2024/08/31
「地面にできちゃった陥没(空洞)で家が浮いた? そのままにしておくと基礎・地中梁に良くない」
静岡県某所。 あまり知られていないことかもしれないが地面は下がる。家(基礎)と地面の間に隙間(空洞)が発生する。イメージしやすいかもしれないがそのままにしておくと基礎に負担がかかる。CLSM(Controlled Low-Strength Materials)なら流れ込んで固まってしっかり支えてくれるから安心。
流れ込んで下から支えるCLSM
生コン工場で製造可能なCLSM(今回は残渣式流動化処理土をご紹介します)はとってもお役に立てるのですー。。
家の基礎が【浮く】と良くない
こちら、地盤沈下の発生により浮いてしまった戸建て住宅の基礎。これ、特殊なことではなく普通に生じうる現象。
地面そのものが下がってしまうが、杭といって支持地盤(地中深く)まで柱のように刺さっている基礎構造物があるため建物(構造物)そのものは下がることなくぷらぷらと浮いてしまう状態になる。このままだだと基礎地中梁に余計な荷重がかかっていることになるため基礎構造物の劣化・損傷が避けられないため、何らかの対策が必要となる。
不安を煽るわけじゃないけど要注意
このままにしておいていいはずもなく、また、普通に考えてこの状態を何とかできそう、って感じがしないため、諦めている方がもしいらっしゃるのであれば覚えておいて CLSM(Controlled Low-Strength Materials)という材料。
CLSM(残渣式流動化処理土)
ぱっと見、生コンのように見えるかもしれないが、こちらは泥水のように地中空洞や陥没を満たし(充填し)周辺の地盤と同等の強度を発現することで上層構造物を支持(支える)ことができる優れもの。
流れ込んでしっかり支える!
穴ボコはこれで埋まって周辺の地盤と同等以上の強度を発揮することで空洞があった時にかかっていた荷重は消滅する。基礎構造物にとっては理想的な状態が回復することを意味する。
生コン屋さんが作る生コン屋さんのラボ(R&D)JOIS
静岡県伊豆の国市
残渣式流動化処理土
床下充填
配水管が建物下に引っ張られてるので基礎横を掘って床下を確認した所沈下していたので充填することになったとの事です
CLSMの製造施工はJOISまで
JOISキックオフイベントでも紹介予定!CLSM
JOISキックオフイベント 9.11
2.プログラム
1430:開会挨拶 船尾孝好(大阪兵庫生コンクリート工業組合)
1515迄:基調講演「再強コンクリートについて」
1650迄:フリーディスカッション 「JOISの運営方針」他 司会:森政伸(JIC)
(ラボ)
・今すぐ始められる低炭素コンクリートの実践(バルチップ)
・カーボンネガティブ混和材「残コナ」製造方法(白石建設/長岡生コン)
・「目指せグッドデザイン賞グランプリ」人工カラー骨材「ダイナコア」(毛受建材/陽光物産)
(プロダクト)〜集まれシリーズ〜
・集まれ透水性コンクリート(関係先全てにお声がけしますがきてくれるかどうかは不明)/他 残コン造粒材/残コンブロック/先送りモルタル代替材/CLSM
(オフィス)
・SNSを利用した企業イメージアップ戦略(白石建設)
・グッドデザイン賞2025& WOC上海レポート(PUMP MAN、白石建設他)
・「ほぼ無人で動く?」 生コン工場運営ユニット「ミツア」(セイア/長岡生コン/JIC)
・人材開発支援助成金(定額制訓練)活用について(仮)(マル・インシュランス)
(懇親会)
・公開収録「帰ってきた! 残コンさんいらっしゃい!!」
「コンクリートをもっと身近に」
まあ、普通に考えて、こんなことってありえないって思うよねっ。 だから「伝える」ことで「伝わる」「知られる」を生み出してきちんとお役に立ちましょうっ。
オワッコーン‼︎
作者・宮本充也
残コンステーションによる地域資源循環・脱炭素フロー
未利用資源「残コン」の高度利用を地域や組合単位で取り組むことで資源循環・脱炭素といった地域の課題を打破しつつ新たな付加価値(富)を創造する。地域や生コン組合主導の残コンステーションという提案。
Before:従来、建設現場で余剰となった生コンクリート(残コン)の大半は資源循環されることなく現地の中間処理業者らの手に委ねられあるいは最終処分場で埋め立て処分となっている。
After:一方、残コンステーションを実装した地域(生コン組合)では未利用資源として再定義され、廃棄されることなくフローチャートのように循環し、その過程で残コンやスラッジ水は「アルカリ刺激効果」を有し、CCU(Carbon Capture Utilization)材料としても脱炭素コンクリート(CNコンクリート)に貢献しうるマテリアルとして地域内で無限に循環し付加価値を生み出すことになる。