家周りの狭い場所「犬走り」で多発する湿気トラブルの解決方法は?|家を建てて住んでみないとわからないこと
更新日:2022年 11月 21日

家周りの設備や隣地と距離をとるためにも必須なスペースなのが犬走りです。
給湯設備や発電設備、上下水の点検孔などが設置される犬走りは、できるだけ家内部のスペースを広くとりたいことからどうしても狭くなります。
狭いスペースであるがため、陽も当たりにくく年中湿気が溜まってジメジメしていることもあり、住宅周辺環境の悪化につながってしまうことも。
今回は家周りでも湿気が溜まりやすい犬走のトラブル解消法を紹介します。
犬走りの持つ役割
狭くて湿気が溜まりやすい犬走、狭いスペースでもちゃんとした役割があるのです。
・虫対策になる
・家周りの景観を良くする
家そのものを汚れから守る
犬走りに面した外壁に付着する汚れ
犬走りがない家、隣地や隣家とぴったりくっついている場合、苔やカビの発生がより顕著になります。狭く日当たりが悪い場所は湿気が抜けづらく、溜まった湿気が苔カビだけでなく汚れを吸着し、外壁を汚してしまうことが多くあります。
そのような汚れを軽減するために犬走りは存在しています。
虫対策になる
犬走りは害虫が敷地内に侵入することを防ぐ役割も持っています。
水はけが悪い場所や、ゴミや土、落ち葉などが堆積した場所を好んでムカデやゴキブリなどの害虫は侵入してきます。
花壇や雑草なども無視にとっては住処であり侵入路となります。
家周りを乾燥させ、清潔な犬走りとしておくことで虫からのサプライズを軽減することができます。
特に温かい時期や地域の場合、床を這う虫を見つけるだけならまだいいのですが、寝所に侵入しムカデに刺されたりしてしまうなどの被害が出ます。
家周りの景観を良くする
近年では家の敷地全体を塀やフェンスで囲うエクステリアよりも、家全体をみせるオープンエクステリアが流行しています。
外から家周囲で見えないところがあるよりも、オープンエクステリアを採用することで空き巣被害等を防ぐ防犯効果があることも確認されています。
オープンエクステリアで家周りが見えるようになった分、犬走り部分をしっかり整備することで雑草など景観が悪くなる要因を排除できます。
犬走の湿気が原因でトラブルにつながる
防汚、防虫、そして景観のためにも欠かせない犬走りがその役割を果たせない場合があります。
犬走りは水がたまらないことが前提で役割を果たすため、犬走りがむき出しの土だったり、水たまりができる土間コンだったりする場合はその役割を果たせません。
特に、犬走りは狭い幅のエリアとなるため、敷地内に降った雨を排出するための地面の傾きである「水勾配」を確保しづらいことから多くの住宅では犬走りが原因のトラブルにつながってしまっています。
犬走りの水勾配の高低差
犬走りに必要な水勾配は1.5%から2.0%程度とされていますが、家敷地の一辺が仮に15mだった場合、片側からの勾配ですべて賄うと30センチの高低差が発生します。
30センチです。
この高低差ができるだけ少なくなるよう、様々な経験や技術が施工業者に求められるのですが、土地の形状や周囲の環境により一筋縄でいかない場合が多々あります。
そこで、水勾配を付けなくても犬走の水はけを良くして、湿気が溜まりにくい状態にしてくれるのが透水性を持つコンクリートの「オワコン」です。
犬走の湿気トラブルを防ぐ最強のコンクリート「オワコン」
オワコンとは、透水性を持つ造粒ポーラスコンクリートのことです。
オワコンの最大の特徴は透水性にあり、水や空気を自由に透すことができるのです。
例えば、雨が降ればオワコン表面に落ちた雨水は透水し地面に還元されていきます。
オワコンが実際に水を透水する様子です。
表面に水がとどまらないため、水たまりができたりぬかるみができる心配がありません。
つまり、犬走の水はけ状態が良くなるので湿気も溜まりにくくなるのです。
同時に地面にコンクリートで蓋をする形のなるので、犬走の虫対策を強めることもでき、犬走で起こる湿気トラブルを解消することが可能です。
DIY可能な透水性を持つコンクリート「オワコン」
実はこのオワコン、DIYでも施工することができるコンクリートです。
施工方法「撒いて→均して→踏み固める」簡素化された工程で、DIY初心者さんでも施工することができます。
ご自身で家周りの湿気トラブルを解消したい場合におすすめです。
詳しいDIY施工方法や材料のお求めについては「生コンビニ」で取り扱っております。