2022/04/07
【奈良】《土間コンの終焉?》「見た目は土間コンなのに水を通すのに安い」ウエヒラ・DIY
昨日紹介したDIYでオワコン駐車場だが、今回は動画で詳しく「素人さんが自分でオワコンの駐車場を作る方法」を紹介したいと思う。簡単に言えば、「撒いて(敷設して)、踏む(締め固める)だけ」となるのだが、現場に立ち会った本田さんのコメントも引用しつつ実際の施工を見ていこう。
製造:製造:ウエヒラ(担当:清水工場長)、施工:DIYer(100m2・9.5m3、100mm厚、6名、4時間・正味2〜2.5時間)
動画でじっくり解説オワコン駐車場
⚫︎参考記事: 【奈良】「100m2の駐車場がなんと《驚愕》 ¥300,000円以下 で完成しちゃったよ!」ウエヒラ・DIY
まず、オワコン最強の性能ともいうべきはこれ。
「生コン車が砕石敷きの上に進入してきて直接材料を下ろすことができる」
通常の土間コンなどの場合、メッシュ配筋と言って路盤(砕石敷き)の上には鉄筋が組まれている。
だから、生コン車が入り込む余地はない。
一輪車やあるいはポンプ車などを用いて打設(だせつ)される。
それだけ余計な作業や人員、費用がかかる。
オワコンは見ての通り、荷下ろしされた材料をみんなでせっせと「撒く(敷設する)だけ」。
なんと、映像にはお子さんの姿も見られるではないか。
これが、いかにすごいことかわかるだろうか。
工事を子供が手伝っている。
撒いて、アメリカンレーキなどで均した後、プレートで締め固めている様子。
ベニアを噛ませているのは、プレートが転回した際に動画でもわかるが捻り跡(プレートマークと呼ばれる凹凸)がつかないように対策するためだ。
これが、なかなか、一般、素人さんには難しい。
慣れるに従い、「ベニア邪魔じゃね?」ということになる。
こちらの現場は100m2もの広大な駐車場であるためいかに素人さんだったとしても途中から気づくのである。
あ、うまくできる、できてるっ。
ベニアいらないっ。
邪魔っ。
こちらの動画では全体を俯瞰的に見ることができる。
材料を荷下ろしする生コン車の後ろを大名行列・花魁道中のようにそれぞれの人がそれぞれの役割をわきまえて単調に作業を続ける。
さながら、人力アスファルトフィニッシャ、といったところか。
と言われても、アスファルトフィニッシャがそもそも一般に馴染みがないと思うので、以下に動画を引用しよう。
なかなかいい動画を見つけた。
ダンプトラックなどから投入されるアスファルト混合物(材料)を平らに敷いてタンパなどで締め固め仕上げまでを一貫して機械で行う。
実はこれ。
オワコンにも適応可能。
フィニッシャには小型タイプもあるため、今後中央分離帯や延長の長い歩道などで、オワコンの普及促進が進みそうだ。
寝屋川コンクリート本田さんのワンポイントアドバイス
お疲れ様です。
施工報告です。
奈良県北葛城郡広陵町百済
出荷プラント (株)ウエヒラ
担当者 工場長 清水様
施工面積:100m2(9.5m3)
施工人数:6人
所要時間:4時間
※全面直卸しでの施工だったため、アジ車が切れなければ2時間〜2時間30分程度で終わってたと思います。
DIY
お客様の施工後の感想:
6人での施工だったため想像していたよりも楽でした。
報告事項:直でプレート転圧しても目詰まりは発生しませんでした。板の厚みが厚かったのが一番の理由ではありますが、板をかましたほうが転圧が弱く砕石層が浮いた状態に見受けられました。意匠性を鑑みても直プレート部の方が遠目には土間コンのように見えるので夏期の日射がきつい打設条件の際は水が浮いてこないので砂粒分だけを表層に敷きならして直にプレートで転圧をかけたほうがいいのかなという印象をうけました。打ち終わりに水流してみましたが問題なく透水はしてます。
以上、よろしくお願い申し上げます。
⚫︎6人 2時間〜2時間半で終わる
えー、一般消費者の皆さん、今相談しているプロの施工業者の方に聞いてみてください。
土間コン9.5m3(90m2程度)を2時間〜2時間半で終わらせることできますか?と。
しかも、こちらの現場は、なんとDIYなのである。
素人さんたち6人だけで2時間で終わらせちゃうことができる、そんな土間コンを僕はこれまで聞いたことなかった。
⚫︎想像していたよりも楽でした
これ、プロ施工者ではない、一般の方のリアルな声だ。
まず、一般の方が土間コン打設を想像することからして困難なのではないか。
そんな想像を楽勝で下回る施工性だったことを示している。
これ、一般の方々がネットでオワコンに興味を持って外構業者の方々に相談を寄せているようだ。
残念ながら認知が進んでいないため、塩対応されるケースが頻繁しているらしい。
だから、やります。
生コンポータルがやります。
2つのキャンペーン。
⚫︎土間コンのように見える 透水はしてます
でた。
出ました。
「土間コンのように見える」
なのに、
「透水はしてます」
もう、土間コンの必要性ないじゃん。
いらないじゃん、土間コン。
文字通りオワコンじゃん。
見た目土間コンなのに水を通すのに安い
こちら、all round 新井さんによってプロデュースされたオワコン。
まだ施工直後だからグレーだが乾けば土間コン同様白くなる。
あれ?
って感じしませんか、これ。
土間コンのように平坦で目が詰まった仕上がりなのに、真っ平ら、水を通す。
さらに、安い、ときている。
あれ?
土間コン採用する理由、ありますか、これ。
いや、ない。
オワコンの売りは「見た目」じゃなくて「防草」が基本
いずれall round新井さんから直々に「土間コンのような見た目のオワコンの施工方法」についても伝授いただこう。
そして、それを動画やブログでマニュアルとして残すのだ。
まあ、かといってオワコンの基本は「防草」であり、見た目を売りにしているわけではないので悪しからず。
施工の巧拙によっては本当に土間コンにしか見えない緻密な施工もできますよ、くらいな話。
見た目土間コンなのに水を通している。
しかも、安い。
いや、マジで、土間コンにする理由が消滅しそうだ。
2022年土間コン終焉元年としたい。
宮本充也
オワコン工事一式原価例
(生コンビニ仕入れ配送料無料)
◆施工面積40m2
材料費 (配送料無料) | 80,000円 | 40m2 x 0.05m(50mm厚) = 2m3 x 40,000円(単価) |
---|---|---|
工事費 | 70,000円 | 2名 x 35,000円(日当) |
諸経費 | 7,500円 | 5% x (80,000円(材料) + 70,000円(工事)) |
合 計 | 157,500円 |
※単価:165,000円/40m2
= 3,938円/m2
◆施工面積60m2
材料費 (配送料無料) | 120,000円 | 60m2 x 0.05m(50mm厚) = 3m3 x 40,000円(単価) |
---|---|---|
工事費 | 95,000円 | 2名 x 35,000円(日当) + 1名 x 25,000円(手許) |
諸経費 | 10,750円 | 5% x (120,000円(材料) + 95,000円(工事)) |
合 計 | 225,750円 |
※単価:225,750円/60m2
= 3,763円/m2
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