長岡生コンクリート

オワコンロゴ

「撒いて踏むだけ」の簡単施工でDIYにも最適な、造粒ポーラスコンクリート「オワコン」。
オワコンは水を透すコンクリートなので、家周りの雑草・ぬかるみ・水たまり・猫の糞から解放されます。

2022/10/10

「透水性コンクリート当社20年の歴史を振り返る」(月刊透水性コンクリート Vol.63)

「透水性コンクリート当社20年の歴史を振り返る」(月刊透水性コンクリート Vol.63)

透水性コンクリートを事業として初めて20年の変遷。ドライウェイ、ドライテック、オコシコン、オワコン、ドットコン。寝ても覚めても透水性コンクリートに明け暮れる日々は続く。

透水性コンクリートの歴史

パーミアコン

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https://www.watanabesato.co.jp/products/permeacon/

気づけば透水性コンクリートに携わる日々は20年を数える。

僕たちにとって最初の「透水性コンクリート」は「ドライウェイ」だった(後述)。

そのドライウェイを全国展開すべく活動を始めてすぐに知ったのが「パーミアコン」だ。

本製品は我が国透水性コンクリートの草分けであり40年の歴史を誇る。

受注スタイルは完全責任施工で主に公共事業など大型案件を得意とする。

20年前、そんなパーミアコンの背中を追いかける形で当社ドライウェイ事業が始まった。

ドライウェイ

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ドライウェイとともにあった日々は事業のなんたるかを骨身で理解する機会となった。

当時の僕達にとっての対象市場は不明確。

だから、誰にその性能を届けたいかもわからないまま、突っ走っていた。

特徴は、高強度で無機質。

高強度だから版の厚みを50mmにすることがウリ。

顔料をプラントで配合して着色可能も特徴として謳っていた。

さらに、7号砕石という単粒骨材を採用し見た目にもぎっしり詰まって綺麗だった。

それら全てが「仇」となった。

50mm厚と薄い版厚のせいでコンクリートは反り上がりクレームとなる。

顔料を投入したり、7号砕石を指定することで、協力工場は限定された。

「買ってくれる人がいるのに練ってくれる人がいない」

北海道や沖縄まで当社から生コンを運ぶわけにはいかなかった(当時、大阪までは運んだ実績があり、東京など庭先という感覚だった)。

結果、売れない。

ドライテック

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引用:ヒカリコンクリート

混和材製造元と共に開発したドライテックはそんなドライウェイの反省をそのまま製品にしたものだった。

版厚は100mmとし、強度は2.5N/mm2(駐車場などに要求される基準)に落とした。

そのことで反り上がりが解消された。

また、骨材も7号など特殊品ではなく2005や25mm(砂利)など一般の生コン工場で普段使用しているものとした。

結合材(特殊混和材)もプラント投入ではなくドラムに直接手投入とすることで生コン工場の負担を軽減。

顔料ではなく塗装にすることでこちらも生コン工場からは好評だった。

つまり、現場に身を寄せ現場の声を聞くことで、「買ってくれる人がいるのに練ってくれる人がいない」を解消した。

その後生コンポータルの情報発信などが奏功してそこそこバズったことは周知のことである。

「練ってくれても施工してくれる人から煙たがられる」

ドライテックが達成できなかったことはこの1行に尽きる。

オコシコン

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10年に及ぶドライテックに立ちはだかった最後の難関は「施工」だ。

消費者も製造者(生コン工場)も必要と認識しそれぞれ「購入」「製造」を決定してくれるのだが、最後の最後まで「施工」からは塩対応され続けた。

DIYerがドライテックの施工に失敗した様子。

端的に言って「ドライテックは製造・消費にいい顔できたが施工のニーズに応えられなかった」とすることができる。

施工が忙しい、乾いてしまう、剥離する、クレームにつながる。

そんなドライテックの反省をそのまま形にして生まれたのがオコシコンだ。

現場に寄り添い生コンポータルが施工に対して出した答えが「オコシコン」。

ドライテックに比べて「施工が忙しくない」「乾きにくい」ことから「剥離しにくい」ためクレームも激減する。

せっかく育てたポーラスコンクリートが存続するために必要な答えがオコシコンだ。

オワコン

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【静岡】「土砂降りの中女性3名だけ砂利の撤去からたった3時間で犬走のオワコンDIY完成」

オワコン(造粒ポーラスコンクリート)は我が国で誕生した全く新しいポーラスコンクリートだ。

既往のポーラスコンクリート「乾きやすい」という難点が完全に解消された。

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【千葉】「家族でやればたったの3万円で永遠に家周りの【雑草】【ぬかるみ】【水たまり】【猫の糞害】【害虫】から解放される?!」ヤマカ建材工業・DIY

女性や子供が積極的にDIY参加している様子も見られる。

「コンクリートをもっと身近に」

当社のモットーを具現化したような透水性コンクリート。

犬走り(30㎡の場合)の他材料との比較
材料工事を依頼DIY透水性能DIY難易度

砂利+防水シート
100,000 50,000

土間コン
150,000 50,000 × ★★★★★

ドライテック
オコシコン
200,000 130,000 ★★★★

オワコン
88,800 30,000 ★★

庭材料で【最安】とされる砂利敷と同等もしくは安価なオワコン


際立って安い。

それが、オワコンであり、透水性コンクリート20年の歴史ある当社の現在の答えである。

ドットコン

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【カーボンネガティブ舗装】「大型車両乗り入れOKなメンテナンス性良好の透水性舗装は残コン・オワコン・ドットコンのコラボから」

「ポーラスコンクリートではない透水性コンクリート」ドットコンの今後が楽しみだ。

PUMP MANが提案するコンクリート舗装は「穴が空いている」という単純な構造で「水を通す」。

現在生コン工場で発生する「残コン」をもちいたドットコンブロック「置くだけ土間コン」の試みが始まっている。

歴史は浅いものの既往の透水性コンクリートに関わる人々の手により逞しく進化を始めている。


現在舗装全体に占めるコンクリート舗装の割合はたった5%と言われている。

正確な統計は存在しないものの、透水性コンクリート舗装の割合はその5%の中の5%にも満たないと推測されている。

舗装全体の0.05%にも満たない透水性コンクリート。

市場とすら呼べない規模だ。

そんな中、透水性コンクリートを事業として営む全ての事業者は「競合」ではなく「協業」を念頭に普及活動に邁進すべきだと思う。

市場が賑やかにならなければ市場自体が消滅してしまう。

一方、地球温暖化や洪水被害など透水性コンクリートを求めている兆しに世界は満ち溢れている。

たまさか20年も続けている透水性コンクリート。

引き続き、寝ても覚めても透水性コンクリートの日々を邁進していきたいと思う。



宮本充也

オワコン工事一式原価例
(生コンビニ仕入れ配送料無料)

◆施工面積40m2

材料費80,000円40m2 x 0.05m(50mm厚) = 2m3 x 40,000円(単価)
工事費70,000円2名 x 35,000円(日当)
諸経費7,500円5% x (80,000円(材料) + 70,000円(工事))
合 計157,500円

※単価:165,000円/40m2
= 3,938円/m2

◆施工面積60m2

材料費120,000円60m2 x 0.05m(50mm厚) = 3m3 x 40,000円(単価)
工事費95,000円2名 x 35,000円(日当) + 1名 x 25,000円(手許)
諸経費10,750円5% x (120,000円(材料) + 95,000円(工事))
合 計225,750円

※単価:225,750円/60m2
= 3,763円/m2


宮本 充也

主な著者
宮本充也

1級(舗装・造園・建築・土木)施工管理技士/コンクリート主任技士・診断士

危険物取扱責任者(乙4)/毒物劇物取扱責任者/日本農業検定(1級)/エクステリアプランナー(2級)/運転免許証(大型・中型)

勉強中の資格:採石業務管理者/2級FP技能士

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除草LP
オコシコンとドライテックの違い
オワコンとオコシコンの違い
生コンデスク
あとじゃん先生
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