長岡生コンクリート

オワコンロゴ

「撒いて踏むだけ」の簡単施工でDIYにも最適な、造粒ポーラスコンクリート「オワコン」。
オワコンは水を透すコンクリートなので、家周りの雑草・ぬかるみ・水たまり・猫の糞から解放されます。

2022/06/01

「工事用道路とか仮設駐車場とかならいつでも残コンさんいらっしゃい?!」

「工事用道路とか仮設駐車場とかならいつでも残コンさんいらっしゃい?!」

これまで分断されてきたゼネコン・道路・生コンなど物作りがシームレスに響き合う世界では日々様々なアイデアが無数に生まれ実験され形を帯びている。例えば、セメント安定処理路盤だとか仮設の駐車場や工事用道路なんかだったらいつでも残コンさんいらっしゃいなはずだ。



セメント安定処理路盤・仮設駐車場・工事用道路

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セメント安定処理路盤は(再生)クラッシャランなど路盤材とセメントでできている。

最適含水比で施工される(散水される)ため、言ってみれば固い再生骨材コンクリートとすることができる。

施工直後から車両の乗り入れが可能となっている。

つまり、工事用道路や駐車場として、直ちに供用可能。



造粒ポーラスConとセメント安定処理路盤の酷似性

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⚫︎参考記事: 【埼玉】「アスファルト村にコンクリート村の人たちが集まって和気藹々と未来を語る」渋谷建材・大成ロテック

先日大成ロテックで開催された造粒ポーラスコンクリートの実験施工。

渋谷建材で製造されたオワコン(再生骨材)が道路会社のコンバインドローラで機械施工された。

原材料の大半は再生骨材(再生クラッシャラン)とセメントと水(高分子で吸着され造粒に寄与)。

つまり、セメント安定処理路盤と酷似している。

また、造粒ポーラスコンクリートに関して言えばバッチャープラントで比較的多量のセメントを配合されて管理・製造されているため、セメント安定処理路盤よりも圧縮強度は大きい。

そのことはつまり、現場で使われずに余った「残コン」を造粒化させ、造粒残コンポーラスコンクリートであった場合でもセメント安定処理路盤よりも高性能ということができる。



余りました、造粒材入れました、現場へ直行

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建築・土木工事で使われている生コンクリートは「残コン」と言って全てが型枠に収まり使い切られるわけではなく3〜5%が余るとされている。

余ったその時には、それは名前が変わっただけで、物としては全く同じの「生コン」だ。

そこに造粒材(Re-con ZERO EVOやセルドロンなど)を投入して必要とされている現場に直行する。

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⚫︎参考記事: #JISを変えよう 「真に苦慮されている側に立ち、誰も不幸にならない法や規格を提案し、成立させていくべき」(野口貴文)

 RRCSでは現在オンタイムで残コンの発生状況を可視化できるプラットフォーム(アプリ)の開発が始まろうとしている。

例えばプロジェクト「残コンさんいらっしゃい!」が想定している大阪万博2025の建設であれば同時期に複数の現場が動いている。

工事用道路だとか駐車場だとかの建設も広大な面積で展開していることだろう。

比較的容易にマッチングは進むはずだ。



ダイレクトリサイクル

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残コンのリサイクル技術はあるにはあるが大半はブロックのような製品にするか、あるいは再生砕石のようなものにするか、二択となっている。

残コンがまずは別の形に生まれ変わりストックされることになる。

ここで問題となるのが「出口」。

生コン工場はあくまで生コンを製造・出荷する業態であるため、取引先顧客にこうした「生コンではない製品」を販売するチャネルが弱い。

そのため、せっかくリサイクルしても出口で糞詰まりすることで「結局なんもしないで捨てた方が安いじゃん」って悲しい現実が生まれる。

もしも造粒ポーラスコンクリートの市場が一般化して、また需要と供給が容易にマッチングされるようになれば。

残コン問題はいよいよダイレクトリサイクルの時代を迎えることになるだろう。

そうなれば、全国各地の工事用道路や駐車場がその対象市場となる。


「残コンさんいらっしゃい!」

これまで押し付け合いの原因だった残コンが世界の随所で歓迎される時代がやってくる。

技術開発と、認知と普及、市場の拡大、そしてインターネットやAIを駆使した情報の拡散による需用と供給のマッチング。

テクノロジーはある。

あとは、現場の実情に沿って組み合わせるだけ。

登場人物も全員揃っている。

あとは、やるだけ。

簡単なことだ。



宮本充也

オワコン工事一式原価例
(生コンビニ仕入れ配送料無料)

◆施工面積40m2

材料費
(配送料無料)
80,000円40m2 x 0.05m(50mm厚) = 2m3 x 40,000円(単価)
工事費70,000円2名 x 35,000円(日当)
諸経費7,500円5% x (80,000円(材料) + 70,000円(工事))
合 計157,500円

※単価:165,000円/40m2
= 3,938円/m2

◆施工面積60m2

材料費
(配送料無料)
120,000円60m2 x 0.05m(50mm厚) = 3m3 x 40,000円(単価)
工事費95,000円2名 x 35,000円(日当) + 1名 x 25,000円(手許)
諸経費10,750円5% x (120,000円(材料) + 95,000円(工事))
合 計225,750円

※単価:225,750円/60m2
= 3,763円/m2


宮本 充也

主な著者
宮本充也

1級(舗装・造園・建築・土木)施工管理技士/コンクリート主任技士・診断士/砂利採取業務主任者/採石業務管理者

危険物取扱責任者(乙4)/毒物劇物取扱責任者/日本農業検定(1級)/エクステリアプランナー(2級)/運転免許証(大型・中型)

勉強中の資格:宅建士

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