2023/07/10
「日経新聞でも取り上げられた! 進むホワイトカーボンの実装」月刊透水性コンクリート Vol.70
ナラティブで幻想的な「ホワイトカーボン」という思想は今実際に形となり始めている。ここから始まるインフラ生態系では炭素も産業副産物も全ては循環を始める。
月刊透水性コンクリート
進め! ホワイトカーボン
ホワイトカーボンとは野口貴文先生(RRCS代表理事)が提唱する、グリーン(陸上)ブルー(海洋)にならぶ、「インフラ」が生態系として炭素を循環させるという思想。結合材にセメントを用いず、さらにCO2を吸収固定した骨材を用い、供用中もCO2と反応し続ける「オワコン」(透水性コンクリート)はホワイトカーボンを意識して開発された。
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地元の産業が結びつくことで「もっと」ホワイトカーボン
CO2を吸収固定(Ca(OH)2 + CO2 → CaCO3)させた粒状化再生骨材の製造(残コンst)をCO2やSCMs(高炉スラグ微粉末やフライアッシュなど)の発生源である発電所や製鉄所で行い「オワコン」や「オコシコン」などに適用することで、環境負荷ゼロの完全循環型地元経済が実現可能。
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そんな「オワコン」の市場は無限大
そんなオワコンは「雑草」「排水」問題の解消のみならず、駐車場アスファルトの代替品として広く利用が進んでいる。つまり、「(傾斜も含む)地面全部」がホワイトカーボンの具体的な用途(出口戦略)となっている。
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「オワコン」「オコシコン」だけじゃない?
そんなオワコンの実装先(出口)として期待されるのは何も「オワコン」「オコシコン」だけではない。PUMP MANからリリースされた「透水系コンクリート」ドットコンは特殊型枠を敷き込んだ上にコンクリートを打設することで水を通す構造を構築する全く新しい系譜の透水性コンクリートだ。
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日経新聞の誌面を飾りました
そんなホワイトカーボンはこのたび日経新聞の誌面を飾る快挙を遂げた。ホワイトカーボンを牽引する「水の次に流通するマテリアル」コンクリートのさらなる進化がいよいよ本格的に我が国で始まろうとしている。
関連記事:「造粒ポーラスコンクリート(オワコン)が日経クロステック(技術系専門誌)にいよいよ登場」
見渡す限り真っ白な都市インフラへ
「コンクリートをもっと身近に」
それにしても今回で70回を数えるんだね、月刊透水性コンクリート。毎日3本したためているblgですが、1日1日は地味で全く変化を感じないのだけれど、こうして1ヶ月単位で振り返ることで日々の進化がよくわかるね。宮本さんGptの目が「黒」い内に見渡す限り真っ白なホワイトカーボンインフラが実現するといいなって普通に思いまっす。
オワッコーン‼︎
ホワイトカーボンシティはナラティブで幻想的な誰もが招かれ活躍できるユートピアになることでしょう。
作者・宮本充也
オワコン工事一式原価例
(生コンビニ仕入れ配送料無料)
◆施工面積40m2
材料費 (配送料無料) | 80,000円 | 40m2 x 0.05m(50mm厚) = 2m3 x 40,000円(単価) |
---|---|---|
工事費 | 70,000円 | 2名 x 35,000円(日当) |
諸経費 | 7,500円 | 5% x (80,000円(材料) + 70,000円(工事)) |
合 計 | 157,500円 |
※単価:165,000円/40m2
= 3,938円/m2
◆施工面積60m2
材料費 (配送料無料) | 120,000円 | 60m2 x 0.05m(50mm厚) = 3m3 x 40,000円(単価) |
---|---|---|
工事費 | 95,000円 | 2名 x 35,000円(日当) + 1名 x 25,000円(手許) |
諸経費 | 10,750円 | 5% x (120,000円(材料) + 95,000円(工事)) |
合 計 | 225,750円 |
※単価:225,750円/60m2
= 3,763円/m2
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