2022/05/27
【埼玉】「アスファルト村にコンクリート村の人たちが集まって和気藹々と未来を語る」渋谷建材・大成ロテック
ゴリゴリのアスファルト村にコンクリート村の人たちが集まって和気藹々と未来を語り合いました。キレッキレの渡邊清隆さんはじめ、大成ロテックの皆様、大歓迎していただき誠にありがとうございました。コンクリート舗装がこんなにもウケるなんて嬉しかったです。蝶々が羽を休めるのはコンクリートならではですね。島崎所長も超素敵でした。また遊びに伺いたいです。
製造:渋谷建材(担当:大曽根勇太)、施工:大成ロテック(担当:渡邊清隆)
脱「舗装=アスファルト」
施工Before。
道路会社の技術研究所に生コン車(渋谷建材)到着。
道路会社といえば我が国ではゴリゴリのアスファルト会社と言っていい。
アスファルトとコンクリートを「競合」という関係性で眺めた場合このような事態はなかなか考えられない。
陣頭指揮を振るうのはこの人、パイセンこと渡邊清隆さんだ。
この見学会を企画したのもパイセンだ。
CNのこの時代、コンクリート舗装こそが道路・コンクリート産業を融和させ世界に貢献しうる道。
脱「舗装=アスファルト」で新しい時代を切り拓け。
わかりました、パイセン。
全力でついていきます。
既往の経営資源をそのまま利用できるコンクリート
出た!
出ました、舗装機械。
写真はコンバインドローラと言って鉄輪ローラとタイヤローラどちらもついている締め固め機械。
造粒ポーラスコンクリート(オワコン)がさながらアスファルト混合物のように施工されている。
エクステリアなど小規模な土間コン(水を透す土間コン)の場合振動プレートなど人力で行われる。
一方、ロードローラなどがあればただコンクリの上を走るだけで締め固めは完了。
仕上げも兼ねるため施工は以上終わりとなる。
仕上がりに支障のあるタイヤマークについてはプレートやタンパでタッチアップ。
お気づきの通り、普段道路会社が用いている道具や人員(経営資源)だけでコンクリート施工が完了した。
パイセンは、この点を強調する。
実際、どうでしたか? コンクリ施工
施工Afterのオワコンの上で羽を休めている蝶々。
アスファルト施工の場合100度をゆうに超える路面温度であるためこうした光景は絶えて見ることはできない。
そんな長閑な光景を眺めながらアスファルト村の皆さんに実際どんな感想を受けたかヒアリングしてみた。
「アスファルト混合物と違って粘性が出てこないから扱いが楽だよ」
「温度が高くないのがいいね。特にこれから迎える夏本番。熱中症対策とも言えるよ」
「あっけないくらい簡単で驚いた」
おおむねポジティブな感想をいただいた。
とりわけ、人生で1万m2以上コンクリート舗装を経験してきたという方からは「コンクリート舗装の常識が変わった」と太鼓判を押された。
対立軸から統合へ
産業発展の過程でどうしても細分化されピラミッド型の産業構造が形成されてしまったことであらゆる分野ごとに壁と階層が生まれてしまった。
アスファルトとコンクリートも例外ではない。
道路会社の人からすれば自分達の製品アスファルトが可愛い。
それはコンクリートに携わる人々と同様だ。
それぞれ、それぞれの想いや熱意を持って日々活躍されている。
つまり、その点では同じってことだ。
なのに、これまで分断が互いを大いに傷つけあってきた。
これからは対立軸で物事を考えるのではなく、統合的な観点からアスファルトとコンクリートを眺めるべきではないか。
見学会の最中ずっと活気があったし闊達な意見交換や交流が行われていた。
そこに、村の違いなど微塵も感じさせなかった。
(小数名、当事者意識が希薄で何しにきてんだかわからない人も含まれていたけど)
アスファルトもコンクリートも何がしたいって、製品を売りたいんじゃなくて仕事を通してより良い世界を作り出し、そのことで自分達や次世代が潤うことを希求している。
そこに、アスファルトやコンクリートという手段を議する余地はない。
「生コン産業は大成ロテックさん(のような俯瞰的な観点でものづくりを行う道路会社)のためにコンクリートを供給します」
生コンポータルの主宰この僕宮本は渡邊清隆パイセンや島崎所長に率直な気持ちを何度もお伝えした。
これからの時代対立軸(競わせ戦わせ付加価値を産ませる)では生産性は上がらない。
融和し、統合し、有機的に躍動する、そんな産業構造とプロセスが必要なのだと思う。
今朝、埼玉県鴻巣地方は雨に見舞われているという。
きっと施工されたばかりの透水性コンクリートには天滴になっていることだろう(野口貴文先生の表現を拝借してます)。
道路とコンクリートが結びつくことで大地は潤される。
生コンポータルのコーポレートステートメントでもある「大地を削らない、汚さない、フタしない、循環するコンクリート」の開発がいよいよ大きく前進しようとしている。
これまで分断され互いに競わされてきた全てのラストワンマイルに新しい役割が付される。
あとは、世界の要望に応え変化し続けるだけだ。
宮本充也
オワコン工事一式原価例
(生コンビニ仕入れ配送料無料)
◆施工面積40m2
材料費 (配送料無料) | 80,000円 | 40m2 x 0.05m(50mm厚) = 2m3 x 40,000円(単価) |
---|---|---|
工事費 | 70,000円 | 2名 x 35,000円(日当) |
諸経費 | 7,500円 | 5% x (80,000円(材料) + 70,000円(工事)) |
合 計 | 157,500円 |
※単価:165,000円/40m2
= 3,938円/m2
◆施工面積60m2
材料費 (配送料無料) | 120,000円 | 60m2 x 0.05m(50mm厚) = 3m3 x 40,000円(単価) |
---|---|---|
工事費 | 95,000円 | 2名 x 35,000円(日当) + 1名 x 25,000円(手許) |
諸経費 | 10,750円 | 5% x (120,000円(材料) + 95,000円(工事)) |
合 計 | 225,750円 |
※単価:225,750円/60m2
= 3,763円/m2
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