2023/07/13
「RRCSと共に創ろうホワイトカーボン社会」(残コンst視察交流会・後編)
静岡県伊豆の国市で開催されたRRCS残コンst視察交流会後編では分級され粒状化再生骨材が製造される過程や上澄水散水養生を効率的に行う提案、ホワイトカーボン大懇親会の模様を紹介する。
残コンst視察交流(後編)
粒状化骨材分級
残コンが現場から戻ってきて処理された粒状化骨材はトロンメルという設備で分級され、粗骨材・細骨材になる。視察交流会ではその一連の様子をデモンストレーションで案内された。
粒状化細骨材
粒状化粗骨材
見た目からしてたっぷりと炭酸カルシウムを含んでいる粒状化骨材。
RRCSの提案「電気」「製鉄」「コンクリート」のコラボ
上澄水散水養生で炭酸化させた粒状化骨材(左)。
①残コンstをCO2・排熱発生源である発電所・製鉄所建屋内に設置する
②近隣生コン組合エリア内で発生する残コンを集約する
③上澄水散水の乾湿繰り返しの効率化を図るために高温の排熱を利用する
④また、10〜20%とも言われる高濃度CO2の排ガスを利用し効率よく内在・外来水酸化カルシウムを炭酸カルシウムに変化させる(炭酸化)
⑤元々発生していたSCMs(高炉スラグ微粉末やフライアッシュ)と同じく生コン工場向けに粒状化再生骨材を販売する
⑥生コン組合などでSCMsと合わせ粒状化骨材を配合したAAMs(ジオポリマーコンクリート)の製造・出荷を行う
その後の質疑応答ではRRCS加盟組織一致団結して「ホワイトカーボン」の実践(上記フロー)を約束した。
ホワイトカーボン懇親会
他の誰でもない生コン工場こそホワイトカーボンをリードすべきと盛り上がる(木田組生コン、三豊産業、長岡生コンら)。
もちろん、両輪の相方ゼネコン・道路会社だってボルテージアゲアゲ。西松建設、浅沼組、佐藤渡辺に混じって内山アドバンスも。
懇親会を30分だけ中座し東北レミコン佐藤大二郎社長を拉致ってfmいずのくに「包丁を捨てよ、飲みに出よう。」の収録が行われていた。https://youtu.be/wC0jV2Azjxw
RRCSとともに創ろうホワイトカーボン
みんな仲良く(見える笑)記念撮影。
「ホワイトカーボン」(RRCS・野口貴文先生)
この御旗に集ったRRCS加盟組織一同ボルテージアゲアゲでした。懇親会盛り上がりすぎてちょっと紹介できないような写真ももたくさん取れちゃったよ汗。
さあ、今日もここから突っ走るぜっ。
オワッコーン‼︎
そして、カーボンプールコンクリートはこれからさらにかわまち事業などより大掛かりな公共事業に実装されていく模様です。RRCSと共にホワイトカーボンを作り上げていきましょー。
作者・宮本充也
残コンステーションによる地域資源循環・脱炭素フロー
未利用資源「残コン」の高度利用を地域や組合単位で取り組むことで資源循環・脱炭素といった地域の課題を打破しつつ新たな付加価値(富)を創造する。地域や生コン組合主導の残コンステーションという提案。
Before:従来、建設現場で余剰となった生コンクリート(残コン)の大半は資源循環されることなく現地の中間処理業者らの手に委ねられあるいは最終処分場で埋め立て処分となっている。
After:一方、残コンステーションを実装した地域(生コン組合)では未利用資源として再定義され、廃棄されることなくフローチャートのように循環し、その過程で残コンやスラッジ水は「アルカリ刺激効果」を有し、CCU(Carbon Capture Utilization)材料としても脱炭素コンクリート(CNコンクリート)に貢献しうるマテリアルとして地域内で無限に循環し付加価値を生み出すことになる。