午前中までで掘削・基礎穴堀・カーポート設置まで完了。午後からは造粒させたJIS生コン（オワコン）で下層路盤（高強度セメント安定処理路盤）として1層締め固めてからの仕上げ・表層工で完成。究極の施工フレンドリーが実証された。

オワコン下層施工

⚫︎参考記事：【前編】「たった1日でカーポートと駐車場（土間コン）が完成。究極の施工フレンドリーの実現」YKKap・エクスショップ

基礎コンクリートの打設完了後、前編で紹介したように乾きまちも兼ねて昼休憩。

その間に生コン車には造粒材（Y談）が投入され低速で撹拌すると写真のようにオワコンの完成。

元々はJIS生コン（18-8-20(N)）が魔法のようにオワコンに様変わり。

昼休憩後はそのオワコンを2層で打設。

下層は高強度セメント安定処理路盤と見做して全体で150mm厚の一体のコンクリート版とすることで乗用車などの乗り入れを支持する。

下層のオワコンとはいえ、敷き広げて締め固めるは同じ。

撒いて踏むだけともいう。

なお、下層は完成後見えないので多少凹凸があろうと問題ない。

まじでテキトー、楽ちんでやってもらえればと思う。

続いてオワコン表層工

下層の上でオワコンを施工するだけのことだ。

ちなみに、今回の実験に協力いただいたのは写真手前にも映り込んでいる「キー君」こと城所さん（池田ブロック所属）。

オワコンの施工性にいち早くきづき「透水コン（従来のポーラスコンクリート）よりも10倍楽」と大絶賛された職人だ。

とにかく仕事が丁寧。

順調に仕上げは進む。

あれ。

おやおや。

気づけば、もしかしたら、これって。

16時過ぎ。気付けば終わってたオワコン＋CP

あれ？

おやおや？

これってもしかして。

After。

ていうか、完成しとる。

そりゃ、そうだ。

敷き広げて締め固めるだけ。

撒いて踏むだけ。

だから、あれ？もう終わり？って感じで拍子抜けする感じのフィニッシュとなる。

時間は16時過ぎと聞く。

あっけないほど拍子抜けなフィニッシュに唖然としてしまう。

冷静になって考えればこれは本当にすごいことだ。

まず、YKKap開発のシーリングレスキャップは猛スピードのカーポート施工を実現する。

そして、オワコンは既往の土間コンと異なりブリーディング（余剰水）の乾きを待つ手待ちが発生せず、直ちに振動プレートなどで締め固め可能。

だから、圧倒的な時短を実現できる。

5時過ぎにはBBQ打ち上げ

この施工実験に参加した方や地元の関係者らをお招きしコロナ対策万全の屋外での打ち上げ（kr）。

その成功に酔いしれる皆さん。

食材は全て地元で調達したもの（居酒屋ホルモンあじゃら・酪農王国オラッチェ・地元農協他）。

ビールも地元反射炉ビアやMt.Fuji Brewingからご提供いただいた。

県内外から20名を集め話題は尽きない。

イノベーションとかすごいアイデアってのはこうした交流から生まれるもんだと思う。

自分がやりたいことはもちろん、他者のやりたいことも尊重する。

そんな連続が良い循環を生み出し経済がグルリ一回転する。

その回転がさらに新しい循環を招く。

⚫︎参考記事：「JISコン基礎カーポートと駐車場土間コンの施工はたった1日で終わるのか？」 #1

5月下旬に仲間たちと飲み語らっていた時ふと降りてきた問い。

「JISコン基礎カーポートと駐車場土間コンの施工はたった1日で終わるのか」

1ヶ月と数日でそれは具体的な像を結ぶ。

2〜3日は絶対にかかるその工程が1日で残業もなく完了する。

別にプロジェクト管理とかなかった。

ただただ流動的に人々が交流していただけだった。

それぞれがそれぞれに必要を感じそれを行動に移した結果「JISコン基礎カーポートと駐車場土間コンの施工はたった1日で終わった」のだ。

プロジェクトリーダーもフォロワーもいない。

そして、その生まれた結果は鄭部長（YKKap）がおっしゃっていた言葉につながる。

「当社は誰でもない職人さんたちに楽になってもらいたいと思っています。少しでも利益を取れるようになってほしい。それを実現するためのあらゆる努力を行います」

毎度のことながらこれから始まる物語の続きを早く知りたい衝動に駆られる。

宮本充也