2024/08/24
【残コナ】製造機設置完了! ナマコンバレーの残コンステーション見学のススメ
豊富に含まれているCa(OH)2がDAC(Direct Air Capture)によりCO2と反応してCaCO3に変化する化学反応をCCU(Carbon Capture Utilization)として各種材料に加工する残コンステーション最後のピース「残コナ」製造機がナマコンバレーに設置されました。
残コナ製造機がナマコンバレーに設置されました
残コナ製造始まりました
こちら、Maxで250kgのCO2を固定可能な「残コナ」は残コン由来の微粉末。DACにより軽質炭酸カルシウムを析出させる。
残コナ製造機設置完了
こちらは日本でまだ2台しか設置されていない残コナ製造機(初号機は岡山県白石建設所有)はナマコンバレーの伊豆中央コンクリート敷地内で操業が始まった。
ホッパー・発電機・ジョークラッシャー・ベルコン・集塵機
なお日本に2台しかないとはいうものの仕組みは単純でホッパーから残コン粒状骨材原石を投入市オーバーサイズを砕いたものをベルトコンベアで吐き出す手前に集塵機のフードが被せられ粉塵を「残コナ」として得るというもの。
チリが積って「残コナ」完成
こちら集塵機で捕集されたチリが残コナ。カーボンクレジットの時代に残コンは砂金に化ける。
残コンステーション
残コンには飽和した水酸化カルシウム溶液がふんだんに含まれている。写真の上澄水Ca(OH)2は気中CO2と反応してCaCO3(軽質炭酸カルシウム)に変化するこの理屈から「残コン」がCO2固定媒体として大きな注目を集めるようになった。
こちら残コンstで粒状化される残渣。砂や砂利、そして「残コナ」として分級されそれぞれの役割を担う。
JOISはみんなで作るみんなのラボ(R&D)センター
「コンクリートをもっと身近に」
コンクリート全般もそうだけど、CO2固定も目に見えない価値だからねっ。dc赤ら「伝える」「伝わる」「知られる」情報発信が重要なのさっ。
オワッコーン‼︎
作者・宮本充也
残コンステーションによる地域資源循環・脱炭素フロー
未利用資源「残コン」の高度利用を地域や組合単位で取り組むことで資源循環・脱炭素といった地域の課題を打破しつつ新たな付加価値(富)を創造する。地域や生コン組合主導の残コンステーションという提案。
Before:従来、建設現場で余剰となった生コンクリート(残コン)の大半は資源循環されることなく現地の中間処理業者らの手に委ねられあるいは最終処分場で埋め立て処分となっている。
After:一方、残コンステーションを実装した地域(生コン組合)では未利用資源として再定義され、廃棄されることなくフローチャートのように循環し、その過程で残コンやスラッジ水は「アルカリ刺激効果」を有し、CCU(Carbon Capture Utilization)材料としても脱炭素コンクリート(CNコンクリート)に貢献しうるマテリアルとして地域内で無限に循環し付加価値を生み出すことになる。