2024/12/19
下ゴミを処理する特殊中間処理業者にとって【残コン】は貴重なカルシウム供給源であり固化材にもなる
下ゴミを処理する特殊中間処理業者にとって【残コン】は貴重なカルシウム供給源であり固化材にもなるということで関東で特殊中間処理業を営む企業が生コンポータルの残コンstを視察されました。
特殊中間処理業者にとって残コンは砂金でしかない
本日は下ゴミの処理を営まれている方々の残コンst視察受け入れがございましたのでそちらのご紹介でっす。
特殊中間処理業者の残コンステーション視察
汚水(残水、洗浄水)処理
鋼管スリットは重力を活用したフィルタープレスのようなもん。 なお、砕石の湿式プラントと異なり生コン工場の汚水にはセメントが含まれているため、残コンとブレンドすればきちんと固まります。なんでみんなフィルタープレスをいまだに活用してるんだろうって生コンポータルは考えてます。
残コンピットでブレンド
こちらで濾した汚水(残渣)と当日の残コンをブレンドすれば生コンスラッジは発生しない。そしてそのまま粒状化工程に向かう。
粒状化After
こちら残コンや汚水が粒状化された原石。この後、分級に向かう。
分級ヤードで細骨材と粗骨材に
ご覧の通り、どこにでもある簡易な設備だけでできちゃう。
生コンプラントに荷上げ
細骨材、粗骨材はこちらにストックされる。
補助グランドホッパーを通して生コンプラントに荷上げされ規格外コンクリート「オワコン」「オコシコン」CLSMなどの製造・出荷に向かう。
このように、残コンは中間処理業者様では入手が難しい固化材の代替の役割を果たしますので素晴らしいコンビネーションを見通すことができます。
WELCOME!ナマコンバレー
見学者様はナマコンバレーのカフェLumberで提供されるランチやディナーを囲みながら楽しくコンクリートのことを知ることができます。いつでも大歓迎ですのでいらしてください。
「コンクリートをもっと身近に」
そんな交流を促すためにもガンガン伝える情報発信がんばるぞっ。
作者・宮本充也
残コンステーションによる地域資源循環・脱炭素フロー
未利用資源「残コン」の高度利用を地域や組合単位で取り組むことで資源循環・脱炭素といった地域の課題を打破しつつ新たな付加価値(富)を創造する。地域や生コン組合主導の残コンステーションという提案。
Before:従来、建設現場で余剰となった生コンクリート(残コン)の大半は資源循環されることなく現地の中間処理業者らの手に委ねられあるいは最終処分場で埋め立て処分となっている。
After:一方、残コンステーションを実装した地域(生コン組合)では未利用資源として再定義され、廃棄されることなくフローチャートのように循環し、その過程で残コンやスラッジ水は「アルカリ刺激効果」を有し、CCU(Carbon Capture Utilization)材料としても脱炭素コンクリート(CNコンクリート)に貢献しうるマテリアルとして地域内で無限に循環し付加価値を生み出すことになる。