長岡生コンクリート
創発により紡ぎ出される
コンクリートソリューション

2024/09/28

「残コンさんいらっしゃい!」 セメントメーカーと生コン工場の関係性を副産物 【残コン】 で再定義する

「残コンさんいらっしゃい!」 セメントメーカーと生コン工場の関係性を副産物 【残コン】 で再定義する

セメントメーカーと生コン工場の関係性がギクシャクして久しい。 数十年前の蜜月・ロマンスは嘘だったかのように冷え込んでいる両業界の関係性を副産物「残コン」で再定義する試みの端緒が開かれた。



「残コンさんいらっしゃい!」JOIS

 残コン女の子

本日は9月11日公開収録された「残コンさんいらっしゃい!」をご紹介しまっす。セメント、生コン。それぞれがそれぞれを尊重し高め合う、そんな業界構造を志向していますー。。

https://youtu.be/l1QgdA2XDBQ / https://m.youtube.com/@JOIS-japan

「残コン」いろいろ


【第1回】残コンさんいらっしゃい【業界の話を赤裸々に暴露】

https://youtu.be/l1QgdA2XDBQ

一般の人たちはあまり知らない"残コン問題"
このコーナーでは、残コン問題を含むコンクリート業界の話を赤裸々に暴露していきます。

残コンとは、工事現場で使わなかったコンクリートの事
これが工場に持ち帰られどういう形にしろ処理されるのですが、それがどうなるのかは普通知りません。
でも、皆さんが支払う価格にはしっかり反映されてたり、環境を破壊したり、そういった事実があります。
そこで残コンを有効活用することを目的に、どんどん認知度を広めようという試みです。

ぜひお楽しみください。

運営〉JOIS


「ゼネコンが悪い?!」(本田工場長)

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こちら、1日の現場で発生し持ち戻された残コンは翌日破砕処理され構内に押し広げられている。 寝屋川コンクリートの本田工場長によれば「ゼネコンが悪い」と一刀両断、したかに思われたが、生コン工場自身が主体的に工夫をして解決していかなければならない、という決意とも取れる使命感を示した。

生コン価格の高騰 思わぬ副次効果

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日経クロステックより引用)


2;来春2万5500円へ価格改定~大阪広域生コン協組 

大阪広域生コンクリート協同組合(木村貴洋理事長)が来年4月1日納入開始分から新価格表を適用する。呼び強度18の普通コンクリートの価格を現在のm3当たり2万1800円から2万5500円へ改定し、販売価格を3700円引き上げる。販売価格は全12ブロック統一とする。2月15日の理事会で正式に決定し、3月15日に開いた販売店会議で説明した。(コンクリート新聞より引用)


値上げ渦中の船尾サンコンさんによれば生コン価格の上昇の副次効果として「勿体無い」という意識から残コン問題が「まし」になっているという。

「残コンさんいらっしゃい」セメントの原料

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写真は残コンstで粒状化加工されたばかりの残コン。

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集塵機や分級器を用いて得られた微粒分。 200〜250kg/tonのCO2をCaCO3(人工炭酸カルシウム)として固定できることがわかっているこちらの微粒分(微粉末)はセメントの原材料として理屈上利用することができる。 その理屈を実装に向ける可能性について、「高炉セメントを一生懸命作ってる会社」日鉄高炉セメントの大嶽役員から高い意識が示された。

スラグ骨材(副産物)利用こそJOISの出番

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こちら、製鉄の過程で発生する鉱滓(スラグ)を骨材として再利用したものも日鉄高炉セメントの取扱製品。日本は規格が厳しすぎるということで海外に流れている現状を鑑みると、「規格の外の生コンクリート」(透水・保水性や資源循環、カーボンリサイクルなどこれまでとは異なる性能を有するコンクリート)のR&Dを旨とするJOISとの相性抜群。

生コンもセメントも両輪みてえな関係だからなっ。 互いにいいところを伸ばしあって、より良い業界にしていくしかねえぜっ。

 残コン姐さん

生コンとセメントの新しい循環を生み出そう

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「みんなで作るみんなのラボ&オフィス」JOISでは今回「残コンさんいらっしゃい!」でも示されたように生コンとセメントのつながりを再定義し、資源循環でありカーボンリサイクルでもある新たな業界標準を模索していく。

残コンさん、残コン姐さん。 オワコンの宮本さんですっ。 「残コンさんいらっしゃい!」ご報告ありがとうっ。
「コンクリートをもっと身近に」
今回のお話はきっと一般の方には伝わりにくいかもだけど、ず〜っと伝え続けることが大切だと思ってますっ。
オワッコーン‼︎みやもとさんのせりふ

 宮本

 残コン女の子

ぉ、おわ??。。 JOISの「残コンさんいらっしゃい!」はシリーズとして引き続きご案内続けまっす。
残コン‼︎ オワッコーン‼︎

 残コン姐さん



作者・宮本充也

残コンステーションによる地域資源循環・脱炭素フロー

未利用資源「残コン」の高度利用を地域や組合単位で取り組むことで資源循環・脱炭素といった地域の課題を打破しつつ新たな付加価値(富)を創造する。地域や生コン組合主導の残コンステーションという提案。

Before:従来、建設現場で余剰となった生コンクリート(残コン)の大半は資源循環されることなく現地の中間処理業者らの手に委ねられあるいは最終処分場で埋め立て処分となっている。

After:一方、残コンステーションを実装した地域(生コン組合)では未利用資源として再定義され、廃棄されることなくフローチャートのように循環し、その過程で残コンやスラッジ水は「アルカリ刺激効果」を有し、CCU(Carbon Capture Utilization)材料としても脱炭素コンクリート(CNコンクリート)に貢献しうるマテリアルとして地域内で無限に循環し付加価値を生み出すことになる。

宮本 充也

主な著者
宮本充也

1級(舗装・造園・建築・土木)施工管理技士/コンクリート主任技士・診断士

危険物取扱責任者(乙4)/毒物劇物取扱責任者/日本農業検定(1級)/エクステリアプランナー(2級)/運転免許証(大型・中型)

勉強中の資格:採石業務管理者/2級FP技能士