2024/11/02
土間コンの色むらにクレーム?! それって 【カスハラ】 そもそも土間コン 色むら・ひび割れ ツキモノです
とあるハウスメーカーの協力業者・下請けをされている長年のビジネスパートナーの方から泣きながら連絡が入った。 そもそも見積書に土間コンの仕上げ不均一(色むら)は不可避であることを謳ってあるのにメーカーの営業さんが「取り壊して、やり直します」とお施主さんにいい顔しちゃった涙。 コンクリートの専門家から言わせれば「それって、カスハラです」。
土間コンにクレームの大半は「カスハラ」です
常識?! 「土間コン」表面の色むら
こちら、タイヤの通った後に沿って土間コンが白色に。実はこの土間コン「色が白くない、黒っぽい」というクレームとなっていたそうだ。
自転車のタイヤの痕
こちら、自転車のタイヤに沿って現れた白色の表面。
なんでタイヤに沿って白くなる?
こちらは乗用車のタイヤに沿って現れている白色。 実はこれ、土間コン表面に薄く形成されているレイタンス(脆弱部)がタイヤに沿って剥がれ土間コンの素地(白)が浮き出たもの。
原因はレイタンス(脆弱部)
(写真引用:https://iiie-oohara.com/blog/1242/)
なお、当該土間コンは仕上げ4時間後に降雨に見舞われた。一旦仕上がった仕上げ面に水膜が張ったことによりレイタンス(シルトや粘土の微粒分)が形成されその部分が比較的黒っぽく残ってしまったものと推定され、土間コンクリートの機能として謳われている強度・耐久性に関してはなんらの問題もない。
「壊してやり直します」ハウスメーカー営業さん
コンクリートの知識のないハウスメーカーの営業さんとお施主さんの間で生じる不幸「壊してやり直します」という結論は結果、下請け・協力業者さんが割りを食う(無償で行うから大赤字)。お施主さんやハウスメーカーの営業さんに悪気はもちろんないもののこうして土間コンにはいわゆるカスハラ状態が時折発生する。 経験豊富な営業さんなら「ああ、これは現場で天候などいろんな条件に晒されながら半製品生コンクリートを取り扱うので必ず発生してしまうものなのです。 ですから、土間コンの仕上げには工業製品のような均一性はそもそも求めることは不可能で、強度・耐久性のみ保証しています」とこう答えるところだろう。
気温、天候、気圧、風向、湿度、施工様々な変数と半製品生コン
こちら、半製品「生コン」を現場で加工して土間コンを施工しているところ。生コンクリートは一定の条件に管理され製造される製品とは異なりドロドロの状態、つまり半製品(マテリアル)な状態で現地に持ち込まれ、様々な環境条件に晒されながら形を作り出されるため、そもそも均一な仕上げは幻想でしかない。
土間コン相見積もりキャンペーン中
なお、現在生コンポータルでは土間コン相見積もりキャンペーンとして専用受付フォームにお手元の土間コン見積もりを添付・送信いただくだけで「オワコン」ならさらに減額、「オコシコン」でも土間コンと同様のお値段で、通常の土間コンをご用命される場合も同じく同じお値段でカーボンネガティブやひび割れ抑制など付加価値の高い製品をご案内しています。なお、写真の「オコシコン」(や「オワコン」)などポーラス系コンクリートは構造上ブリーディングが生じないためレイタンスの問題も比較的低減されます。
防草・排水 | 防草・排水・駐車場 | |
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〜20㎡まで | ¥168,000 | ¥204,000 |
〜40㎡まで | ¥232,000 | ¥302,000 |
40㎡〜(単価) | 5,000円/m2 | 6,500円/m2 |
こちらの価格表は目安となります。詳しくはお問合せください。
※除草をご希望される方は〜40m2までは予め実費のお見積もりを行います。なお、40m2〜をご希望される場合は1,000円/m2で承ります。
※防草・排水(50mm厚)は現地盤にそのまま「オワコン」を施工します
※防草・排水・駐車場は下地施工として「オワコン」を100mm厚で施工します
※計測した数量が施工範囲を超えた場合、実数精算となります。
※埋設物の撤去・調整・移設等に係る費用は含まれません。例:防草シート、設備管等
※従来製品(防草シートなど)に比べた耐久性(コンクリート)が特長である本製品は雑草が生えないということを保証してはおりません(端部、隅っこからの雑草は不可避)
※年間平均気温が0度を下回らない地域のみの対応となります。
※施工当日の気温が氷点下となる場合は施工ができません。
※施工当日が雨天の場合は施工しません。
※納入車両が通る道幅は3m、高さは3.5m必要となります。満たさない場合は施工ができません。
※地下水流等により水が湧出している箇所は施工ができません。
※屋上・ベランダ等は対応外となります。
※商品特性上、ひび割れることがあります。
※天然材料の色や原料の成分により色の濃淡が発生します。
※施工準備のため敷地の一部及び水道・電気を貸与いただく場合があります。
※凍害・重車両の乗り入れ等不可抗力で発生した変形(割れなど)については免責となります。
※骨材飛散(剥離)は生じます
※小運搬一輪車(幅70cm・高さ2m)の経路が30mを超えたり不可能な場合は施工ができません。
※ロット違いにより色ムラや色違いが発生する場合がありますが品質に問題はありません。
※施工精度による不陸(凹凸)、ジョイントについては発生する懸念がありますので、基準についてはあらかじめ施工者にお尋ねください。
※当日や前日の雨天により施工箇所がぬかるんでいる場合は施工をいたしません。
直営施工をご希望の方は免責事項を承認したものとします。
「オコシコン」でも土間コンのお値段
「コンクリートをもっと身近に」
だからこそ、コンクリートに携わる人たち自らで「伝える」発信していかなくちゃっ。
オワッコーン‼︎
作者・宮本充也
残コンステーションによる地域資源循環・脱炭素フロー
未利用資源「残コン」の高度利用を地域や組合単位で取り組むことで資源循環・脱炭素といった地域の課題を打破しつつ新たな付加価値(富)を創造する。地域や生コン組合主導の残コンステーションという提案。
Before:従来、建設現場で余剰となった生コンクリート(残コン)の大半は資源循環されることなく現地の中間処理業者らの手に委ねられあるいは最終処分場で埋め立て処分となっている。
After:一方、残コンステーションを実装した地域(生コン組合)では未利用資源として再定義され、廃棄されることなくフローチャートのように循環し、その過程で残コンやスラッジ水は「アルカリ刺激効果」を有し、CCU(Carbon Capture Utilization)材料としても脱炭素コンクリート(CNコンクリート)に貢献しうるマテリアルとして地域内で無限に循環し付加価値を生み出すことになる。