規格外コンクリートとして透水性コンクリートを再認識した上で研究・開発・実装に取り組んだ2024年の成果はとても大きかった。良いお年を。

透水性コンクリート書き納め2024

JIS外コンクリートとして再認識

もう、20年以上取り組んでいる透水性コンクリートに「JIS外コンクリート」という再認識が広がった2024年だった。いわゆるJIS A 5308に規定されているコンクリートの至上命題が安心・安全、つまりそれを担保するための性能としての強度・耐久性だったとしたならば、規格外コンクリートは全く新しい地平線を拓く。防草・排水といったこれまでコンクリートに求められてこなかった性能や価値を提供する。それは、60年産業コンクリートに建築・土木とも違った全く新しい市場の誕生を意味する。

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JIS外品コンクリート公共事業での認知広まる

「コンクリートから人へ」の反動から、強度・耐久性「国土強靭化」といったイメージが強いコンクリート。JIS A 5308 にあらずんばコンクリートにあらず。公共事業に変化が生まれた2024年。いわゆる権威である大学・研究機関との研究・開発・実装が規格外コンクリートの公共インフラ維持管理のに続々と採用されていった。 

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サーキュラーエコノミー・カーボンニュートラル

主目的が強度・耐久性ではないJIS外コンクリートは制約だらけのJIS A 5308 と違って柔軟にカーボンニュートラルやサーキュラーエコノミーを体現しうる。JIS規格という鎖から解き放たれたコンクリートの可能性が広がっていった。

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石の上にも3年「オワコン」

2021年8月21日に着想され直ちに実装を迎えた「オワコン」も丸3年の節目を迎えた2024年。透水・保水性のみならず、ヒートアイランド抑制やCO2固定、リサイクル原材料に対しての柔軟性などが見出された1年でした。

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新たな地平線「アート」

規格という鎖から解き放たれたら全く新しい地平線が拓かれる。もはや目的に強度も耐久性もない。そもそも素材・コンクリートは他のマテリアルに比べて強度も耐久性も十分すぎるくらいにある。建物の構造に使うわけでもなく、どんな形にも整形できるコンクリートの可能性は無限大だ。

WELCOME！展示場「ナマコンバレー」オープン

オワコン・オコシコン展示

スパリゾートの外構はそのまま「オワコン」「オコシコン」の展示スペースを兼ねている。

カフェ・Lumber

2024年に公式にオープンしたナマコンバレーにはスパリゾート、カフェ、ゲストハウス、ラボ、オフィスなどがゲストに開放されている。透水性コンクリートに関する多面的な活動を通して「コンクリートをもっと身近に」できた1年でした。

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作者・宮本充也