長岡生コンクリート

オワコンロゴ

「撒いて踏むだけ」の簡単施工でDIYにも最適な、造粒ポーラスコンクリート「オワコン」。
オワコンは水を透すコンクリートなので、家周りの雑草・ぬかるみ・水たまり・猫の糞から解放されます。

2022/03/10

「ホームセンター・ネット小売【オワコン】いよいよ流通が整備されています」(月刊透水性コンクリート Vol.56)

「ホームセンター・ネット小売【オワコン】いよいよ流通が整備されています」(月刊透水性コンクリート Vol.56)

着想から半年。元々関係性のあった流通業各位との連携が「オワコン」にも広がっている。エクステリア資材販売日本一「エクスショップ」での取り扱いに続きこの度ホームセンター「カインズ」でも今月中の実店舗販売に向けて準備が進められている。



オワコン流通拡大

⚫︎今月の記事1: 「カインズファンの皆さん待っててね! 3月中目標で【オワコン】関東カインズ核店舗での販売が始まるにょ」

市場と顧客に価値(プロダクトやサービス)が届くためにはそのためのプロセスが必要となる。

透水性コンクリート(ドライウェイ、ドライテック、オワコン、流動化処理土、補修工法他)で経験してわかったことは簡単に言って仕舞えばたったそれだけのことだった。

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(引用: 百貨店・専門店・流通・小売業界

例えば透水性コンクリートの場合メーカーは「生コン工場」となる。

(製品たらしめるキーマテリアル「F材」や「Y弾」などは生コン工場にフッコー、陽光物産、MAPEIらから提供されている)

この図を見ていて気づいたことは2つ。

1つは、半製品である生コンクリートにはさらに、「施工」という要素が含まれないかぎり成立しないということ。

だから、生コン工場と施工業者の両輪がこの図で言うところの「メーカー」ポジションとなる。

当社らでは「庭コン」という無料のマッチングサイトを運営することで全国各地のメーカー(製造・施工の連携)を見える化することに成功した。

いわば、全国に点在する製造・施工のラストワンマイルが連携・創発するあり方がメーカーとなっている。

図にもあるように、基本的にメーカー(例えばコカコーラのボトラー)があっただけでは、価値(コカ・コーラ)は消費者に届かない。

自動販売機、とか、コンビニ、とか、スーパー、薬局、ドラッグストア、ネット等、消費ラストワンマイルに届けるプロセス、つまり流通業の存在が不可欠になる。

その意味で、オワコンの流通業「エクスショップ」「カインズ」での取り扱いはとても大きい。

認知が進むという意味でも大きいが、彼らや彼女らが既に持っている流通プロセスに乗せるだけで財(オワコン)は消費者の元に円滑に届くことになる。

そして、この図を見ていてもう1つ気づいたことが、ユニクロで有名なSPAも行けるんではないか、ということだった。


SPAとは(英:Speciality store retailer of Private label Apparel )の頭文字を組み合わせた造語。 小売業が原材料の調達から製造、流通、マーケティング、プロモーション、販売までを一貫して行うビジネスモデルである。(引用: SPA(製造小売業)(エスピーエー) とは


厳密に言えば、製造小売業というよりは、製造施工小売業という新しい業態か。

ここでもやはり経営の恩師である安本隆晴先生の「宮本くん、自前の流通を作りなさい」という言葉が思い出される。

安本先生は30年にわたってユニクロの柳井正さんを支えてきた経営コンサルタントとしても名高い。

まさに、そのユニクロが確立したSPAがここでも成立する可能性があることは、大きな気づきのように思う。



現代はインターネット、そしてAI・RPAの時代

カインズでのオワコン販売方法も然り、今後消費者はますますインターネット(スマホ、タブレット、PC)を当たり前のように利用するようになるはずだ。

その消費ラストワンマイルに届ける小売機能を生コンポータルでも備える。

顧客対応はなるべくAI・RPAで自動化して、顧客からの要件は整理されて生コン工場や施工業者に伝えられる。

指定された場所に指定された時間に必要な数量のオワコン(あるいは施工込み)が届く。

決済も現代の手法はPayPayをはじめ豊富だ。

フローは全て自動化されることが可能となっている。

そうなると、当社生コンポータルの位置付けは一体何になるのだろう。

全て自動化されてもなお必要とされる当社の価値、コアバリュー、コアコンピタンス。

きっとそれは、「練って運ぶ」生コン屋であること、ラストワンマイルであること、それこそが最後まで残る当社の価値になるのではないか。

安本先生が口すっぱくおっしゃるように、現場・現実・現物を最も大切にする姿勢が結局は今後も求められることになるのだと思う。


さて、自動化やSPAが台頭したとして、果たしてネット小売やホームセンターの役割は失われるのだろうか。

僕にはそのようには思えない。

消費ラストワンマイルに価値を届けてきた流通業という業態が蓄積してきた経験こそが価値であり市場と顧客から評価されるための努力・変化を続けることでその歴史は営々と続くのだと思う。

斜陽産業生コンクリートですら未だに存在を許されているくらいだから。

もちろん、このままでいいわけではなく、市場と顧客の評価を得るべく引き続き変化し続けなければならないのだけれども。



⚫︎オワコン施工実績一覧:https://www.nr-mix.co.jp/owacon/blog/

施工実績にあるように、今月もオワコンの実装は絶好調である。

これまで当社らで経験してきたプロダクトの成長の伸びとは性質の違う成長軌道を見せている。

既に各地の生コン工場からオワコンの原料(Y弾)の問い合わせが寄せられている。

また、民間需要だけでなく、公共需要も期待が大きい。

環境負荷低減やCO2固定化など、オワコン(造粒ポーラスコンクリート)が秘めている潜在性は無限だ。

(海水、スラグ、残コン造粒骨材、再生骨材のみで、セメントを使用せずに製造される造粒ポーラスコンクリートgranZ conは今注目を集めている)

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環境負荷ゼロでありながら人々にとって都合の悪い「雑草」は抑え込み、それでいて緑陰をもたらしてくれる「植栽」の根系にはふんだんに水や空気を届けてくれる。

これまでの自然支配という文脈を底流に置いているコンクリートは、今まさに環境調和というOSの実装・アップグレードを済ませ逞しく新しい分野「防草」に普及が始まっている。

「ホームセンター・ネット小売【オワコン】いよいよ流通が整備されています」

生コン一筋、キャリアが長じるほどに、実に面白いテーマを選んだものだと、日々幸福のうちにいる。



宮本充也

オワコン工事一式原価例
(生コンビニ仕入れ配送料無料)

◆施工面積40m2

材料費
(配送料無料)
80,000円40m2 x 0.05m(50mm厚) = 2m3 x 40,000円(単価)
工事費70,000円2名 x 35,000円(日当)
諸経費7,500円5% x (80,000円(材料) + 70,000円(工事))
合 計157,500円

※単価:165,000円/40m2
= 3,938円/m2

◆施工面積60m2

材料費
(配送料無料)
120,000円60m2 x 0.05m(50mm厚) = 3m3 x 40,000円(単価)
工事費95,000円2名 x 35,000円(日当) + 1名 x 25,000円(手許)
諸経費10,750円5% x (120,000円(材料) + 95,000円(工事))
合 計225,750円

※単価:225,750円/60m2
= 3,763円/m2


宮本 充也

主な著者
宮本充也

1級(舗装・造園・建築・土木)施工管理技士/コンクリート主任技士・診断士/砂利採取業務主任者/採石業務管理者

危険物取扱責任者(乙4)/毒物劇物取扱責任者/日本農業検定(1級)/エクステリアプランナー(2級)/運転免許証(大型・中型)

勉強中の資格:宅建士

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オワコンとオコシコンの違い
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