土間コンクリートは失敗が起こりやすい?!問題となりやすい3つの事例や対処法を解説

更新日:2025年 02月 21日

土間コンクリートは失敗が起こりやすい?!問題となりやすい3つの事例や対処法を解説


家周りの舗装として人気ある土間コンクリートですが、施工後に完成した土間コンクリートを見ると失敗とも思える問題を抱えていることもあります。

コンクリートは固く、施工において失敗など起こらないようにも思えますが、実は「なまもの」に近く施工難易度が非常に高いのです。

せっかく高いお金を出して施工した土間コンクリートが失敗、なんてことはできるだけ避けたいものです。

そこで今回は、土間コンクリートで起こりやすい3つの問題と、問題が起きた原因と対処法を解説します。

合わせて土間コンクリートを施工する時に、後のメンテナンス性まで考えるポイントを紹介します。

ぜひ土間コンクリートの施工をお考えのお施主様は、今回の内容を参考にしてみてください。

土間コンクリートで起こりやすい3つの問題

土間コンクリートには起こりやすい3つの問題(失敗)が存在します。

・水たまり

・クラック(ひび割れ)

・色むら

まずはそれぞれどのような問題が起こりやすいのかを理解するために、一つずつ問題を紹介していきましょう。

水たまり

土間コンクリートの中には、水たまりができてしまうものがあります。

雨が降ったり車の洗車をした後、水が排水されずに土間コンクリート上に水たまりができてしまうのです。

土間コンクリートに水たまりができると歩きにくくなったり、水たまりが原因で足元を汚してしまう恐れもあります。

数ある土間コンクリートの施工の中で頻繁に発生する問題ではありませんが、施工不良として起こる可能性はあるため覚えておきましょう。

クラック(ひび割れ)

一番に発生しやすい問題なのがクラック(ひび割れ)です。

土間コンクリートの表面に髪の毛ほどの亀裂が入るものが多く、ヘアクラックとも呼ばれていたりします。

小さなクラックであれば構造上や機能上は問題なく使えますが、綺麗な土間コンクリートにひびが入ることからクレームに繋がりやすい問題です。

色むら

土間コンクリートと言えば白く、もしくは灰色一色の出来上がりイメージを持たれることが多いです。

しかし、土間コンクリートの一部がくすんだ色に仕上がる、色むらが発生することもあります。

さらに後程これら問題の原因を紹介しますが、色むらについては抑える技術が確立されていないため、どこかで発生してしまう問題なのです。

変色として気づかれやすい問題ですが、土間コンクリートの機能性については問題ありません。

 

土間コンクリートで起こる問題の原因

土間コンクリートで起こりやすい3つの問題ですが、大きく水たまり問題とクラックと色むらの問題で原因が異なります。

それぞれの問題が、土間コンクリートで起こってしまう原因を次は紹介します。

水たまりは水勾配の問題の原因

土間コンクリートに水たまりができてしまう問題の原因は、水勾配が上手く取れていないためです。

水勾配とは、土間コンクリート表面の水を流すための傾きのことであり、水はけをよくするためにつけられます。

水勾配が上手く付いてない土間コンクリートだと、水が排水されずにその場に留まってしまい、水たまりができてしまうのです。

そのため、水たまりができてしまう問題のほとんどが、施工不良な場合が多いです。

(土間コンクリート施工の敷地面積が狭く、水勾配を取れない場合もあります。)

クラックと色むらの問題の原因

クラックが発生してしまう問題の原因は、コンクリートが乾燥する際に収縮する性質によって、土間コンクリートが引っ張られてひび割れを起こしてしまうためです。

色むらが発生してしまう問題の原因は、コンクリートの乾き具合の差などによって発生します。

この2つの問題については、コンクリートが半製品と呼ばれるなまものに近いため発生する問題とも言えます。

コンクリートは工業品のように常に状態が一定ではなく、生コンクリートの材料の状態や当日の天候、水分量などによって状態が変わります。

施工現場でそれなりの形に仕上げる必要があり、施工中の天候の変化によってどうしても発生してしまう問題なのです。

つまり、どれだけ頑張っても制御できない部分が原因で起こってしまう問題であり、細かく見れば多くの現場で発生する問題とも言えるのです。

 

土間コンクリートで起こる3つの問題の対処法

土間コンクリートで起こる水たまり、クラック、色むらにはそれぞれ対処法が存在します。

  • 水たまりはスリットやコア抜きで排水

  • クラックと色むらは補修剤で対応

  • 普通の土間コンではなく透水性コンクリートを施工する

一つずつ対処法を紹介していきましょう。

水たまりはスリットやコア抜きで排水

土間コンクリートに水たまりができてしまう問題は、スリットやコア抜きで排水できるようになります。

スリットは土間コンクリートに切れ目を入れる対処法であり、コア抜きは土間コンクリートに円柱型の穴を開けて排水させる対処法です。

どちらも土間コンクリートに溜まってしまう水たまりを解消できますが、どうしても見栄えが悪くなってしまう恐れもあります。

クラックと色むらは補修剤で対応

クラックについては、ひび割れに沿って補修剤を塗ることで解消できます。

色むらについては、ヌルコンなどのコンクリート補修材を塗ることで解消できます。

特にヌルコンは古く黒く変色してしまった土間コンクリートに塗ることで、全面を新品同様の白さに塗り替えることも可能です。

クラックと色むらの対処法はどちらも塗ることで対処できるため、DIYでも問題を解決することができます。

普通の土間コンではなく透水性コンクリートを施工する

水たまり、クラック、色むらと土間コンクリートに発生する問題を、全て解決できる透水性コンクリートの施工も対処法としておすすめです。

これは通常の生コンクリートではなく透水性コンクリートを土間コンとして施工するため、現在発生する問題ではなく、今後問題を発生させないための対処法となります。

しかし、透水性コンクリートは水を透すため水たまりができなくなり、クラックも色むらも目立たないため問題となりません。

それと水勾配を付ける必要が無くなるため、平らなお庭や駐車場を土間コンクリートとして施工できます。

家周りの透水性コンクリート施工のご相談はこちらから

 

土間コンクリートで起こりやすい問題を放置しておくと・・・

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土間コンクリートで起こりやすい問題を放置したままにしておくと、そこからさらに別の問題が発生してしまうリスクもあります。

クラックを放置し続けると、雨水などが内部に浸透し土間コンクリートの劣化を早めてしまう恐れがあります。

色むらは住宅外構の美観を損ねる恐れがあり、水たまりは湿気が溜まりやすくなったり、住宅周りのカビやコケの原因となる恐れがあります。

早急に対応しなければ次の問題に発展するわけではありませんが、長い目で見るとリスクとなりやすいため注意しましょう。

 

土間コンクリートを施工する時は後のメンテナンスまで考えておく

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家周りの舗装として施工される土間コンクリートは、施工すればそれで終わりと思っているお施主様も少なくありません。

しかし、実際には今回紹介したような水たまりやクラックといった問題が発生する恐れがあり、土間コンクリートのメンテナンスも考えておく必要があります。

ただしこれは、通常の生コンクリートを使用する場合で、オワコンやオコシコンといった透水性コンクリートを施工すれば、後のメンテナンスもフリーにすることができます。

透水性コンクリートなら水たまりができない、雑草が生えてこない、害虫を寄せ付けない、猫の糞害抑制、などのメリットがあり施工後のメンテナンスもほとんど不要です。

もしこれから家周りへの土間コンクリート施工をお考えなら、施工後のメンテナンスの必要性も考えておきましょう。

 

土間コンクリートの問題でお困りなら庭コンへご相談を!

通常の土間コンクリートには、水たまり、クラック、色むらといった問題が発生する恐れがあります。

施工不良や生コンクリートの仕様上で発生を防げない問題もあることを覚えておきましょう。

ちなみに、庭コンでは土間コンクリートの基礎知識から施工まで様々な情報をまとめていますが、YouTube上でも土間コンクリートや透水性コンクリートに関する情報をまとめています。

ぜひ興味があるお施主様は、一度チャンネルや動画を参考にしてみてください。