果たせないと思うんだよねっ。だから「伝える」情報発信をこれからも継続していろんな人に親しんでもらえるように努めたいねっ。
オワッコーン‼︎
作者・宮本充也
残コンステーションによる地域資源循環・脱炭素フロー
未利用資源「残コン」の高度利用を地域や組合単位で取り組むことで資源循環・脱炭素といった地域の課題を打破しつつ新たな付加価値(富)を創造する。地域や生コン組合主導の残コンステーションという提案。
Before:従来、建設現場で余剰となった生コンクリート(残コン)の大半は資源循環されることなく現地の中間処理業者らの手に委ねられあるいは最終処分場で埋め立て処分となっている。
After:一方、残コンステーションを実装した地域(生コン組合)では未利用資源として再定義され、廃棄されることなくフローチャートのように循環し、その過程で残コンやスラッジ水は「アルカリ刺激効果」を有し、CCU(Carbon Capture Utilization)材料としても脱炭素コンクリート(CNコンクリート)に貢献しうるマテリアルとして地域内で無限に循環し付加価値を生み出すことになる。