2022/04/24
【山口】「オワコンは余らない。偶発的に発生する残コンの再生として循環を志向する」all round
山口県下関市。雨の日に余った生コン大活躍しております。福岡県北九州市の施工に供せられたオワコンの余り0.5m3今度は関門海峡を渡って山口県下関市の一般戸建ての囲いテラスの下部土間コンクリートとして活用された。
製造:不明、施工:all round(担当:新井真介)
オワコンは余らない
⚫︎参考記事: 【福岡】「雨の日に土間コン(オワコン)を打設しても大丈夫な理由を解説」all round
前段福岡県北九州市のエクステリアで用いられていたオワコンが余った。
その数量0.5m3。
all round新井真介は食べ残しが大嫌いだ。
絶対に、残さない。
余らせない。
ダンプに積まれたオワコンは一路山口県下関市へ。
めっさ、雨。
土地勘なかったから知らなかったけど、なんとたった30分で到着しちゃうんですね。
関門海峡大橋の偉大さが伺い知れる。
福岡県で余った生コン県境を跨いで山口県に届けられる。
施工After。
なんと、囲いテラスの下部の土間コン(雑草押さえ)として見事利用された!
なお、ウッドデッキなんかもそうだが、下部を舗装しておかないと雑草が生えてくることが問題となる。
また、土間コンだと水勾配つけなきゃだから、結構大変。
オワコンなら水を通すから、その辺全く気にしなくていい。
水通すから、真っ平らでもOK。
余りものだってえのに、ものすごい役に立つ。
恐るべしオワコン。
恐るべし、all round。
雨の日でも施工できる がオワコンの強み
⚫︎参考記事: 「残コンで買い物?!余らせない、再利用できた。それだけで担当者にポイントがついて買い物ができるシステム構築」
今、仲間の何人かと残コンシェアリングエコノミーについて協議が始まっている。
余った生コンクリートは通常生コン工場で排出され翌日以降固まったらコンクリート塊として廃棄処分に伏せられる。
捨てられる。
産業廃棄物だから支出を伴う。
そんな残コンの発生状況をタイムリーに共有する。
all roundのように余らせず、どこか使えるところに持っていく。
そんなシェアリングエコノミー(空き枠シェア)。
こう考えると、「雨の日でも施工ができる」オワコンは第一に検討されるべき出口・利用方法・用途として自然な候補となるはずだ。
そもそもオワコンは残コンソリューション由来
昨年8月下旬に着想された造粒ポーラスコンクリート「オワコン」は元々残コンを再利用する技術を参考に誕生した。
動画でもわかるように、生コン(残コン)のはいったドラムの中に薬剤(Y弾:Re-con ZERO EVO・MAPEI製)を投入・撹拌。
ものの数分で生コンクリートは流動製を失い粒状化する。
それをそのままポーラスコンクリートとして利用する。
だから、当然オワコンは残コンと相性がバッチリ。
どこかで発生した残コンは廃棄処分されることなく、また別のどこかの防草材・舗装材として用途を得る。
循環する。
大地を削らない、汚さない、蓋しない、循環するコンクリート
生コンポータルのコーポレートステートメントだ。
これまで数ある産業の中で最も大地を削り、汚し、蓋し、循環を妨げてきたのはコンクリートだ。
水の次に流通する材料とも言われ、その社会・環境インパクトは頭抜けている。
「コンクリートから人へ」
厄介者として認識されてきたコンクリート、そして担い手たるコンクリート産業の文脈を刷新する。
そのことであらゆる社会・環境問題は癒やされるのではないか。
生コンポータルの建てた問いだ。
その具体的実践として生コンポータルではポーラスコンクリートに並行して残コンをテーマに活動してきた。
その実践として、偶発的に発生する残コンの再生としてポーラスコンクリート舗装という循環を志向する。
オワコンは余らない。
残コンにならない。
循環する。
それでいて水を通し大地の渇きを癒す。
蓋をしない。
循環はやがて大地を浄化する。
まだ何にも覆われていなかった200年前の大地が再生する。
いよいよコンクリートが大自然と人類の仲直りを取り持つ時代がやってくる。
宮本充也
オワコン工事一式原価例
(生コンビニ仕入れ配送料無料)
◆施工面積40m2
材料費 (配送料無料) | 80,000円 | 40m2 x 0.05m(50mm厚) = 2m3 x 40,000円(単価) |
---|---|---|
工事費 | 70,000円 | 2名 x 35,000円(日当) |
諸経費 | 7,500円 | 5% x (80,000円(材料) + 70,000円(工事)) |
合 計 | 157,500円 |
※単価:165,000円/40m2
= 3,938円/m2
◆施工面積60m2
材料費 (配送料無料) | 120,000円 | 60m2 x 0.05m(50mm厚) = 3m3 x 40,000円(単価) |
---|---|---|
工事費 | 95,000円 | 2名 x 35,000円(日当) + 1名 x 25,000円(手許) |
諸経費 | 10,750円 | 5% x (120,000円(材料) + 95,000円(工事)) |
合 計 | 225,750円 |
※単価:225,750円/60m2
= 3,763円/m2
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