2022/05/30
「造粒ポーラスコンクリートが具体的な展望を開き始めた1週間」(週間生コン 2022/05/30)
岡山、徳島、滋賀、京都、埼玉、大阪、先週1週間の個人的な動線だ。いずれも造粒ポーラスコンクリートに関する見学会や協議、実験立会などである。エクステリアの土間コンだけじゃない。防草材、道路舗装、消音ブロック、シールコン、開き始めた造粒ポーラスコンクリートの展望について。
土間コンに限定しちゃダメ
⚫︎先週の記事1: 【大阪】「残コンを造粒化(ポーラス化)させたブロックで騒音対策ワンチャンいける?」久保田建材店
技術開発ってのはパソコンの前で難しい顔してても生まれない。
イノベーションは飲み会で生まれる。
極論だが、僕は本気でそのように思っている。
アハ体験というか、顕在脳ではなく、潜在脳の囁きを聞く感じ。
意識的ではない、無意識の循環を捉える。
そんな感じ。
飲み会とか、型にハマらない「ブレスト」という言葉で締め括らない、何気ないおしゃべり。
そんな中で生まれたちょっとしたアイデアは誰のものでもない。
技術開発ってのは、誰かのものではなく、人と人が交わった時に突然降ってくる共有資産。
僕はそのように思っている。
例えば、造粒ポーラスコンクリートだが、多くの方々との交流の結果ひとつに統合された技術だった。
岡山、徳島、滋賀、京都、埼玉、大阪、先週1週間も大勢の方々と交わり飲み語り合い色んなアイデアが生まれた。
「残コンを造粒(ポーラス)化させて作る消音ブロック」
高速道路の仕切りとして用いられているあのブロックに適応すれば騒音対策に多少は貢献するのではないか。
残コンで作るから既往のブロックよりも安いはずだし。
SDGsだし。
脱炭素だし。
NEXCOとか好きそうじゃね?みたいな。
案ずるな、やってみろ
⚫︎先週の記事2: 【大阪】「生コン車でゼロセメントコンクリート・granZ concreteは作れます」奥村組土木工業
これもまさにちょっとしたおしゃべり、ちょっとした世間話から始まったことだ。
「生コン車で作れるんじゃね?」
馬鹿にされるのが嫌だからみんな思ってても言わない。
JISを知っていればダメだということが知れる。
知識は人を縛る。
でも、理屈とか研究とか規格あるいは知識ってのは出来事が起きてから、それをまとめるために用いられる手段であって目的ではない。
ものづくり、特に生コンクリートを見渡す限り多くの人がこの「知識」に縛られ自由に動けていないように思う。
誰もが「やってみよう」にたどり着けない。
サーカスの動物たちのように調教される過程で簡単に飛び越えらるはずの柵から出られなくなってしまう。
見事に出来上がってしまったゼロセメントコンクリートの生コン車での製造。
案ずるより産むが易し。
これほど馬鹿げた話は他に類を見ない。
できちゃったのである。
分断から統合へ!飛び越えろ!
⚫︎先週の記事3: 【埼玉】「アスファルト村にコンクリート村の人たちが集まって和気藹々と未来を語る」渋谷建材・大成ロテック
これも、そんな人々が勝手に自分の中に作り上げた「柵」の話だと思う。
アスファルト村とコンクリート村。
分断。
交わることなく互いは別々。
二項対立。
この発想が世界から戦争を無くさない。
俺のやり方か、お前のやり方。
多くの道路会社・生コン会社・ゼネコンが集まった見学会でその垣根・柵は取り払われた。
俺のやり方とお前のやり方。
交わった。
統合された。
新しいアイデアが激流のように生まれた。
「こうであるに違いない」
昨年生まれたばかりの造粒ポーラスコンクリートを既往の知識で決めつけてはならない。
「やってみよう」
「飛び越えてみよう」
特に先週1週間はそんなことをあらためて感じさせられた。
流石に生身の人間だからこれだけの動線を1週間に体験するとかなりしんどいのも事実だ。
なんとも目眩がしそうなことに、今週も東京、兵庫、静岡、岡山、東京という動線を予定している。
やべ、忙しっ。
でも、心をうしなうことなく、冷静に無意識のささやきに耳を傾けたい。
感覚や思考の循環を統制しようとするのではなくそのままにさせながら空や緑を眺めよう。
生身の人々と喜怒哀楽を共にしよう。
また新しい1週間が始まる。
宮本充也
オワコン工事一式原価例
(生コンビニ仕入れ配送料無料)
◆施工面積40m2
材料費 (配送料無料) | 80,000円 | 40m2 x 0.05m(50mm厚) = 2m3 x 40,000円(単価) |
---|---|---|
工事費 | 70,000円 | 2名 x 35,000円(日当) |
諸経費 | 7,500円 | 5% x (80,000円(材料) + 70,000円(工事)) |
合 計 | 157,500円 |
※単価:165,000円/40m2
= 3,938円/m2
◆施工面積60m2
材料費 (配送料無料) | 120,000円 | 60m2 x 0.05m(50mm厚) = 3m3 x 40,000円(単価) |
---|---|---|
工事費 | 95,000円 | 2名 x 35,000円(日当) + 1名 x 25,000円(手許) |
諸経費 | 10,750円 | 5% x (120,000円(材料) + 95,000円(工事)) |
合 計 | 225,750円 |
※単価:225,750円/60m2
= 3,763円/m2
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