2023/04/29
「上澄水を用いて散水養生した粒状化再生骨材(RG骨材)の炭酸カルシウム析出(二酸化炭素固定)量測定と骨材の機械的性質の変化」#2
飽和水酸化カルシウム溶液(上澄水)で粒状化再生骨材(残コン)を散水、生コン車の排気ガス(CO2濃度9〜11%)を利用して効率的に乾湿繰り返しを行うことで人為的に炭酸カルシウムを骨材細孔内に充填することで骨材の性能は向上するのか。
上澄水散水養生開始
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生コン工場ならどこにでもある
上澄水
汲み上げられた上澄水。カルシウムイオンが溶出している上澄水は緑色に見える。
残コン
残コンstのピットに貯留されている残コン。
残コンstで処理され生成された粒状化骨材。
宮本さんの上澄水散水養生開始
粒状化骨材に上澄水を散水、乾湿繰り返しを行う。ブランク(二酸化炭素に触れることなく養生された粒状化骨材)と比較して材齢ごとに骨材の性能変化を確認する。
生コン車の排気ガスで乾かす
アイドリングストップしていない生コン車の排気ガスの熱を利用して乾かすことで作業効率も上がる。(https://www.nr-mix.co.jp/econ/blog/co2_5.html)
特定の材齢で成分分析にかけてブランクと比較すれば炭素量からCO2固定量も計算できるってわけさ。
残コンを媒介して二酸化炭素を再資源化・資源循環できるってのは筋がいいとは思うんだが、CPコンソで扱えなかったのは残念だぜ。。
6月2日にお披露目です‼︎
見学会日時 : 2023年6月2日(金) 13:00集合 16:00解散
場所 : 静岡県伊豆の国市長岡1068(
スケジュール: 1)明治大学・小山明男先生/静岡県東部ご挨拶
2)CPコンクリート試験施工の現場説明
3)粒状化処理場見学
4)分級処理場見学
5)質疑応答
解散後、自由参加の懇親会を予定しております
RRCS事務局
(RRCS事務局から会員宛に送信されたmailより引用)
成分分析結果についてはせっかくだから6月2日の主題にも関係するところではあるから(粒状化再生骨材の性能向上)公開したいと思いますっ。当日は全国各地から数多くのコンクリート関係者が静岡県伊豆の国市(生コンポータルの本拠地)を訪ねてくれる予定です。白岩さんも駆けつけてくれるらしいので、とっても嬉しいです!久しぶりに楽しく飲み明かしたいな!
オワッコーン‼︎
RRCSらの尽力もありJIS化が推進されている粒状化再生骨材ですが、上澄水の散水養生でさらに骨材の性能が向上するなら生コン工場にとってこんなに有益な話はありません。6月2日に乞うご期待ですー。
作者・宮本充也
残コンステーションによる地域資源循環・脱炭素フロー
未利用資源「残コン」の高度利用を地域や組合単位で取り組むことで資源循環・脱炭素といった地域の課題を打破しつつ新たな付加価値(富)を創造する。地域や生コン組合主導の残コンステーションという提案。
Before:従来、建設現場で余剰となった生コンクリート(残コン)の大半は資源循環されることなく現地の中間処理業者らの手に委ねられあるいは最終処分場で埋め立て処分となっている。
After:一方、残コンステーションを実装した地域(生コン組合)では未利用資源として再定義され、廃棄されることなくフローチャートのように循環し、その過程で残コンやスラッジ水は「アルカリ刺激効果」を有し、CCU(Carbon Capture Utilization)材料としても脱炭素コンクリート(CNコンクリート)に貢献しうるマテリアルとして地域内で無限に循環し付加価値を生み出すことになる。