2023/06/13
「上澄水も残コンも粒状化も残コンstも特定の誰かの占有物ではないからJIS化がいける?」
当社らで長年取り組んできた粒状化再生骨材のJIS化に国費がおりた。また、粒状化再生骨材製造の最先端では上澄水を用いた散水養生が取り沙汰され性能改善が確認されている。上澄水によるプレウェッティングがJIS規定に表示される未来は来るのか?
粒状化再生骨材と残コンstについて
残コンstで残水や洗浄水の残渣や残コンは処理される。
残コンstで処理された粒状化再生骨材の原石を分級することで得られる粒状化再生骨材はJIS化に向けた検討がRRCSらが中心として始まろうとしている。
残水・洗浄水をの残渣を沈澱させることで発生する上澄水(通常生コン工場ではpH調整の後に河川放流・廃棄している)を粒状化再生骨材(左)に散水することで密度・吸水率が改善(右)することがわかっている。
国費がおります!!粒状化再生骨材
上澄水散水養生ワンチャンJIS化いけんじゃね?
粒状化再生骨材に生コン工場の廃棄物・上澄水を散水して乾湿繰り返しを行うだけ。
散水養生によってCO2(粒状化再生骨材1tあたり27kg)を利用する。
「なんと棄てていた上澄水が骨材の吸水率や密度を改善してました」
そのことで、粒状化再生骨材の吸水率・密度共に改善が見られた。
生コン工場で簡単に講じることのできる脱炭素
本技術の萌芽期白石建設武南さんからの本提案を「コンクリじゃない」ということで話題として取り上げることを言下に断ったCPコンソーシアムのリーダー安藤間の白岩さんは、JIS化における委員会で中心的な役割を果たされるはずだけど、上澄水散水養生ごと否定されることになるのか、不安です。怖いです、はい。今後、さまざまな分野で具体的プロジェクトに実装される上澄水散水養生を否定されるのは本当に恐ろしいです、はい。
「コンクリートをもっと身近に」
そんなこんなで、何事でも長年取り組んで諦めないことって大切だよね。そんな努力を否定したり妨害したりするのは簡単だけどそれなりの責任がまとわりつくってことも事実だと思ってます。
オワッコーン‼︎
作者・宮本充也
残コンステーションによる地域資源循環・脱炭素フロー
未利用資源「残コン」の高度利用を地域や組合単位で取り組むことで資源循環・脱炭素といった地域の課題を打破しつつ新たな付加価値(富)を創造する。地域や生コン組合主導の残コンステーションという提案。
Before:従来、建設現場で余剰となった生コンクリート(残コン)の大半は資源循環されることなく現地の中間処理業者らの手に委ねられあるいは最終処分場で埋め立て処分となっている。
After:一方、残コンステーションを実装した地域(生コン組合)では未利用資源として再定義され、廃棄されることなくフローチャートのように循環し、その過程で残コンやスラッジ水は「アルカリ刺激効果」を有し、CCU(Carbon Capture Utilization)材料としても脱炭素コンクリート(CNコンクリート)に貢献しうるマテリアルとして地域内で無限に循環し付加価値を生み出すことになる。