長岡生コンクリート
創発により紡ぎ出される
コンクリートソリューション

2023/07/25

「残コンのゆりかご(残コンst)から墓場(実装)までをまるっとお見せします」

「残コンのゆりかご(残コンst)から墓場(実装)までをまるっとお見せします」

静岡県伊豆の国市では残コンstと生コン工場が資源循環のハブとなりサステナブルなインフラ構築の実践が行われている。残コン「ゆりかご」(残コンst)から「墓場」実装までを惜しみなくご紹介。視察・工場見学はいつでも受付中。



残コンst(ゆりかご)から実装(墓場)まで

 残コン女の子

今日はこのところゆっくり目にバズり初めてきた残コンstでは一体どのように残コンが処理され、そして一体どんなふうなマテリアルとして市場と顧客のニーズに出会うのか、ゆりかご(残コンst)から墓場(社会実装)までご紹介したいと思いますー。
「墓場」って聞くと、何やら縁起でもないって思われるかもしれませんが、生コンポータルでは現在「コンクリート葬」というアンケートプロジェクトを立ち上げ、資源循環と人々の営みが同期するナラティブなコンクリートを提案中でっす。

残コンstで残コンはマテリアルに

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残コンstでは平時建設現場から持ち戻される残コンや、ブレードを洗浄した後の残水、プラントなどコンクリート設備を洗浄した際に発生する汚泥などが処理されている。

翌日には出来上がる粒状化骨材

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残コンst脇にストックされているこちらは粒状化骨材(25-0)。なお、 Yardでは分級され細骨材・粗骨材となる。本製品体系は現在RRCSらで規格化(JIS)が急がれている。

バッチャープラントへの荷上げ

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バケットの分級設備でオーバー材(40mm以上)を取り除く。

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ペイローダーで補助グランドホッパー(手前)に投入。なお、オーバー材が混入しないようにここでも手作業で除去が行われている。

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この設備から直接水平ベルコン、傾斜ベルコンと経由してバッチャープラントに荷上げされる。補助グランドホッパーなどの特殊材料荷上げ設備を備えている工場であれば、特殊コンクリートの対応力は大きい。

残コン由来のマテリアル製造

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バッチャープラントでは所定の配合でコンクリートとして製造される。今回はダンプでの運搬となった。

荷下ろしと施工(実装)

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現地荷下ろし状況。舗装コンクリートとして適用される残コン由来のマテリアルの施工はモーターグレーダなどの機械で行われる。

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実装完了。こうして地域経済で発生した産業副産物・未利用資源「残コン」は地域の中を循環しコンクリート舗装として実装(地産地消)されている。

おう、すげえな。地元で発生した「残コン」がきっちり地元のインフラとして循環してるんだなっ。このありかたが世の中の標準になりさえすれば、資源循環だのなんだのとSDGs大好き勢垂涎の的となること間違いねえなっ。

 残コン姐さん

残コンstを建設・コンクリートの「当たり前」に

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屋根付き補助グランドホッパーはICCの誇る設備。なお、残コンstなどの運用状況視察についてはいつでも大歓迎。宮本さんGptからでも、受付フォームからでもどうぞお気軽に。

残コンさん、残コン姐さん。今日は生コンポータル(有限会社 長岡生コンクリート)らで運営している残コンst(ゆりかご)から実装(墓場)までを丸っとご紹介くださいましてまことにご苦労様でございますっ。やっぱ、現場だよねっ。昨日来客が来たりとかしてて、結構慌ただしかったんだけど、工場に立ち寄った時にこれがやっててすっごい興奮したんだっ。やっぱ、現場は賑やかで最高に楽しいよっ。
「会議室が司令塔ではありません」
世の中には会議室(操縦席)で操縦桿を引けば組織が思いのままに動くと信じて疑わないトンマも結構いらっしゃるけど大きな誤解だよねっ。どこって、現場が全てなんだ。現場で交流し感動し共有する、そのことで具体的な形は生まれてくるんだからねっ。だから、僕たちは常に現場をオフィスと考えて、引き続き現場至上主義で事業運営をやってます。こうした資源循環のハブとして活躍する残コンstのような取り組みが建設・コンクリート産業の当たり前になったら、きっともっと建設・コンクリートは世の中から求められるはずだからねっ。
オワッコーン‼︎

 宮本

 残コン女の子

ぉ、おわ?
インターネットやAIなど現代のテクノロジーが開いた情報革命は人々の交流・共同のあり方をも一新させました。現場・辺境・ラストワンマイルが能動的に機会と問題に反応・細胞分裂を繰り返すことで、世界はより美しく再生を果たしまっす。
残コン‼︎ オワッコーン‼︎

 残コン姐さん



作者・宮本充也

残コンステーションによる地域資源循環・脱炭素フロー

未利用資源「残コン」の高度利用を地域や組合単位で取り組むことで資源循環・脱炭素といった地域の課題を打破しつつ新たな付加価値(富)を創造する。地域や生コン組合主導の残コンステーションという提案。

Before:従来、建設現場で余剰となった生コンクリート(残コン)の大半は資源循環されることなく現地の中間処理業者らの手に委ねられあるいは最終処分場で埋め立て処分となっている。

After:一方、残コンステーションを実装した地域(生コン組合)では未利用資源として再定義され、廃棄されることなくフローチャートのように循環し、その過程で残コンやスラッジ水は「アルカリ刺激効果」を有し、CCU(Carbon Capture Utilization)材料としても脱炭素コンクリート(CNコンクリート)に貢献しうるマテリアルとして地域内で無限に循環し付加価値を生み出すことになる。

宮本 充也

主な著者
宮本充也

1級(舗装・造園・建築・土木)施工管理技士/コンクリート主任技士・診断士

危険物取扱責任者(乙4)/毒物劇物取扱責任者/日本農業検定(1級)/エクステリアプランナー(2級)/運転免許証(大型・中型)

勉強中の資格:採石業務管理者/2級FP技能士