2022/06/12
【群馬】「45m2で10万円近くオワコンの方が土間コン(水を透さない方)よりも安くなる理由」モトキ建材・ジェイクリンリード
群馬県。住宅地進入路は旗竿になっているケースが多くとかく問題となるのは「排水」だ。水を透す土間コンにする「だけ」で排水設備は不要となり土間コンそのものも安くなるその理由。
営業:渋谷建材(Yuuta DT)、製造:モトキ建材(担当:中根政範)、施工:ジェイクリンリード(42m2、4名、7時間・内オワコン1時間半)
へ?今日打つの?? すき取りからの直接土間コン
すき取り(掘削)と言って舗装の厚みを確保するためにその分地面を削る作業。
そんでもって、型枠を設置してる。
へ? もう、生コンきちゃったの?今日打つの?
おそらく初めて見る施工者はこの光景を見てギョッとすることだろう。
だって、まだまだ路盤工とかワイヤーメッシュ配筋とか、打設前にやるべきこといっぱいあるのに。
もう、生コン車来ちゃってるよ!である。
2日以上を1日以内(7時間)その理由
理由はこれだ。
敷き広げられた材料は直ちに振動プレートで締め固められている。
路盤材料は使わずに、オワコン(造粒ポーラスコンクリート)を2層で施工することによってセメント安定処理路盤を兼ねている。
だから、1台で路盤材も生コンクリートも兼ねる。
しかも、転圧コンクリート舗装の1つに数えられるため、ワイヤーメッシュの配筋は不要となっている。
以下に水を透さない2022年以前の気の毒な土間コンとオワコンの工程比較を示す。
施工手順 | 土間コン | オワコン |
---|---|---|
1)掘削 | 200mm~ | 150mmに削減 |
2)残土処分 | 200mm × 面積 | 150mm × 面積に削減 |
3)路盤 | 100mm~ | 省略 |
4)メッシュ配筋 | 有 | 省略 |
5)コンクリート工 | 100mm~ 数時間から半日の水引を待ってから仕上げ |
オワコン150mm 2層打設によりセメント安定処理路盤を兼ねる |
6)養生 | 当日〜翌日は立ち入り厳禁 | 直後から歩行や軽作業可能(時短) |
ざっと、こんな感じ。
だから、2日以上かかっちゃう工事も1日で終わる。
Time is money.
何が言いたいかわかるかな?
Time is money. オワコン圧勝
上述で「早い」「Time is money.」とさんざんそのスピードを強調したが一方でこちらも忘れてはならない。
45m2もの面積を敷き広げられたオワコンちゃん(材料)だが、通常のポーラスコンクリート(透水コンなど)の場合あまり長い時間そのまま放置しておくとドライアウトを起こす。
一度ドライアウトを起こせば表面はきちんと硬化してくれない。
骨材飛散といってボロボロと表面が剥がれてくる現象が懸念される。
だから、「早く終わるよ」だけど「急がなくちゃね」になるわけだ。
施工After。
一方のオワコンちゃんはそうはならない。
造粒ポーラスの強みであるモルタルがきちんと水分を保つことにより簡単に乾かない。
「早く終わるよ」だけど、「急ぐ必要はないよ」となる。
忙しないのは嫌だもんね。
水を透さない土間コンとの費用比較
今回の現場で仮に通常の土間コンを施工していたとしたら費用面でどうだったろうか。
まず、注目したいのは、作業人員となる。
水を透さない土間コンだったとしたら2日かかるから4名×2日。
一方、オワコンちゃんなら、4名×1日。
日当が仮に25000円だったとしたら、単純に10万円変わってくる(100,000円)。
また、路盤工はオワコン50mm(2層の基層)で仮に材料代3万円だったら1500円/m2で水を透さない土間コンの相場と一緒(0円)。
あとは、ワイヤーメッシュに500円〜1000円/m2かかるところだが、オワコンちゃんの場合いらない(22,500円〜50,000円)。
材料代比較となるが、仮にオワコンと生コンをそれぞれ3万円(オワコン)、1万5千円(生コン)と設定した場合、4.5m3必要となるので以下の比較となる。
⚫︎オワコン代:13.5万円
⚫︎生コン代:6.75万円
材料代は生コンの方が安い(▲67,500円)
結論:45m2で82,500円〜55,000円オワコンの方が安くなる!
なのに、水を透す土間コンだから、真っ平らにしてOK、排水考えなくてもいい、もちろん、雑草・ぬかるみ・水たまり・猫の糞害・害虫などは対策できる、駐車場にしてもらえる。
これを見て、まだ水を透さない土間コンにしがみついてるやついる?
いねーよなー。
今後のエクステリアシーンでまだ駐車場に水を透さない土間コンを提案する業者はオワコンです。
文字通り、終わったコンテンツ確定です、はい。
そんな方々にあなたの大切なお庭を任せちゃダメですよ。
不幸になりますよ。
いや、事実とか真実って結構過激に聞こえるかもしれないんだけど、それは図星だからそうなるんです。
事実は一つしかない(水を透さない土間コンを選ぶと不幸になる)。
ただ、受け取り手側がどのようにその事実を受容するか、それだけがあなたにとっての真実です。
「過激なこと言うなあ」
「ひどいなあ」
そう思うかもしれないが、僕たちはただただ事実を述べているだけに過ぎず、それをどのように感じ取るかのオーナーシップはあなたにあるから、「悪口」と捉えられたとしても、仕方ない、それはあなたの捉え方だからだ。
文字通りあなたはオワコン(終わったコンテンツ)になるのか、それとも努力して変化しようとするのか。
あなた次第である。
僕たちには手を差し伸べることはできない。
あなたたちの進化・成長を祈ります。
宮本充也
オワコン工事一式原価例
(生コンビニ仕入れ配送料無料)
◆施工面積40m2
材料費 (配送料無料) | 80,000円 | 40m2 x 0.05m(50mm厚) = 2m3 x 40,000円(単価) |
---|---|---|
工事費 | 70,000円 | 2名 x 35,000円(日当) |
諸経費 | 7,500円 | 5% x (80,000円(材料) + 70,000円(工事)) |
合 計 | 157,500円 |
※単価:165,000円/40m2
= 3,938円/m2
◆施工面積60m2
材料費 (配送料無料) | 120,000円 | 60m2 x 0.05m(50mm厚) = 3m3 x 40,000円(単価) |
---|---|---|
工事費 | 95,000円 | 2名 x 35,000円(日当) + 1名 x 25,000円(手許) |
諸経費 | 10,750円 | 5% x (120,000円(材料) + 95,000円(工事)) |
合 計 | 225,750円 |
※単価:225,750円/60m2
= 3,763円/m2
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