2024/11/08
コンクリートに関係する人もそうでない人も大勢訪れるナマコンバレー(ねづくりや)
「コンクリートをもっと身近に」そのためにはコンクリートの専門家が業界の内側でコソコソやってても始まらない。生コンポータル本社所在地ナマコンバレーで体験できること。今回は業界の外からやってきたゲストをお招きしたウォーキングツアーについて。
およそ3km ナマコンバレーウォーキングツアー
まちの学び舎 ねづくりや 鶴元さん
ナマコンバレーには日頃からコンクリートに限らず様々な分野の方々が訪れてコンクリートやサーキュラーエコノミー、そしてカーボンニュートラルなどの議論が行われている。今回はねづくりやの鶴元さんは今後地域おこしで連携が決まっているお方。
残コンステーション(サーキュラーエコノミー)
こちら、残コンから得られた原石は分級されることで粗骨材、細骨材、そしてフィラー(微粉末)は混和材としてコンクリートの原材料に役立てられる。
残コンはカーボンネガティブ? CCU材料
こちら、残コンから得られた微留分1tには150〜250kgのCO2が固定されている。こうした材料はCCU(Carbon Capture Utilization)材料と言われ、カーボンニュートラルが求められるコンクリートに必須の材料となる。
メカニズム Ca(OH)2 + CO2 → CaCO3
なお、メカニズムは生コン工場におよそ貯留されている上澄水(飽和Ca(OH)2溶液)に呼気(CO2)を反応させる(ぶくぶくさせるだけ)ことで明示することができます。いつでも生コン工場でできるデモなのでやってみてください。
狩野川放水路は生コンポータル創業の契機
こちら、ナマコンバレーウォーキングツアーの道すがらで見学できる狩野川放水路は生コンポータルの前身企業が生コンクリート製造に舵を切った契機となったインフラ。 現在の貨幣価値に置き換えればおよそ1000億円の巨大公共事業だったそうだ。
放水路の脇に分級ヤード
残コンステーションのある丘(ICC:長岡1407-34)の麓、狩野川放水路沿いには分級ヤードが稼働しており、残コン由来の粗骨材、細骨材が製造されています。
ナマコンバレーのLumber_resort
伊豆半島の西海岸に位置する(伊豆の国市長岡925)ナマコンバレーのオシャレスポットLumber_krウォーキングツアーの道すがらで食事の他の各種コンクリートの展示もあります。
「コンクリートをもっと身近に」
このところ、お医者さんやシステム開発企業、そしてまちづくりプランナーなどなどコンクリートと直接関わることのない方々との交流が増えてきました。 ちなみに、次の資格試験は宅建士にいたしましたっ。「伝える」情報発信頑張るよっ。
オワッコーン‼︎
作者・宮本充也
残コンステーションによる地域資源循環・脱炭素フロー
未利用資源「残コン」の高度利用を地域や組合単位で取り組むことで資源循環・脱炭素といった地域の課題を打破しつつ新たな付加価値(富)を創造する。地域や生コン組合主導の残コンステーションという提案。
Before:従来、建設現場で余剰となった生コンクリート(残コン)の大半は資源循環されることなく現地の中間処理業者らの手に委ねられあるいは最終処分場で埋め立て処分となっている。
After:一方、残コンステーションを実装した地域(生コン組合)では未利用資源として再定義され、廃棄されることなくフローチャートのように循環し、その過程で残コンやスラッジ水は「アルカリ刺激効果」を有し、CCU(Carbon Capture Utilization)材料としても脱炭素コンクリート(CNコンクリート)に貢献しうるマテリアルとして地域内で無限に循環し付加価値を生み出すことになる。