長岡生コンクリート

オワコンロゴ

「撒いて踏むだけ」の簡単施工でDIYにも最適な、造粒ポーラスコンクリート「オワコン」。
オワコンは水を透すコンクリートなので、家周りの雑草・ぬかるみ・水たまり・猫の糞から解放されます。

2022/04/15

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【残コン】「生コン工場と施工業者がタッグを組んだサイドビジネスのススメ」【オワコン】

【残コン】「生コン工場と施工業者がタッグを組んだサイドビジネスのススメ」【オワコン】

これまで関係者にとっては厄介者・問題でしかなかった「残コン」を取り巻くフィールドが俄かに活況を呈している。ITを駆使してニーズとできるをつなげるだけで。これまで問題でしかなかったそれは、なんとチャンスに変貌する。



厄介者「残コン」

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建設現場で使い切られることなく工場に持ち戻される残コン。

現在、この残コンは長年の黙殺から解放され俄かに世間の認知を広げようとしている。

⚫︎参考: フードロスより深刻?捨てられる「生コン」はこうして使え

現在RRCS(代表理事・野口貴文・東京大学大学院教授)では現在この社会問題「残コン」の認知、そしてその資源循環プラットフォームの構築に向けて活動を活性化させている。


⚫︎参考記事1: 【大阪万博・残コンZEROプロジェクト】「全く新しいJIS A 5308。独占禁止法適応除外(協組共販)のアップグレード」

⚫︎参考記事2: 「残コンで買い物?!余らせない、再利用できた。それだけで担当者にポイントがついて買い物ができるシステム構築」

参考記事3: 「逼迫するダンプ・リサイクル砕石の代用として残コン由来の造粒ポーラスコンクリートを工事用道路の材料として適応する」 


これまで誰もが忌み嫌う、近づこうとしてこなかった「残コン」を取り巻く事情が一変してしまったようだ。

そして、今回、先日訪ねた木田組生コン鹿児島工場でまた新しい可能性が萌芽した。

なんと、大好評888CPとの組み合わせで、生コン・施工・消費者三方よしとなるモデルだ。



雑草に困っている人と施工・製造をつなげる

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現在生コンポータルでは家周りの雑草対策を一式88,800円で請け負うサービスを展開している。

昨年開発された造粒ポーラスコンクリートは生コンに特殊マテリアルを投入することで造粒される。

それを施工することで水を通すコンクリート舗装(透水性コンクリート)となる。

コンクリに期待される雑草を抑える、という機能に加えて、ポーラス構造であることから水が抜けることで排水の問題も解決するというものだ。

そう。

お気づきの通り、偶発的に発生する「残コン」と88,800円キャンペーンを組み合わせる。

残コンに特殊マテリアルを投入することで、造粒ポーラスコンクリート(オワコン)を製造して、その足で予約されている雑草に困っている現場に直行してオワコンを施工してしまう。



無料の「残コン」を運んで施工して88,800円

ご存知の通り、残コンは発生してしまうものだから、基本的に原価0円。

通常であれば生コン工場に持ち戻されるなどして、固められコンクリート塊あるいはスラッジ(汚泥)として処分するのにお金がかかっている。

そう考えると、マイナス原価とすることができるかもしれない。

発生した時には生コン車の中に普通にある。

生コンのように、普通にある。

そこに、特殊マテリアル(Y弾・Re-con zero EVO)を投入、攪拌することで、オワコンは出来上がる。

余った生コンにY弾を投入して「雑草に困っている現場」に余らせた施工者と一緒に向かえばいいのだ。

こちらは、残コンにY弾(Re-con zero EVO)を投入・撹拌・排出をしている動画。

まさに、オワコンがシュートから転がり落ちてきている。

原価(Y弾5000円/m3)で作られたオワコンを生コンの運転手さんがそのまま運んで一輪車押しを手伝ったっていいだろう。

施工者はそもそもその日は生コン打設のためだけに配置されていた人だから施工をしたとしてもせいぜい残業代だけ。

さて、5000円+施工者・運転者2人分の残業代が原価でなんと88,800円もの収益が生まれてしまった。

恐るべし、シェアリングエコノミー。



「生コン工場と施工業者がタッグを組んだサイドビジネスのススメ」

これまで産業は分断されてきた。

施工者と製造者の間には「取引関係」という「壁」が存在していた。

取る、か、引く、か。

奪うか、奪われるか。

その二項対立の発想ではシナジーは生まれにくい。

ITを用いて壁と階層を取り払うことにより、創発・協力関係が生まれる。

たった5000円+残業代程度の原価で88,800円もの収益が発生する。

二項対立を打破した結果だ。

ただし、現在はまだ「絵に描いた餅」である。

実際にやってみなければ、本当に形になるかはわからない。

だから、生コンポータルでは「やってみる」実践をモットーに、会議室を離れ常に現場にありたいと思っている。

これまで、取るか引くかだった製造・施工がニーズ「消費」につながることで、支え合うことになる。

低迷を続ける建設産業にあって、この新しいビジネスモデルは新しい関係性を構築される兆しなのかもしれない。



宮本充也

オワコン工事一式原価例
(生コンビニ仕入れ配送料無料)

◆施工面積40m2

材料費
(配送料無料)
80,000円40m2 x 0.05m(50mm厚) = 2m3 x 40,000円(単価)
工事費70,000円2名 x 35,000円(日当)
諸経費7,500円5% x (80,000円(材料) + 70,000円(工事))
合 計157,500円

※単価:165,000円/40m2
= 3,938円/m2

◆施工面積60m2

材料費
(配送料無料)
120,000円60m2 x 0.05m(50mm厚) = 3m3 x 40,000円(単価)
工事費95,000円2名 x 35,000円(日当) + 1名 x 25,000円(手許)
諸経費10,750円5% x (120,000円(材料) + 95,000円(工事))
合 計225,750円

※単価:225,750円/60m2
= 3,763円/m2


宮本 充也

主な著者
宮本充也

1級(舗装・造園・建築・土木)施工管理技士/コンクリート主任技士・診断士/砂利採取業務主任者/採石業務管理者

危険物取扱責任者(乙4)/毒物劇物取扱責任者/日本農業検定(1級)/エクステリアプランナー(2級)/運転免許証(大型・中型)

勉強中の資格:宅建士

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