2022/04/19
「生コン工場にとってオワコンやばいです、すごいです、マジです」
このところオワコンの現場に立ち入る機会が増えた。
全国各地のオワコン打設に携わっていて感じることだが、消費者・施工者・製造者と登場人物全てを喜ばせる脅威的なプロダクトではあるが、今回は製造者にとってのメリットを取り上げたい。
「生コン工場にとってオワコンやばいです、すごいです、マジで」
やばい、すごい造粒ポーラスコンクリート オワコン
生コン工場にとってのオワコンの素晴らしさを紹介する前に、まずは施主や施工者にとってオワコンがどれだけすごいのかを紹介しておこうと思う。
オワコンはポーラス構造を持つ、水を透すコンクリートだ。
内部に無数の空隙(隙間)を持っており、オワコンは空気や水分を自由に透す(とおす)ことができ、雨が降っても水たまりやぬかるみができない。
そのため、雑草や雨の日のぬかるみで悩むお施主さんにとっては、
何の舗装もない土の地面にオワコンを施工することで、ぬかるみができない、雑草が生えてこないお庭や犬走りを手に入れられる。
施工面でも、オワコンは施工手順が非常に簡素化されており、
敷設→均し→仕上げで施工することができる。
後でも紹介するがオワコンは生コン車で工場から運ばれてきて、
現場にざっと降ろし、トンボやレーキで均し、タンパーや人の足で踏み固めることで仕上げられる。
通常の生コンのように、ブリーディング待ちや技術がいる仕上げも必要ないのだ。
それと、オワコンは地面に直接排水を透すことができるため、排水設備も必要なく平らに施工することができる。
施工業者としても、短時間で施工を終わらせることができ、防草シートや砂利敷き以上の性能を持つコンクリートを近い価格で提供することも可能だ。
お施主さんと施工業者にとって素晴らしいことが多いオワコン、実は生コン工場にとってもメリットが多いコンクリートでもある。
生コン工場にとって信じられないくらいメリットが大きい
もう、この動画ご覧になればお分かりのとおり。
オワコンは待機する必要なし。
生コン車は荷卸して、さっさと帰れる。
だから、極端な話、1台の折り返しでどんな広い面積でもいけちゃう。
しかも、しかもである。砂利をドラムの中で高速攪拌してるようなもんだからドラムの中が綺麗になる。
半端ねえ。
何も言えねえ。
そして、仮に残コンが余ったとしても、それは翌日には砕石に変化してしまうので、売れる。
特殊なコンクリートではあるオワコンを生コン車に入れたとしても、残留物が出る心配は無く、それどころかドラム内を綺麗にしてくれるのだ。
さらに、昨日驚愕の事実が発覚した。
7台も生コン車が来てくれたので、あれこれ実験できた。
Y弾(re-con zero evo)を先に投入するという従来の方法に加えて、後から投入、あるいは、高速攪拌せずに20分間の道のりをただただ低速攪拌で運搬など。
で、ビビったことに、空のドラムの中にY弾をあらかじめぶっ込んでおいて、その後生コン(18-8-20BB)を投入、そのまま通常の低速攪拌で現場についたらオワコン完成。
嘘でしょ?
って感じだ。
つまり、生コン工場がオワコンを製造するのに必要なことは、「Y弾を残水をカットしてからのドラムの中にぶっ込んで18-8-20Nなどを練って投入するだけ、以上」となる。
ここからお分かりのように、このオワコンはもう何と言っても、生コン工場にとっては「楽して儲かる」を地で行く生コンなのだ。
だって、考えても見なさい。
オワコンのキーマテリアル「Y弾」は生コン工場に5,000円(1m3用)で販売価格を設定している。
んで、通常の18−8ー20Nはどうだろ、15,000円とか、そんなんで販売してるのではないだろうか。
まあ、高くとも20,000円ってところだろうか。
で、15,000円+5,000円のオワコンがなんと30,000円〜とかで販売しちゃってるのだ。
(めちゃくちゃ儲かるのである。)
しかも、安くて速いから施工者も施主など消費者も超喜んでくれるのである。
その喜びの度合いといったら何度か現場に立ち会っているが、こちらも半端ねえ。
目の前で、「ありがとう」言ってもらえる。
最強である。
神である。
ドラムの中に付着した高分子がブヨブヨと塊となって残るんじゃないの?
安心したまえ。
Re-con ZERO CLEANERが既に降臨しているのだよ、ちみ。
⚫︎参考記事: 「脅威の洗浄力?!《Re-con ZERO CLEANER》いよいよ日本市場に降臨」MAPEI
付着物は綺麗さっぱり落ちてしまう。
それに、上記にあるように「空のドラムにあらかじめぶっ込んでおいて、しかも、低速で攪拌されてやってくるのだから、高速撹拌と違ってパウダーが飛散しようがないのだよ、だから付着しようがないのだよ」である。
(だから、どうしてもオワコンを製造したがらない生コン工場はそれこそオワコンなのだよ。)
(最近、キャラがまた揺れ始めた。昨日などは初めましての生コン屋にいきなり電話でタメ口話されたので、こちらも不自然なタメ口で応酬し、「何もやることないから、とにかく練ったらいいと思うよ。儲けさせてあげるよ」と謎のマウントをとって、しかも納得させてしまい、最後は丁寧語にさせた)
まあ、つまり、それくらい、生コン工場にとってメリットがあるということを言いたい。
何事もそうだし、僕自身が常に新しいことを発信するから知ってるのだけれど、新しいことに対して大半の人は否定や拒絶から入る。
そして、こうも思っている。
そんな否定や拒絶から入る人には決して世の中の景色を変えるような仕事はできない。
ただただフォロワーとして誰かの作った道の後ろを項垂れて歩くより他ない。
目覚めよ、生コン屋どもよ。
仕事しろ。
あなたたちがやっているのは労働であって仕事ではない。
(ちなみに、実際に僕に会ったらものすごく謙虚で優しいガイですから、あしからず)
「生コン工場にとってオワコンやばいです、すごいです、マジです」
そんなわけで、絶賛急拡大中でつ。
宮本充也
オワコン工事一式原価例
(生コンビニ仕入れ配送料無料)
◆施工面積40m2
材料費 (配送料無料) | 80,000円 | 40m2 x 0.05m(50mm厚) = 2m3 x 40,000円(単価) |
---|---|---|
工事費 | 70,000円 | 2名 x 35,000円(日当) |
諸経費 | 7,500円 | 5% x (80,000円(材料) + 70,000円(工事)) |
合 計 | 157,500円 |
※単価:165,000円/40m2
= 3,938円/m2
◆施工面積60m2
材料費 (配送料無料) | 120,000円 | 60m2 x 0.05m(50mm厚) = 3m3 x 40,000円(単価) |
---|---|---|
工事費 | 95,000円 | 2名 x 35,000円(日当) + 1名 x 25,000円(手許) |
諸経費 | 10,750円 | 5% x (120,000円(材料) + 95,000円(工事)) |
合 計 | 225,750円 |
※単価:225,750円/60m2
= 3,763円/m2
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