2024/08/27
「さらに身近になったカーボンネガティブ?!」 【残コナ】 手投入タイプの販売開始
ナマコンバレー(伊豆の国市長岡925周辺)ではいよいよ本格的に製造が始まっている残コン微粒分「残コナ」。 以前より取り組んでいる陽光物産とのプロジェクト袋詰め建材とのコラボでいよいよ登場手投入タイプの「入れれば入れるだけ」カーボンネガティブ混和材の紹介。
残コナ手投入タイプ(袋詰20kg)出た!
雨にも負けず「残コナ」製造本格化
先般設置のご報告を行った残コナ製造機(写真)の稼働が本格化している。雨降りの今日(2024/08/27)はいよいよ始まった手投入タイプ(20kg袋タイプ)の製造現場を紹介。
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これが残コナ
集塵機(一部現在は手ぶるい)で得られた残コンの微粒分(スラッジ、残渣)はDAC(Direct Air Capture)により気中CO2が固定される(Ca(OH)2 + CO2 → CaCO3)。Max250kg/tのCO2固定が期待される残コナだが使う分だけカーボンネガティブが実現する未来の混和材(CCU:Carbon Capture Utilization)として注目を集めている。なお、用途は粘性付与(高流動コンクリート)、造粒材(セルドロンやre-con zero evoなどの代替)、アルカリ刺激(残留水酸化カルシウム分による)など多数。
更なる合理化が急がれる「残コナ」製造
現在1tの「残コナ」を製造するのにも職員総出で大掛かりなお祭りを開催している状態汗で、カーボンネガティブだと言ってこのままでは経済合理性が成立しない。そのため、排ガスなどに含まれる未利用熱を用いた乾燥促進や含まれるCO2固定の促進なども併せて更なる合理化が急がれている(JOISほかパートナーらとの共同研究強化中)。
パッケージング by 陽光物産監修
なお、こちらも以前紹介したように袋詰め建材製造大手陽光物産(広島県福山市)監修により生コンポータル(株式会社 長岡生コンクリート)では現在袋詰め製品の製造・販売も行われている(お陰様で結構好調)。そのため、「ちょっと残コナサンプル欲しいんだけど、20kg程度」みたいな問い合わせにもきちんと対応できます。
袋詰め「残コナ」の販売開始
こちら、20kgタイプパレット販売も対応します。製造プロセスの最適化を急ぎ早期に市場にお届けできるようJOISと連携しています。
残コナ製造に興味があるならJOISまで
9月11日キックオフイベントが開催されるコンクリートサロンJOISの交流に端を発して生まれた「残コナ」製造・販売。残コンを高度利用した次世代の混和材の製造に関心のある業界関係者はぜひご来場ください。
2.プログラム
1430:開会挨拶 船尾孝好(大阪兵庫生コンクリート工業組合)
1515迄:基調講演「再強コンクリートについて」
1645迄:フリーディスカッション 「JOISの運営方針」他 司会:森政伸(JIC)
(ラボ)
・今すぐ始められる低炭素コンクリートの実践(バルチップ)
・人工カラー骨材「ダイナコア」製造販売プロジェクト(毛受建材/陽光物産)
・集まれ透水性コンクリート(関係先全てにお声がけしますがきてくれるかどうかは不明)
・集まれ残コン造粒材(同上)
・集まれ残コンブロック(同上)
・集まれ先送りモルタル代替材(同上)
・集まれCLSM(同上)
(オフィス)
・SNSを利用した企業イメージアップ戦略(白石建設)
・グッドデザイン賞2025& WOC上海レポート(PUMP MAN、白石建設他)
・「無人で動く?」 生コン工場運営ユニット「ミツア」(セイア)
・「お金を降らす術を身に付けました(^^)/」 助成金・補助金(マル・インシュランス)
・
(2024/08/27改定)
「コンクリートをもっと身近に」
カーボンネガティブって話題にはなってるけど身近に感じたことないよね。それじゃ、ダメ。いつまで経ってもそんな社会はやってこない。だから「伝える」「伝わる」「知られる」情報発信が肝なんだっ。
オワッコーン‼︎
作者・宮本充也
残コンステーションによる地域資源循環・脱炭素フロー
未利用資源「残コン」の高度利用を地域や組合単位で取り組むことで資源循環・脱炭素といった地域の課題を打破しつつ新たな付加価値(富)を創造する。地域や生コン組合主導の残コンステーションという提案。
Before:従来、建設現場で余剰となった生コンクリート(残コン)の大半は資源循環されることなく現地の中間処理業者らの手に委ねられあるいは最終処分場で埋め立て処分となっている。
After:一方、残コンステーションを実装した地域(生コン組合)では未利用資源として再定義され、廃棄されることなくフローチャートのように循環し、その過程で残コンやスラッジ水は「アルカリ刺激効果」を有し、CCU(Carbon Capture Utilization)材料としても脱炭素コンクリート(CNコンクリート)に貢献しうるマテリアルとして地域内で無限に循環し付加価値を生み出すことになる。