2023/07/23
「地元横浜で【残コンst】をダンプ事業との相乗効果を生み出す新事業にしたい」
生コンポータル(伊豆の国市長岡925)では随時工場・残コンstの見学を受け入れている。昨日(2023/07/22)いらした佐々木開発さんでは地元横浜で残コンstをネタとした新事業の参考にするために一連のプロセスを見学して行かれた。
生コン屋さん相手に残コンstでビジネス
ダンプ屋さんの置き場で残コンst
「仕事も車ばかりに関わってきたから車が楽しみなんです」ご自慢のアメ車に乗って颯爽と登場した佐々木開発佐々木浩さんは横浜市旭区でダンプ屋さんを営んでいる。
最近の定番は1230にLumberで待ち合わせてランチミーティングからの現地視察。なお、月・金はハンバーガー、その他日曜日を除く平日はタコライス(写真)またはホットドッグとなっている。当日は土曜日(2023/07/22)だったため、タコライスを食べながら自己紹介などを行った。
分級・ストック yard 視察
「腹ごなし」という名目でkr(長岡925)から500m離れているyard(墹之上683-3、分級・ストック)にお連れする。途中、放水路なども眺めることができ下り坂ということもあり暑くても快適行程。
実物を見に行く、手で触ってみる。これが、佐々木流。気になる、聞きたい出来事は迷わず現地を訪ねるようにしているそうだ。
いよいよ残コンstへ
続いて、factory(長岡1407−34)残コンst(写真)へ。こちらで残コンは残水・汚泥由来の残渣とブレンドされ粒状改質が行われる。第2土曜日でICC(伊豆中央コンクリート)は休業中。
Yardに運搬される前のストック。
実装現場視察1・サカナヤステイ
CPコンソーシアムらで納品された造粒ポーラスコンクリート(オワコン)の現地視察。原材料(骨材)は100%残コン由来となっている。長岡1067-1に位置し、krからも徒歩圏内。なお、+SOYで濃厚豆乳で涼みながらの見学・説明が定番。
関連記事:「RRCS残コンステーション視察交流会」(前編・実装現場と改質プロセス)
実装現場視察2・かわまち事業
締めくくりは10月1日オープン予定のかわまち事業視察。
赤線で示された箇所にCPコンクリート舗装が実装予定(総延長1.2km)。なお、国土交通省や伊豆の国市が関わるかわまち事業では「かわまち大賞」獲得に向けて地元ボルテージはマックス。打設は明日(2023/07/24)からを予定している。
残コンstで材料を作って販売を始めたい
いずれも、近隣生コン工場から引き取った残コンをもとに製造した粗骨材(左)と細骨材(右)。佐々木さんによれば、残コンstで製造した骨材を販売する先をこれから模索していくという。
残コンで困ってる、あるいは、残コンをリスクではなくチャンス(ビジネス)にしたいって奴らはなんぼでもかかってこいやっ。
いつでもいくらでもご利用ください滞在型Lab KR
滞在型Lab KRではLab(写真)やYardでの実験・試験練りに加えて、50名までの懇親会や定員5名までの合宿形式による滞在(Shared)など、遠方から訪れるコンクリート関係者の受け入れはいつでも対応している。
関連記事:「オープンイノベーション 【生コンキャンプ】 が誇る滞在型ラボラトリー【kr】シリーズについて」
「コンクリートをもっと身近に」
ほんと、レジャーに行く感覚で、遊びに行く感覚で、気軽に訪ねてもらえると嬉しいと思っています。いろんな人といろんな視点でコンクリートを議論することは誰よりも僕達自身にとっての肥やしになるからねっ。
オワッコーン‼︎
大勢の方々との交流を通して自分たち自身が最も変化することが工場視察受け入れの醍醐味なんですねー。今や、残コンstでは「残コンが足りない」状態になっちゃってますからね。。
作者・宮本充也
残コンステーションによる地域資源循環・脱炭素フロー
未利用資源「残コン」の高度利用を地域や組合単位で取り組むことで資源循環・脱炭素といった地域の課題を打破しつつ新たな付加価値(富)を創造する。地域や生コン組合主導の残コンステーションという提案。
Before:従来、建設現場で余剰となった生コンクリート(残コン)の大半は資源循環されることなく現地の中間処理業者らの手に委ねられあるいは最終処分場で埋め立て処分となっている。
After:一方、残コンステーションを実装した地域(生コン組合)では未利用資源として再定義され、廃棄されることなくフローチャートのように循環し、その過程で残コンやスラッジ水は「アルカリ刺激効果」を有し、CCU(Carbon Capture Utilization)材料としても脱炭素コンクリート(CNコンクリート)に貢献しうるマテリアルとして地域内で無限に循環し付加価値を生み出すことになる。