2024/08/20
生コン工場にあるものだけで製造可能なカーボンニュートラル人工カラー骨材
岡山県白石建設ではオモローな実験が繰り広げられている。 今宮本さんも一路岡山行きの新幹線でこちらのブログを書いている。およそ15年前に関係者らで盛り上がっていた人工カラー骨材がカーボンニュートラル時代に再燃。
無限の可能性を秘めた人工カーボンニュートラル骨材
全部副産物で、生コン工場にあるものと顔料でできちゃう製品の御正忌後なりますー。。
カーボンネガティブな人工骨材製造
こちらで用いている材料(顔料以外)は全て産業副産物。 スラッジ水や上澄水などのアルカリ供給源也高炉スラグ微粉末、そしてスラッジケーキを破砕して得られた微粒分「残コナ」や回収骨材(s)etc... 「捨てればゴミ」だった原材料を用いて作ろうとしているのはカーボンネガティブな人工骨材。
ポロポロで出来上がりこのまま硬化
出来立てほやほやのカラー骨材はまるで生コンみたいだが粒状化(残コナで粒状化可能)され丸みを帯びている。このまま、高炉スラグ微粉末とスラッジ水(から供給されるアルカリ刺激)の反応によって硬化する。
インテリア向けカラー骨材
完成。
手相も素晴らしい(大分綜合建設のこばらいさんいわく大金持ちの手相)が乗っている骨材もすごい。もしかしたら、この製品がバズって「倉が建つ」ことを象徴しているのかもしれない。
カラバリは無限!
こちらはベンガラ(岡山県の名産)で染めたカラー骨材。顔料を選べばカラバリ無限。
テラゾ(ジン研ぎ)の種石として期待!
こちら、テラゾと言われる人工大理石風のコンクリート表現。 カーボンネガティブ骨材はこうした技法にも応用が期待されている。
みんなで作るみんなのラボ(R&Dセンター)JOIS
「コンクリートをもっと身近に」
まだ、プロダクト手前のラボ試験段階だけど、プロセスから「伝える」ことで多くの人たちの関心を得られればものづくりも加速するはずさっ。
オワッコーン‼︎
作者・宮本充也
残コンステーションによる地域資源循環・脱炭素フロー
未利用資源「残コン」の高度利用を地域や組合単位で取り組むことで資源循環・脱炭素といった地域の課題を打破しつつ新たな付加価値(富)を創造する。地域や生コン組合主導の残コンステーションという提案。
Before:従来、建設現場で余剰となった生コンクリート(残コン)の大半は資源循環されることなく現地の中間処理業者らの手に委ねられあるいは最終処分場で埋め立て処分となっている。
After:一方、残コンステーションを実装した地域(生コン組合)では未利用資源として再定義され、廃棄されることなくフローチャートのように循環し、その過程で残コンやスラッジ水は「アルカリ刺激効果」を有し、CCU(Carbon Capture Utilization)材料としても脱炭素コンクリート(CNコンクリート)に貢献しうるマテリアルとして地域内で無限に循環し付加価値を生み出すことになる。