2022/06/20
【福岡】「オワコンの残コンの方が砕石舗装よりもよっぽどいい? 簡易舗装ならオワコン一択の解説」all round
オワコン(残コン)、路盤として使ってみた、単なるオワコンなんだけど、違った視点でとらえてみると、神がかった路盤材。普通のオワコンなんですけど。オワコンは生コンクリート由来。なので、しきならしがめちゃくちゃ楽。そしてタイヤがスピンしない。(砕石だと坂道だとタイヤ滑る)rc40がオワコン。使いたくなくなる笑(all round新井さん共有)
オワコン完成、その残コン
After。
家周り(犬走)の雑草・排水対策としてオワコンが採用されるケースが激増している。
そんなオワコンもやっぱり生コン。
生コン車に積まれて現場までやってくる。
生コン製造のロットは大体0.1m3ごとかあるいは0.25m3ごと。
また、荷受人サイドも「あと一輪車一杯足りなかったっ汗」みたいなことに陥りたくないからちょっと余分目に注文する。
すると、出現、みんなが困る「残コン」ってやつだ。
残コンとは、工事現場で使用されずに余ったり残ったりしたレディーミクストコンクリートのこと。 ウィキペディア
大抵、これらは商取引において弱い方、つまり売った側に押し付けられるケースが大半。
例えば、生コン工場が工場に持ち戻ってから廃棄処分したり、あるいはただただ生コンを圧送しただけの圧送業者に押し付けられたり。
これ、残業とか処分費高騰による経営難などの原因となっていることはまだまだ知られていない。
先日読売新聞やフジテレビなどで報道された小島建材店の事件も、いわば根っこにはこの問題があった。
⚫︎参考記事: 有限会社小島建材店のJIS取消しという事態について聞いたことと思ったこと
本来であれば業界全体で向き合わねばならないこの問題はなぜか弱者に押し付けられている。
公然たるパワハラが罷り通ってるってわけだ、建設・コンクリート産業では。
一方、辺境・ラストワンマイルで活躍するall round新井さんはご自身のことを「残コンマスター」と標榜する。
残コンも段取りで解決?
こちらは、さっきのオワコン施工Before。
一段上がったところにその犬走があるのだが、手前にご注目。
未舗装で、これから路盤他が施工されるのを待っている箇所だ。
一般に、外構舗装は奥(裏庭や側庭、あるいは犬走)から始まって、手前(駐車場である場合が多い)に逃げてくる工程を踏む。
そう。
新井さんは、その手前側の路盤としてオワコンちゃんの余り(残コン)を適応することで無駄のない工事・残材を発生させない工夫をしている。
素晴らしいの一言に尽きる。
ちなみに、オワコンは専門的に言えば、セメント安定処理路盤のお化け(すごい版)とすることができるため、路盤材としての適応にはなんらの問題もないばかりかかえって高品質とすることができる。
新井さんからの共有を見ていこう。
オワコン神がかった材料
新井さんは、残ったオワコンを余すことなく使い切る。
以下は、新井さんから寄せられたオワコン路盤材料適応に関するコメント。
オワコン(残コン)、路盤として使ってみた、単なるオワコンなんだけど、違った視点でとらえてみると、神がかった路盤材。普通のオワコンなんですけど。オワコンは生コンクリート由来。なので、しきならしがめちゃくちゃ楽。そしてタイヤがスピンしない。(砕石だと坂道だとタイヤ滑る)rc40がオワコン。使いたくなくなる笑(all round新井さん共有)
大絶賛っ。
ベタ褒め。
オワコンちゃん、これ、きっと喜ぶね、まじで。
簡易舗装ならオワコン一択じゃね?
こちらはDIYにて施工されたオワコン駐車場だ。
⚫︎参考記事: 【福井】「たった2名で1時間で完成させた9万円のオワコンの上に車が乗っても大丈夫でした。スマコンかオワコンで」DIY・大和工業
なんと、厚さは標準の100mmではなく、施主判断で50mmだという。
「全く問題ありません」
これが、施主から共有された現場・現実・現物だそうだ。
全く問題がない。
つまり、もともと未舗装だった時には、雨になればぐちゃぐちゃだし、凹むし、水は溜まるし、雑草は生えてくるわだし。
一方、自分の手で作り上げたオワコンちゃんは、雨でもぬかるまないし、凹まないし、水はたまらないし、雑草は生えてこないしだし。
つまり、全く問題ないってことだ。
新井さんのコメント(砕石だとタイヤが滑る)から察するに、もはや簡易舗装を考えるならオワコン一択だってことだ。
(だからと言って、厚さ50mmを駐車場用途に推奨しているのではない)
ゴイスーの一言である。
現場に身を寄せることが全てだとつくづく感じる。
それ以外の会議とか稟議とか面談などあらゆるものはなるべくない方がいい。
現場に答えがあるからだ。
そういう意味で、現代を生きていることに感謝しかない。
容易に全く違う場所の現場の様子を窺い知ることができる。
そして、それを発信することができる。
幸せである。
オワコンの誕生、そしてヌルコンの登場により、このところ庭コン・生コンポータルの受付がぶっ壊れ気味だ。
遅れが予想されますのでどうか温かい目で見守ってね。
僕たち体制構築を急いでるから。
庭コンの特徴「無料マッチング」は結局のところ「庭コンは何もしないぞ」という意気込みと受け止めてもらいたい。
当然ながら、お問合せをいただいた消費者のご当地の施工・製造をマッチングするお手伝い程度はする。
ただし、無料だから、多くを求めないでほしい。
あくまで、現地の優良施工店・製造者らと素敵なモノづくりを楽しんでもらいたい。
当社はそのきっかけを作り、そんなものづくりの在り方(余計な経費や時間を取られない)が世界の当たり前になることを志向している。
結果、大地を削らない、汚さない、蓋しない、循環するコンクリートが出現する。
世界はより美しくなる。
宮本充也
オワコン工事一式原価例
(生コンビニ仕入れ配送料無料)
◆施工面積40m2
材料費 (配送料無料) | 80,000円 | 40m2 x 0.05m(50mm厚) = 2m3 x 40,000円(単価) |
---|---|---|
工事費 | 70,000円 | 2名 x 35,000円(日当) |
諸経費 | 7,500円 | 5% x (80,000円(材料) + 70,000円(工事)) |
合 計 | 157,500円 |
※単価:165,000円/40m2
= 3,938円/m2
◆施工面積60m2
材料費 (配送料無料) | 120,000円 | 60m2 x 0.05m(50mm厚) = 3m3 x 40,000円(単価) |
---|---|---|
工事費 | 95,000円 | 2名 x 35,000円(日当) + 1名 x 25,000円(手許) |
諸経費 | 10,750円 | 5% x (120,000円(材料) + 95,000円(工事)) |
合 計 | 225,750円 |
※単価:225,750円/60m2
= 3,763円/m2
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