長岡生コンクリート

オワコンロゴ

「撒いて踏むだけ」の簡単施工でDIYにも最適な、造粒ポーラスコンクリート「オワコン」。
オワコンは水を透すコンクリートなので、家周りの雑草・ぬかるみ・水たまり・猫の糞から解放されます。

2022/08/06

「CN、CCUS、資源循環、省エネルギー具体的コンクリート技術のデモンストレーション」京都生コン工組青年部

「CN、CCUS、資源循環、省エネルギー具体的コンクリート技術のデモンストレーション」京都生コン工組青年部

前段のプレゼンテーションに続き、後半はICC(伊豆中央コンクリートLLP)を舞台にCN、CCUS、資源循環、省エネルギーを実装したコンクリートプロダクトの実演がPUMP MAN小澤さんの協力のもと京都生コン工組の皆さんに示された。



CN、CCUS、資源循環、省エネルギー

⚫︎参考記事:https://www.nr-mix.co.jp/owacon/blog/jis_jis.html

残コンステーション

まずはおなじみ残コンステーションではICCから出荷され現場で用いられず帰ってきた「残コン」の処理プロセスが説明される。

汚水(洗浄水)・残水は動力を「重力」とした方式で一昼夜かけて漉される。

翌朝、自立する程度に固化した残渣(セメント・シルト・骨材・水)は夕方まで天日干しされ当日の残コンとブレンドされ粒状化される。

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この粒状骨材と名付けられたマテリアルは路盤や埋め戻しの材料としてだけでなく、コンクリートとりわけポーラスコンクリート(オワコン、オコシコンなど)の原材料として資源循環に就く。

お気づきの通りで、その工程に動力として電気エネルギーを使っていない。

全て重力に委ねられるところから、省エネルギーであり、CN

さらに、残コンステーションにはこの後がある。

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⚫︎参考記事:《未来型生コン製造》「クローズドループ・資源循環へ向かう最強の未利用資源【残コン】争奪戦が始まる」#5

粒状骨材を「原石」として見立てて、その後いわゆる砕石の生産工程に付される。

なんと、そこでは未水和セメントがふんだんに残ったフィラーが生成されるのだ。

フィラが含んでいるCa(OH)2はやがて大気中のCO2と出会うことだろうからCCUSと見ることもできる。

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⚫︎参考記事:《未来型セメント》「クローズドループ・資源循環へ向かう最強の未利用資源【残コン】争奪戦が始まる」#4

そしてなんとそのフィラはセメント・結合材としての役割も果たす。

時間の関係でこの辺の事情については大幅に割愛したが、今後の研究開発に委ねられる。

ていうか、うちでは速攻実装する予定だ。

こうして生み出されたマテリアルはオワコンオコシコンなどポーラスコンクリートとしての出口を見出しそこからさらにCO2と出会うことでCCUSCNといった役割を果たす。

ドットコン

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ポンプで施工できる水を透す土間コン。

設置してポンプ打設するだけ、作業人員も省力化することができる、省エネルギー。

土間コンなど構造物ではないコンクリートにはJIS規格が要求されないため、配合自由度が非常に高い。

そのため、再生骨材などをふんだんに使用しても問題とならない(資源循環)。

さらに、CO2をふんだんに吸わせた炭酸カルシウムなどをフィラとして配合し材料分離抵抗性を高めた高流動コンクリートとすることでCCUSCNが達成される。

⚫︎参考記事:「水を透す土間コンは オワコン だけじゃありません!【ドットコン】正式リリースについて」

既往のポーラスコンクリート(オワコン、オコシコンその他)に加えてドットコンの到来は資源循環しやすいコンクリート産業の出口を司っている。


前半戦の座学から一転、実践的な内容で生コン工場にとってのリスク「残コン」がいかにチャンスに変容するかを知ってもらった。

今、主役は間違いなく、生コン工場だ。

RRCSが受け皿となって各地の生コン工場や工組・協組が横串で通気し始めている。

これまでになかった循環が産業に生まれている。

時間の関係で後半戦については明日のブログに譲りたい。

後半はグルリ一回転する形で、生コンは現場に向かう。

現場に向かって、そこでまた残コンは発生するはずだが、最先端の現場では幾分違った工夫がなされている。

こちらをお読みになられているコンクリート関係者で少しでも興味を持ってくれるのであれば。

コロナがあれこれややこしいけど、いつでも長岡生コンクリート(ICC)を訪ねてもらいたい。

生コンラストワンマイルが知恵を出し合ってより良い現場、より良い産業に変えていこう。

主役は生コン工場だ。



宮本充也

オワコン工事一式原価例
(生コンビニ仕入れ配送料無料)

◆施工面積40m2

材料費
(配送料無料)
80,000円40m2 x 0.05m(50mm厚) = 2m3 x 40,000円(単価)
工事費70,000円2名 x 35,000円(日当)
諸経費7,500円5% x (80,000円(材料) + 70,000円(工事))
合 計157,500円

※単価:165,000円/40m2
= 3,938円/m2

◆施工面積60m2

材料費
(配送料無料)
120,000円60m2 x 0.05m(50mm厚) = 3m3 x 40,000円(単価)
工事費95,000円2名 x 35,000円(日当) + 1名 x 25,000円(手許)
諸経費10,750円5% x (120,000円(材料) + 95,000円(工事))
合 計225,750円

※単価:225,750円/60m2
= 3,763円/m2


宮本 充也

主な著者
宮本充也

1級(舗装・造園・建築・土木)施工管理技士/コンクリート主任技士・診断士/砂利採取業務主任者/採石業務管理者

危険物取扱責任者(乙4)/毒物劇物取扱責任者/日本農業検定(1級)/エクステリアプランナー(2級)/運転免許証(大型・中型)

勉強中の資格:宅建士

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