たった1ヶ月という期間の中でも多くのポジティブな変化が生み出されている。「早期交通開放が不可能」と考えられていたコンクリート舗装の1「オワコン」（造粒ポーラスコンクリート）の完成直後車が乗り入れることができた。（月刊透水性コンクリート Vol.64）

月刊透水性コンクリート Vol.64

近視眼「施工後のコンクリに車は乗れない」の打破

【愛知】「オワコン施工してる最中に1tローラーが乗ってるんだから駐車場にも当然使えることがわかる」毛受建材

これまでも同様の経験は何度かある。

ニーズや目的を出発点にしようと注意していてもついつい専門知識から歩き出してしまう。

同じ光景をもう随分前に見ていたはずなのにふと降ってきて当たり前のことに気づく。

「オワコンなら施工直後から車が乗れる」

【岐阜】「簡易舗装（50mm厚）のオワコンは施工直後から駐車場になる」

簡易駐車場「オワコン」税込97,000円

「2台分（12.3畳）の駐車場 簡易舗装なら消費税他全部込み込みで一式9万7千円。10台分でも36万円で完成」オワコン

こうしたアイディアが生まれたならば直ちに行動に移す。

駐車場2台分の簡易駐車場オワコンを97,000円でうける。

綿密な計画を立てたとしてもどうせ途中で変更を余儀なくされる。

それならあらあらな方針だけを定めたらそこに全力で突っ走る。

生コンポータルの流儀だ。

【激安】 駐車場2台分 一式 9万7千円 「オワコン（50mm厚）の簡易駐車場 は 全国一律・全部込み で《1畳あたり1万円かからない》」料金表

広大な簡易舗装の領域で「オワコン」は唯一絶対

【激安】「徹底比較！ 駐車場の簡易舗装なら 《オートマット》 と オワコン を 比較・検証してみました」【雑草対策】

方向を見定め走りはじめてすぐに気づいた。

簡易舗装という分野の広大さ。

そこには数多くの「安い」を謳う舗装材が乱立している。

そして、その後直ちに「水の次に流通する材料」コンクリートの偉大さを知る。

「（コンクリートは）小売店で売られているペットボトルの水よりも安い」

言われるだけあって、そのコンクリート製品の中でオワコンは付加価値分比較的高いとしても、他の舗装材に目を転じればその安さは際立つ。

数年前業界を挙げてあれだけPRに勤しんだ1DAY PAVEだったが今はその話題を口にするものはいない。

業界内では目立たないかもしれないが、インターネットを武器に辺境で生まれたオワコンは、特に公的に予算をつけられたわけでもなく、逞しくその価値を見出されはじめている。

世間はその価値に少しずつ気づきはじめている。

透水性コンクリート1ヶ月まとめ

こうして1ヶ月単位で履歴を辿っているとその時その瞬間がいかに重要な兆しを孕んでいるかがよく見える。

そんな月刊透水性コンクリートももう丸6年やっているようだ（生コンポータルの情報発信は7年目）。

いろんなところでいろんな人がそれぞれの野望や希望、情熱を抱いて努力している。

それらいちいちは結果的に大きな循環に統合されていき世界の景色が規定される。

HPやSNSを眺めていると流石に「コンクリート」だけにあたり一面灰色だらけ。

灰色にあなたはどんな印象を持つだろう。

たくましさや堅牢さ安定感などポジティブな感想を抱く人がいる一方で、環境破壊や自然支配その皺寄せたる自然災害を想起する人の方が多いのかもしれない。

「水の次に流通する材料」と言われるコンクリートに携わる人口はそれだけ大勢となる。

彼女や彼らに支えられたコンクリートがイノベーションによってその役割を自然調和や資源循環に変えることができるとしたら。

きっと人々のコンクリートに抱くイメージも刷新されてしまう。

宮本充也