2024/07/30
生コンスラッジの微粒分は市販の改質材(セルドロンやコンバラス他)の代替品になります
残コンアップサイクル市販の薬剤(セルドロン、コンバラス、re-con zero evo他)に頼らずにできるのだろうか? もともと生コン工場の厄介者だった生コンスラッジ由来の微粉末「残コナ」を用いた実験の様子。
スラッジ微粒分は市販の改質材(セルドロン他)になる?!
残コンと見立てた実験用生コン製造
こちら「残コン」に見立てた生コンクリートの製造と積み込み状況。
紛れもないドロドロの普通の生コン。
Y弾の代わりに「残コナ」投入?!
フレコンパックに貯蔵されていた「残コナ」の投入状況。
「残コナ」って何?
こちら、もともと残コン(または残コンを由来とする生コンスラッジ)を微粉砕して得られた微粒分を「残コナ」と名付けたものであり、つまり普段生コン工場では廃棄処分され高コストを強いられている厄介者。
「残コナ」で「オワコン」できちゃった
市販のセルドロンやコンバラスで改質したように普通に粒状化されています。
セルドロンとか市販の改質材の代替もできる!
秒で水分を飛ばされた生コンクリート。つまり、セルドロンやコンバラスなど市販の薬剤を購入することもなく、自社で発生したスラッジケーキから「残コナ」を製造し残コンを改質することもできる完全クローズドループが特徴。
「残コナ」のご相談はJOISまで!
コンクリートの実務家オンラインサロンJOISではイノベティブな交流(R&D)が日夜繰り広げられています。「残コナ」もそんなJOISの交流が生み出したテクノロジーです。
「コンクリートをもっと身近に」
そんな出来事も「伝える」「伝わる」「知られる」ことで徐々に世界の景色を美しくしていくはずですっ。だから情報発信頑張るんだねっ。
オワッコーン‼︎
作者・宮本充也
残コンステーションによる地域資源循環・脱炭素フロー
未利用資源「残コン」の高度利用を地域や組合単位で取り組むことで資源循環・脱炭素といった地域の課題を打破しつつ新たな付加価値(富)を創造する。地域や生コン組合主導の残コンステーションという提案。
Before:従来、建設現場で余剰となった生コンクリート(残コン)の大半は資源循環されることなく現地の中間処理業者らの手に委ねられあるいは最終処分場で埋め立て処分となっている。
After:一方、残コンステーションを実装した地域(生コン組合)では未利用資源として再定義され、廃棄されることなくフローチャートのように循環し、その過程で残コンやスラッジ水は「アルカリ刺激効果」を有し、CCU(Carbon Capture Utilization)材料としても脱炭素コンクリート(CNコンクリート)に貢献しうるマテリアルとして地域内で無限に循環し付加価値を生み出すことになる。