2023/07/05
RRCS 粒状化骨材JIS化プロジェクト粒状化材WGからの「粒状化骨材JIS化に向けての質問事項」回答
RRCSで組織されている残コン・粒状化再生骨材のJIS化。そのため、粒状化材としてエントリされているRe-con ZERO EVOに関する公式の質問状が届いたため、公開して回答する。薬剤なしでもできるんです、粒状化。
薬剤なしでもできる粒状化
ダウンロード:長岡生コンクリートへの質問_20230627.docx
残コン・戻りコンを利用した骨材、通称"粒状化骨材"のJIS化に向け、経済産業省への補助金申請が採択され、7月中旬からの各所での実験に向けて、最終調整をしています。当該試験に関しましては御社が輸入販売元となっているイタリア・MAPEI社のRECON-ZEROを粒状化材としてリストアップしておりますが、以下の点につき至急ご確認の上、ご返答願います。
問1:ニ酸化アルミニウムナトリウムの有無
【問1】 当該製品に劇物に指定されている水酸化アルミニウムナトリウムが含有されているとの話を聞きましたが、実際は如何なのでしょうか? いずれかを選択ください。
A:正しくは、水酸化アルミニウムナトリウムではなく二酸化アルミニウムナトリウムですが、Re-con ZERO EVO Part.Bに含まれています。
問2:
【問2】 当該製品は通称A材とB社の2種類があるとのことですが、水酸化アルミニウムナトリウムはA・B材いずれにも含有されているのでしょうか、それとも1種類のみでしょうか? いずれかを選択ください。
A:1種類のみです。また、B材は使っても使わなくても粒状化させることができるので、なんなら使わないでもいいんですが、まあ、結論にも書きますのでどっちでもいいです。
問3:今後の提供方法
【問3】 粒状化骨材試験に際し、いずれの方法で試験資材を提供されるのでしょうか?いずれかを選択ください。
A:毒劇法に則った提供
問4:開発計画
【問4】 今後、当該製品を改良するなどして、劇物を含まず同等の効果を得られる製品を開発する予定はありますか?
A:ありません
問5:A材のみで改質する場合の注意点等
【問5】 劇物が含有されていない資材のみで試験する際の要注意点(養生期間等)があれば下記に記載下さい。
A:ありません
結論:残コン改質目的で粒状化材料は不要なので今後は用いません
お世話になります。正しくは、
ちなみに、以前のblgでも紹介してるように、今や残コン改質にはRe-con ZERO EVO(も含むいかなる粒状化材)を用いていないんだよな。。 だから、あれこれ聞かれても「使いません」としか言いようがないんだがなあ。。もはや、残コンstでは粒状化材(造粒材)の使用はマストではねえからな。残コンリサイクルに余計なコスト(薬剤)かけたくねえもんな。
もう、残コンstでは、使ってません。改質材
関連記事:「残コンステーションではre-con zero evoやセルドロンなど市販の造粒材(改質材)を用いないでRG骨材を製造します」
テクノロジーの進化って素晴らしいよねっ。だって、10年前は残コンを粒状化させるのにどうしても薬剤が必要だったところに持ってきて、今やそうした粒状化を促進するための薬剤がいらなくなってるってんだもんね!
「コンクリートをもっと身近に」
というわけで、引き続き当社としてはRRCSの活動に全身全霊打ち込んで、必ずやこの目の黒いうちに残コンを問題から機会にコンバートさせるべく、気合い入れますっ。
オワッコーン‼︎
残コンを粒状化させた骨材のJIS化は誰が喜ぶべきかって生コン工場さんであるべきです。究極・理想はコスト0での粒状化。それが標準になるためにも。RRCSとともに活動に積極的に邁進しますー。
作者・宮本充也
残コンステーションによる地域資源循環・脱炭素フロー
未利用資源「残コン」の高度利用を地域や組合単位で取り組むことで資源循環・脱炭素といった地域の課題を打破しつつ新たな付加価値(富)を創造する。地域や生コン組合主導の残コンステーションという提案。
Before:従来、建設現場で余剰となった生コンクリート(残コン)の大半は資源循環されることなく現地の中間処理業者らの手に委ねられあるいは最終処分場で埋め立て処分となっている。
After:一方、残コンステーションを実装した地域(生コン組合)では未利用資源として再定義され、廃棄されることなくフローチャートのように循環し、その過程で残コンやスラッジ水は「アルカリ刺激効果」を有し、CCU(Carbon Capture Utilization)材料としても脱炭素コンクリート(CNコンクリート)に貢献しうるマテリアルとして地域内で無限に循環し付加価値を生み出すことになる。