2023/09/03
「ドットコンとオワコンの相性が素晴らしいことの理由。まずは、ドットコン」
昨日(2023/09/02)開催された毎月第一土曜日定例の「ドットコン」「オワコン」「オコシコン」製造・施工体験会(交流会)では「ドットコンとオワコンの相性が素晴らしい」ということが明らかになった。まずは、ドットコン。
ドットコンとオワコンの相性「ドットコン」
まずは、ドットコン。Before
不陸(ふろく)を修正し平らにした上に敷き込まれたドットコン専用型枠シートにワイヤーメッシュ。厚さは土間コン同様100mm厚としている。ドットコン専用型枠シートは現場サポート「生コンビニ」から購入可能。
ドットコン打設開始
生コンを、打つ。均す。とにかく、それの連続作業。土間コンの打設方法と全く一緒。
ドットコンの均し完了
打ち込みが終了し工程が「均し」に移行した頃。注文された生コンクリート(1m3のうちおよそ0.5m3はドットコンに用いられた)に何やら悪戯をしているコンクリートメンヘラおじさんの陰。
ん? 余った生コンに入れてる「オワコンの素・Y弾」
宮本さんが左手に持っているのが「オワコンの素・Y弾」と呼ばれるキーマテリアル。こいつを生コンに入れることで「オワコン」は製造される。つまり、ドットコン打設に用いて余った生コンはそのまま「オワコン」に活用できるということ。そして、「オワコンの素・Y弾」も「生コンビニ」から。
「生コン」だったそれは「オワコン」に姿を変える。ドットコンの仕上げ待ちの時間を利用して、今度は「オワコン」の施工に移る。
ドットコンの仕上げ前待ち(ブリーディング)
ドットコンは打ち込みが終了し、今回は「その日のうちに透水ホールを穿つ」という実験を行った。1日のうちに全ての工程が終了すればそれは工事業者にとって非常に楽ちん。
均しが終了したドットコンは通常の土間コン同様に待ちが発生する(ブリーディングと呼ばれる余剰水が表面に浮き出てくるためその水が乾くのを待つ時間)。その時間を利用して、今度は「オワコン」の打設が始まる。
「ドットコン」「オワコン」最強コンビ
そして始まる、「オワコン」の打設。インストラクターは北九州から駆けつけてくれたall round新井さん(左)。アースガーデン伊澤さん(中)と國友さん(右)熱心に説明に耳を傾ける。
なぜ、ドットコンとオワコンの相性が最強なのか。その理由は、工事業者ならおよそご存知のように、生コンは0.5m3も1.0m3も値段はさほど変わらない(空席割り増しという商慣習が理由)ため、0.5m3で足りる程度のアプローチにドットコンを採用するなら1.0m3を注文してしまって、残りの生コン(余った生コン)を「オワコン」にして犬走や段差抑制、水はけ・雑草対策に用いることができるということ。その模様は、次のblgで詳しく紹介。
「コンクリートをもっと身近に」
というわけで、そんな「ドットコン」は「オワコン」と非常に相性がいいのでした。嬉しいね、ドットコンの火のような勢いに相乗りさせていただきやすっ、て感じでこちらもちゃっかりさせていただきやすっ。透水性コンクリート全体が売れることで僕たちコンクリートメーカーはめっちゃ嬉しいわけであります。だから、いろんな透水性コンクリートがガンガン世に出ればそれだけ嬉しいんだけど、それがわからないトンチキが結構いるんだよね。器の違いかな、とほほ。
オワッコーン‼︎
作者・宮本充也
オワコン工事一式原価例
(生コンビニ仕入れ配送料無料)
◆施工面積40m2
材料費 (配送料無料) | 80,000円 | 40m2 x 0.05m(50mm厚) = 2m3 x 40,000円(単価) |
---|---|---|
工事費 | 70,000円 | 2名 x 35,000円(日当) |
諸経費 | 7,500円 | 5% x (80,000円(材料) + 70,000円(工事)) |
合 計 | 157,500円 |
※単価:165,000円/40m2
= 3,938円/m2
◆施工面積60m2
材料費 (配送料無料) | 120,000円 | 60m2 x 0.05m(50mm厚) = 3m3 x 40,000円(単価) |
---|---|---|
工事費 | 95,000円 | 2名 x 35,000円(日当) + 1名 x 25,000円(手許) |
諸経費 | 10,750円 | 5% x (120,000円(材料) + 95,000円(工事)) |
合 計 | 225,750円 |
※単価:225,750円/60m2
= 3,763円/m2
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