2024/10/30
何かとお騒がせ 【ホソヤン】 が連れてきた!! ダナン工科大学ご一行様視察ツアー② 規格外コンクリート実装現場視察
シリーズ第2団は規格外コンクリートの実装現場視察ツアーの様子をご紹介。 多様性が求められる時代に規格・基準に恭順なだけでは流通に乗らないという課題を解決するためにJOISでは規格外コンクリートの研究・開発が活発に行われています。
規格外コンクリートの実装現場視察ツアー
規格コンクリートですとどうしても強度・耐久性の点が強調されるため多様なコンクリートが流通しにくい一方、JOISらで生まれる規格外コンクリートは構造部材以外の分野で力強く流通をはじめていますー。。
規格外コンクリート「オワコン」「オコシコン」
左・オワコン(造粒ポーラスコンクリート)と右・オコシコン(ポーラスコンクリート)いずれもJIS A 5308 に規定されていない規格外コンクリートは残コン由来のCCUや再生材料などの配合自由度が高く、強度や耐久性というよりも透水性や路面温度の低減などといった性能が要求される。
植物と調和するコンクリート
カフェLumberのシンボルツリー(槙)の土壌に被せられている「オワコン」2年以上経過するが樹勢は衰えることなく枝葉をのびのびと広げています。
各種規格外コンクリート展示
座学でご案内した「イワモル」(CLSM)も含めて、「オコシコン」「オワコン」「ドットコン」他、ゼロセメントコンクリート、排水性アスファルト舗装、CCU材料を用いて作られたインターロッキングブロックなどの展示も全てナマコンバレーのLab(実験棟)でご見学いただけます。
川の駅伊豆城山のコンクリート舗装
こちらは透水性を要求されるものではなくアスファルトフィニッシャなど既往の施工機会をそのまま応用できる点が紹介されました。
サカナヤステイの外構コンクリート
こちら昨年春に完成して話題を集めた残コン由来の材料を実装したポーラスコンクリート舗装は伊豆長岡温泉の新スポット「サカナヤステイ」でご覧いただけます。
懇親会 LOTUS SWEETS プレゼンツ in Lumber
ドラムいれてよかったなってすっごく感じたベトナム視察団歓迎会の一幕。さっそく大活躍中、セッションは深夜まで続きました汗。
「コンクリートをもっと身近に」
コンクリートの貢献をもっとしっかりと知ってもらうにはやっぱりキャラって重要だよねっ。 そういう意味ではPUMP MANの小澤さんやJIC森先生、そして横浜国立大学のホソヤンみたいな濃い人はの存在は大切ですっ。
オワッコーン‼︎
作者・宮本充也
残コンステーションによる地域資源循環・脱炭素フロー
未利用資源「残コン」の高度利用を地域や組合単位で取り組むことで資源循環・脱炭素といった地域の課題を打破しつつ新たな付加価値(富)を創造する。地域や生コン組合主導の残コンステーションという提案。
Before:従来、建設現場で余剰となった生コンクリート(残コン)の大半は資源循環されることなく現地の中間処理業者らの手に委ねられあるいは最終処分場で埋め立て処分となっている。
After:一方、残コンステーションを実装した地域(生コン組合)では未利用資源として再定義され、廃棄されることなくフローチャートのように循環し、その過程で残コンやスラッジ水は「アルカリ刺激効果」を有し、CCU(Carbon Capture Utilization)材料としても脱炭素コンクリート(CNコンクリート)に貢献しうるマテリアルとして地域内で無限に循環し付加価値を生み出すことになる。