2024/10/22
何かとお騒がせ中 【ホソヤン】 と行く! 山口・福岡訪問記① 「かの有名な山口システムに学べ!」
朱に交われば赤に染まる。 「寄らば大樹の陰」同様に宮本さんが大切にしている言葉である。 何かとお騒がせ中ホソヤンはいわば、インフルエンサー(朱)であり権威(大樹)。一緒にいれば、なんかいいことあんじゃねえか、という不謹慎な気持ちから宮本さん、細田先生の山口・福岡セミナー行脚に随伴しました。今回はかの有名な「山口システム」からの学び。
かの有名な山口システムを有名ってだけで終わらせないために
山口システム
写真は都城高専の田村校長。なんと今年で18年目を数える山口システム年次総会は山口システムの説明またここ最近のアップデートについての共有が行われる。 ホソヤンから度々聞かされていた「山口システムはすごい」を一度でいいから浴びてみたいという思いから宮本さん昨日(2024/10/21)参加させていただきました。
命名! ホソヤン効果
山口システムの根幹をなすフィロソフィーはシステムや組織構造(ハードウェア)のみならず、「やる気」を科学するホーソン効果とピグマリオン効果にあるという。
ホーソン効果
ピグマリオン効果
ホソヤン効果
休憩中に田村先生がしきりと「ホソヤン効果」を推していたのが印象深い。ホーソン効果、ピグマリオン効果を 山口システムにゆかりの深い細田先生のニックネーム「ホソヤン」とかけたホソヤン効果が山口システムの根幹をなす科学とする立場笑。
満を持してホソヤン登場
ホソヤン流「温故知新」
カーボンニュートラルやサーキュラーエコノミーなど当今流行の言葉に踊らされるのではなく本質的な価値を常に意識すべき、という主張の引用として小樽築港の事例が紹介された。
山口システムのキーワード「現場」
「大学教授でも5年から7年ぐらいは現場の経験が必要だ」(廣井勇)を引用するホソヤン、確かに常に現場に向き合っている大学教授としてお馴染みである。 セミナー中も現場からSOSの電話がかかってくるなど、おしっこしてる最中でも現場に寄り添うために電話に出てレクチャしついつい社会の窓を閉め忘れてそのまま廊下を歩いて戻り休憩室で気づくほどの現場主義っぷりはホソヤン流。 質疑応答中に、「なぜこのような素晴らしい組織文化が山口県で発生したんですか?」という宮本さんからの質問に、県職員の石田さんからは「ついつい現場にいっちゃうんです」という咄嗟の発言が印象的だった。 やはり、現場に答えがある、という宮本さんの常なる信条ともリンクする素晴らしい交流に触れることができた。石田さんの発言に続き、多くの県職員の方々から自発的に発言がなされた。この主体性も山口システムの特徴なのだろう。
山口県担当者 阿部さんの講話
山口システム現在の山口県のフロントマン阿部さんから「山口システム」のアップデート状況ほかが共有されました。
こちら、山口システム全体のフローチャート。 「マニュアルではなくチェックシート」という発言が印象的だった。把握についても、指導や指示するということではなく、自身できちんと現場のリアルを知覚することの大切さを強調されていました。
現場至上主義を前提とした上で現代のツール(AIやSNS、3Dほか)を築き上げていくという姿勢は全ての講話に共通していた。
「誰とでも飲める」が学者の強み(田村先生)
休憩中に田村先生からお話のあった、「学者の強みはどんな属性の方(施工、発注、製造など)とでも垣根なく付き合いえる、つまり《誰とでも飲める》なんですよ」が非常に鮮烈に印象に残った。 宮本さんの質疑応答の中でも発言させていただいたところでは、「たとえ同じ県民だったとしても県職員と生コン工場(あるいは建設会社)との間には圧倒的な立場の差があります。その意味で学者のような方は誰とでも繋がれる、誰でも彼でも繋げられる、というお立場にあるはず。 閉鎖的で停滞気味の建設業にあって学者に求められる新しい役割だと思います」と生意気なご提案。宮本さん、 産業構造の流動性を高めることが権威とされる学者の皆さんに求められるという強い思いを抱くに至りました。
誰もが当事者! みんなで作ろうみんなのラボ
山口県から福岡県に移動中に折尾駅で見つけたストリートピアノで演奏するホソヤン。こうしうアクシデント(?)もホソヤンと行くシリーズの醍醐味となっている笑。
「コンクリートをもっと身近に」
すごかった、有名、で終わらせることなく「伝える」発信がこれからの業界の鍵になるねっ。
オワッコーン‼︎
作者・宮本充也
残コンステーションによる地域資源循環・脱炭素フロー
未利用資源「残コン」の高度利用を地域や組合単位で取り組むことで資源循環・脱炭素といった地域の課題を打破しつつ新たな付加価値(富)を創造する。地域や生コン組合主導の残コンステーションという提案。
Before:従来、建設現場で余剰となった生コンクリート(残コン)の大半は資源循環されることなく現地の中間処理業者らの手に委ねられあるいは最終処分場で埋め立て処分となっている。
After:一方、残コンステーションを実装した地域(生コン組合)では未利用資源として再定義され、廃棄されることなくフローチャートのように循環し、その過程で残コンやスラッジ水は「アルカリ刺激効果」を有し、CCU(Carbon Capture Utilization)材料としても脱炭素コンクリート(CNコンクリート)に貢献しうるマテリアルとして地域内で無限に循環し付加価値を生み出すことになる。