2024/07/12
「生コン組合のカーボンニュートラル始まる」静岡県東部生コン協組(理事長:志村栄一)の残コンステーション視察(生コン製造編)
一つ前のブログではcnコンクリートをcnたらしめる残コンを高度利用する設備や現場の見学の様子をご紹介した。いよいよ静岡県東部生コンクリート販売協同組合公式の見学会でcnコンクリートがその姿を現す。
生コン組合のカーボンニュートラル(生コン製造編)
残コンを高度利用した原材料を用いたコンクリートはカーボンニュートラルを達成してまいりますー。。
これがカーボンニュートラルコンクリート
写真からでもお分かりのようにしくじってますがこれがCNコンクリートです。志村理事長からは「実物を見てぶったまげた」と意味深長なコメントを頂戴しましたが汗、ちゃんとしたコンディションのcnコンクリートはちゃんとポンプ圧送できるちゃんとした性状です汗。
関連記事:「生コン組合のカーボンニュートラル始まる」静岡県東部生コン協組(理事長:志村栄一)の残コンステーション視察(原材料製造編)
CO2排出量99%削減
①クリンカー抑制
②CCU(Carbon Capture Utilization)
③DAC(Direct Air Capture)
など、カーボンニュートラルコンクリート3つの要件について改めてご説明。残コン中に含まれる飽和水酸化カルシウム溶液は①アルカリ刺激効果②CO2との反応によるCaCO3生成③中性化という意味で非常に効果的なマテリアルであることがわかる。
CNコンクリートで土間打ち
非常に施工がしにくそう汗。ごめんなさい汗。施工協力は宮本さんの幼馴染おしゃれ職人集団ミヤケンさん。
完成。こちらはこの後シンクとボトル棚が設置されLumber_nook(スコッチウィスキーのバー)として開店します。
cnガビオン
こちらは日除の基礎コンクリートとして施工(見学会ではお見せできなかった)されたCNガビオン。CNコンクリートを粒状化(「オワコン」化)させて作ったものを蛇籠に詰めたもの。
既設CNコンクリートのご見学
最後に、「cnコンクリート、あれから。」ということで、「いいところも、悪いところも。」今をときめくカーボンニュートラルの功罪というべきか、アブサンデン現象などcnコンクリートはまだまだ未知数であることの説明を現地でご案内いたしました。
岡山、大阪兵庫、そして静岡県東部地区で始まる!
左から勝間田副理事長、志村理事長、野村副理事長、そしてCUCOでもご一緒しているタカムラ建設の長田さん。すでに行政(伊豆の国市や三島市、沼津河川国道事務所ら)や建設業者(加和太建設や土屋建設ら)の理解も得られているこの土地で始まる生コン組合のカーボンニュートラルはきっと火の勢いで燃え広がる(CO2は排出せずに)ことだろう。
本日は静岡県東部生コンクリート販売協同組合の志村理事長以下10名様以上が残コンを高度利用したカーボンニュートラルコンクリートの製造打設見学会にご来場いただきました。
今後は無理のないスピードで静岡県東部らしい着実な進め方で大阪兵庫の再強コンクリートの背中を追いかけていくことになります。
関係者の皆様誠にありがとうございました!
(JOIS玄関前というLINEグループで宮本さんから共有申し上げたコメント)
「コンクリートをもっと身近に」
ご当地静岡県東部はこれまでもご紹介してきたように、地元行政(沼津河川国道事務所、三島市、伊豆の国市)や建設業(加和太建設、土屋建設)の理解がすでに得られている地域です。最後のピースとして地元生コン組合静岡県東部生コンクリート販売協同組合がはまることでいよいよ本格的にカーボンニュートラルなサーキュラーエコノミーが始まるよっ。
オワッコーン‼︎
残コンステーションによる地域資源循環・脱炭素フロー
未利用資源「残コン」の高度利用を地域や組合単位で取り組むことで資源循環・脱炭素といった地域の課題を打破しつつ新たな付加価値(富)を創造する。地域や生コン組合主導の残コンステーションという提案。
Before:従来、建設現場で余剰となった生コンクリート(残コン)の大半は資源循環されることなく現地の中間処理業者らの手に委ねられあるいは最終処分場で埋め立て処分となっている。
After:一方、残コンステーションを実装した地域(生コン組合)では未利用資源として再定義され、廃棄されることなくフローチャートのように循環し、その過程で残コンやスラッジ水は「アルカリ刺激効果」を有し、CCU(Carbon Capture Utilization)材料としても脱炭素コンクリート(CNコンクリート)に貢献しうるマテリアルとして地域内で無限に循環し付加価値を生み出すことになる。