一般に、カーポートと駐車場土間コンを設置するとなったら最低でも3日間の工期が必要となる。駐車場をオワコンにするだけでその工程がたった1日になるとしたら。エクステリア界隈に激震が走る予感がする。

カーポート施工とポーラスコンクリート

既に透水コン（ポーラスコンクリート）では実証されている。

カーポート施工と水を透す土間コンがたった1日で完成するという現象。

一方、カーポートメーカーの太鼓判・推奨とすることができなかった。

その理由はJIS A 5308という生コンクリートに関する工業規格だ。

カーポートと土間コンは一般に以下のような工程で施工が行われる。

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⚫︎1日目：
掘削＞基礎穴堀＞残土処分＞カーポート柱建て方（＞基礎コンクリート打設）

⚫︎2日目：
（基礎コンクリート打設＞）路盤工＞配筋工＞カーポート屋根設置 ※カーポート完成

⚫︎3日目：
コンクリート工＞養生

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「絶対に1日がかりとなる」生コンクリートを用いた水を透さない土間コンのせいでこうなる。

そのため、以前生コンポータルらでは「基礎コンクリートにポーラスコンクリートを適用すればいけるじゃん」という仮説を検証に移し見事に成功した（動画）。

これをカーポートメーカーの推奨品としてPRしていきたいと考えたわけだ。

メーカーの答えはこうだった。

「メーカーとしては基礎コンクリートをJIS A 5308に規定された生コンという以外には申し上げられません」

仕方ないよね、の、塩対応。

万が一何かあった時の責任取れないもんね。

防衛的になるよねそりゃ。

カーポートとオワコン

「メーカーとしては基礎コンクリートをJIS A 5308に規定された生コンという以外には申し上げられません」

先日、はたと気づいたのである。

オワコンって、JIS生コンに加工しただけの材料じゃん、ほぼ神様からのお告げだ。

透水宣言（動画マニュアルシリーズ）クルーと飲んでる時に降ってきたアイデア。

絶賛バズ中の水を透す土間コン「オワコン」は元々18-8-20(N)といってJIS認定工場で製造されている材料に造粒材を投入して製造されるものだ。

つまり、造粒材を入れる前は単なるJIS生コンなわけだ。

カーポートとポーラスコンクリートで実現した1日で施工完了を生コン、造粒材を入れた生コン（オワコン）にすれば、メーカーも推奨し得るカーポートと土間コンのあり方が実現する。

工程は以下の通りだ。

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掘削＞基礎穴堀＞残土処分＞カーポート柱建て方＞基礎コンクリート（JIS生コン）＞路盤工＞配筋工＞（造粒材で加工された）コンクリート工2層（セメント安定処理路盤兼）＞養生（即日その上で作業可能）＞カーポート屋根設置

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⚫︎参考記事： 【千葉】「《土間コン》通常2日間以上が《たった6時間》で完成！！ なんで？？」岡庭建材工業・ジェイクリンリード

生コン車1台でなんと基礎コンクリートと路盤工とコンクリート工を兼ねてしまっている。

ついつい「あらよっと」と口をついて出てしまうところだった。

なんて軽やかなんだこれ。

ノーベル賞とかもらえちゃうんじゃね？

あ、いらねえや、ろくでもねえし、勘違いの元だし、辞退しよ。

来月伊豆の国市でメーカーら立ち会いの試験施工

「メーカーとしては基礎コンクリートをJIS A 5308に規定された生コンという以外には申し上げられません」

そんなカーポートメーカー（名前は伏せる）とエクステリアネット小売最大手エクスショップらが見守る中、この仮説は検証に移される。

その模様はガッツリ動画で撮影される予定だ。

「JISコン基礎カーポートと駐車場土間コンの施工はたった1日で終わるのか？」

もしもこれが衆目の中実証されたとしたらエクステリアの常識は激変する。

「基礎コンクリートをJIS A 5308に規定された生コンで施工されているので推奨します」

こうなったらマジで3日が1日になる。

この働き方改革の時代にである。

厚労省から表彰状が届きそうだが、そんなもん要りませんので、連絡しないでください。

3日が1日になったらエクステリア業者さんはすごく喜んでくれる。

僕たちはそれだけでOK。

そのことをメーカーやエクスショップの皆さんが理解してもらえれば、多くのエクステリア業者そしてその先にいる消費者を明るくすることができる。

そのことで僕たち生コン製造者だって明るくなれる。

僕たちはそれだけでOK。

諦めずに、長いこと、同じテーマで闘い続けているとやっぱ面白いこと次から次へと起きるよね。

エクステリアって言ったら僕たち小口を大切にする生コン屋さんにとってもとても身近な分野。

そこに生コンから革命を起こす。

こんなにスリリングなことってない。

業界とか学会のパネルディスカッションでトークしたり講演したりチヤホヤされるなんて無駄だ。

そういうことやるから勘違い野郎が増える。

もっと現場見ろ。

現場に寄り添え。

そんな仲間達が僕たちの周りには大勢います。

これ、絶対、実現します。

宮本充也