長岡生コンクリート
創発により紡ぎ出される
コンクリートソリューション

2024/06/25

誰にも読まれない論文や購入されないコンクリートの研究はやめよう

誰にも読まれない論文や購入されないコンクリートの研究はやめよう

足利大学松村研究室ご一行が生コンポータルを訪ねた。目的は彼らの研究の一環でもある残コン・戻りコンの粒状化再生骨材コンクリートの実装現場の視察。売れるコンクリートの研究をしよう。



コンクリートに興味あるすべての方を歓迎します

 残コン女の子

本日は未来ある学生さんたちが生コンポータルを視察に訪れたのでそのご紹介でっす。
コンクリートに興味・関心のあるすべての方に門戸を開いていますー。。

学生の実地研修受け入れてます

IMG_6239.jpeg

昨日(2024/06/24)は足利大学村松研究室の学生さんたちの工場・施設見学の受け入れが行われていた。なんと、彼らは残コン粒状化再生骨材の研究に携わっているということで工場見学を希望された。

残コンst視察

IMG_6240.jpeg

こちら、残コンstで持ち戻された斬コン(戻りコン)や汚水は全て処理される。

IMG_6241.jpeg

IMG_6242.jpeg

残コンstでは残コンや残水(汚水)またはスラッジケーキなどが加工され原材料(骨材、混和材など)に生まれ変わる。

リサイクルだけじゃ売れない

IMG_6235.jpeg

IMG_6236.jpeg

なお、宮本さんからの質問「あなたなら残コンで作ったマンションと普通コンクリートで作ったマンションどっちに住みたい?」に対して学生から「普通コンの方でお願いします」との答え笑。つまり、リサイクル押しだけのコンクリートは売れない、という説明に加えてカーボンニュートラルという付加価値について座学で説明と質疑応答が行われた。

CNコンクリート3つのアプローチ

①セメント抑制(コンクリートの主なCO2排出源はセメントに由来することから)
②CCU材料の適用(人為的にCO2を固定させた骨材や混和材を用いる)
③DAC(中性化を逆手にとって供用中に気中CO2との反応を促す)

売れるコンクリートの研究をしよう

IMG_6237.jpeg

ネットでバカ売れ中の「オワコン」は水を通す、ということはつまり空気(CO2)も自由に出入りできる構造であることからCNコンクリート3つ目のアプローチDAC(Direct Air Capture)が促されることがわかっている。研究をするなら「(誰も読まない論文や買わない製品ではなく)売れるコンクリートの研究をしよう」と宮本さんから学生の皆さんにお伝えしました。

生コンポータルはいつでも門戸を開放してます

IMG_6243.jpeg

まとめに松村先生から謝辞と学生の皆さんへの激励があった。この後ゲストハウスやカフェ、露天風呂などの案内が行われ「卒研で利用してもいいですよ、無料で」とお伝えしたら皆さん喜んでくれていたようでした。

JOISはコンクリート実務家らの交流プラットフォーム

JOISでできること

設備見学、工場見学は
随時受け付けております。

下記申込みボタンから
お申込みください。

参加申込みをする

技術開発プロジェクトへの
参加申し込みは

下記よりお申込みください。

nagaoka-rmc@yr.tnc.me.jp

老若男女問わずコンクリートを志す全ての皆さんに開放されている空間です。

生コンポータルはJOISを通じて世界中のコンクリート実務家と繋がっています。また、「実装」に最も近い場所でもありますので、ご自身の研究されるコンクリートが売れることを希望されるのであればぜひ訪問をご検討ください。

まさ固さん

コンクリート一致団結でより良い世界を実現しよう

IMG_6238.jpeg

卒業してどんな企業や団体に所属したとしてもコンクリートに携わるなら必ず交流は途絶えない。生コンポータルやJOISでは「コンクリート一致団結」を標語により良い世界を探求します。

残コンさん、まさ固さん。オワコンの宮本さんですっ。未来ある学生さんたちとの交流のご紹介ご苦労様っ。
「コンクリートをもっと身近に」
ちょっと挑発的な言い方かもしれないけど、やっぱり買ってもらえるコンクリートや読んでもらえる論文でなければ本来の貢献は果たせないと思うんだよねっ。だから「伝える」情報発信をこれからも継続していろんな人に親しんでもらえるように努めたいねっ。
オワッコーン‼︎

 宮本

 残コン女の子

ぉ、おわ??。。 ご自身の研究が社会にどのように繋がっているかを知っていただければ幸いですー。。
ぉわっこーン!

まさ固さん



作者・宮本充也

残コンステーションによる地域資源循環・脱炭素フロー

未利用資源「残コン」の高度利用を地域や組合単位で取り組むことで資源循環・脱炭素といった地域の課題を打破しつつ新たな付加価値(富)を創造する。地域や生コン組合主導の残コンステーションという提案。

Before:従来、建設現場で余剰となった生コンクリート(残コン)の大半は資源循環されることなく現地の中間処理業者らの手に委ねられあるいは最終処分場で埋め立て処分となっている。

After:一方、残コンステーションを実装した地域(生コン組合)では未利用資源として再定義され、廃棄されることなくフローチャートのように循環し、その過程で残コンやスラッジ水は「アルカリ刺激効果」を有し、CCU(Carbon Capture Utilization)材料としても脱炭素コンクリート(CNコンクリート)に貢献しうるマテリアルとして地域内で無限に循環し付加価値を生み出すことになる。

宮本 充也

主な著者
宮本充也

1級(舗装・造園・建築・土木)施工管理技士/コンクリート主任技士・診断士

危険物取扱責任者(乙4)/毒物劇物取扱責任者/日本農業検定(1級)/エクステリアプランナー(2級)/運転免許証(大型・中型)

勉強中の資格:採石業務管理者/2級FP技能士