2022/05/28
おめでとう50周年! 「新たな技術で生コン業界の壁を打破!」 大津生コンクリート協同組合
今年2月下旬に往訪いただいた大津生コンクリート協同組合の皆さんから嬉しいお便り50周年記念誌が届く。「このグループでも50周年迎えられるように頑張りましょう」はご当地からプロジェクト「残コンさんいらっしゃい!」に参画する灰孝小野田レミコン山内社長のコメント。イノベーションは技術革新という具体的な像を結ぶ。
おめでとう50周年
次の50年一体何が起きるかな?
⚫︎参考記事: 「大津生コンクリート協同組合50周年記念事業の対談にご指名いただきました」
この先何が起きるかを予想することにはあまり意味がない。
唯一価値のある営みはこの先を自分たち自身の力で作るという行為だ。
50年後生きていたら僕は93歳か。
そう考えると、50周年と一口に言っても、並々ならぬ蓄積に思いを馳せる。
1人の思い上がりやわがままではことは動かない。
現代は過渡期にある。
CNやSDGs、ESG投資、コロナ禍など横文字が躍る時代にローテク生コンクリートはどのような在り方を求められているだろう。
今まで通り上位下達上から降ってくる財を自分達都合で分け合って苦しくなってきたら自分達都合を優先し常にお上に負んぶに抱っこを続けてもいいのだろうか。
そんな課題意識は具体的な技術という像を結び生コン産業を刷新していくのだと思う。
琵琶湖周遊サイクリングロード
大阪万博2025に並びRRCSらで採択されたGI基金「カーボンプールコンクリート」の実装は琵琶湖周遊サイクリングロードを的にしている。
その中心地が今回50周年を迎えた大津生コン協同組合となる。
これから50年一体何を起こすべきなのか。
CNでサステナブルを企図した具体的コンクリートテックとは。
⚫︎参考記事: 【埼玉】「アスファルト村にコンクリート村の人たちが集まって和気藹々と未来を語る」渋谷建材・大成ロテック
写真はRRCSに加盟する大成ロテックで試験施工されたカーボンプールコンクリート舗装候補の1、造粒ポーラスコンクリート舗装。
骨材は全て再生(残コン由来)だ。
なるべくCO2を排出しないという文脈で考えた場合残コンをそのまま骨材とすることはゼロカーボン。
灰孝小野田レミコンでも既に各種実験が進められている。
また、サイクリングロードや歩道は高規格道路(高速道路や国道)と違ってチャレンジングな試みが許容されやすい。
万博同様既往の企画にとらわれない多くの試みが期待される。
グリーンインフラ実践の土地
⚫︎参考記事: 「工業(電気・鉄・コンクリート)と農業が結びつき自然や植生に貢献するマルチングの開発」
記念誌にも登場している武田先生(「残コンさんいらっしゃい!」副座長)の研究テーマでもあるポーラスコンクリート。
緑と組み合わせる各種試み。
(対談参照)
そして、そのコンクリートは植物同様CO2を吸収して先祖返り(炭酸カルシウムへの変質)する。
吐き出した分だけCO2を吸収固定化してさらに循環する。
僕もそんなポーラスコンクリートに20年の歳月を捧げてきた。
その具体的な実践は地域の大半を占める琵琶湖を囲んだ大津生コンクリート協同組合の実践に委ねられる。
イノベーションは技術革新という具体的な像を結ぶ。
多種多様な系譜・脈が交錯し大きなうねりに統合される。
おめでとう50周年。
これから50年一体何が起きるのかは、建設コンクリートに関係するすべての人たちに課せられた義務であり権利でもある。
誰もが当事者だ。
宮本充也
オワコン工事一式原価例
(生コンビニ仕入れ配送料無料)
◆施工面積40m2
材料費 (配送料無料) | 80,000円 | 40m2 x 0.05m(50mm厚) = 2m3 x 40,000円(単価) |
---|---|---|
工事費 | 70,000円 | 2名 x 35,000円(日当) |
諸経費 | 7,500円 | 5% x (80,000円(材料) + 70,000円(工事)) |
合 計 | 157,500円 |
※単価:165,000円/40m2
= 3,938円/m2
◆施工面積60m2
材料費 (配送料無料) | 120,000円 | 60m2 x 0.05m(50mm厚) = 3m3 x 40,000円(単価) |
---|---|---|
工事費 | 95,000円 | 2名 x 35,000円(日当) + 1名 x 25,000円(手許) |
諸経費 | 10,750円 | 5% x (120,000円(材料) + 95,000円(工事)) |
合 計 | 225,750円 |
※単価:225,750円/60m2
= 3,763円/m2
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