2022/06/10
【静岡】「誰よりも施工者フレンドリーな水を透す土間コンその理由について」藤枝生コン・グリーンガーデン
静岡県藤枝市。住宅周り雑草対策、裏庭部分は排水難のため水を透す土間コン「オワコン」が採用された。後日犬走も予定している。
製造:藤枝生コン(担当:杉本哲也)、施工:グリーンガーデン(3m3、50mm厚、4名、1時間40分)
いいオワコンの作り方
現場到着まで20分。
事前にY弾(造粒材・Re-con ZERO EVO)をドラム投入しその後生コンを積み込む。
通常の回転で15〜20分経過するとこのように「オワコンになっている」となる。
また、3m3など大量に積み込む場合には、1m3ずつY弾投入>1m3積み込み>Y弾投入>1m3積み込み>Y弾投入>1m3積み込みといった具合にバッチャープラントから生コンを積めば満遍なく造粒される。
うむ。
いい、オワコンだ。
現場でブルーシートの上に山にしたオワコンを一輪車でせっせと運搬する。
数量が少なければ生コン車から全量荷下ろしして生コン車を帰らせてあげれば生コン屋さんも喜びます。
これ、生コン工場と良好な関係を築くためのコツみたいなもんだ。
それでは早速施工をご覧いただこう。
施工を急がなくていいオワコンの理由
物置と見切りの間の三角地など狭小部分はタンパで、またある程度面積のあるところはベニアを敷いた上から振動プレートで。
「撒いて踏むだけ」締め固めるだけ以上おしまい。
この写真がわかりやすい。
奥側が締め固め済みで、手前側がまだこれから仕上げるところ。
オワコン(造粒ポーラスコンクリート)の場合既往のポーラスコンクリート(透水コンなど)と違って仕上げを急ぐ必要がない。
それは造粒という構造に秘密がある。
既往のポーラスの場合、粗骨材の周りにはセメントペーストと言って、セメント+水のペースと膜に包まれているだけ。
だから、風とか日射で簡単に乾いてしまう。
乾かないうちに仕上げまでを終えないとならないためとにかく忙しい。
一方、造粒構造は粗骨材の周りにモルタルペースト(セメント+砂+水)が包膜している。
砂が水を保ってくれるため急がなくてもいいってわけだ。
いよいよ完成「雑草」「排水」問題解決!
施工After。
3m3の材料を50mm厚で施工したわけだから、ざっと60m2もの面積を4名でたった2時間で終わらせる。
(水を透す)土間コンを4名で2時間で終わらせる。
しかも、この出来栄え。
見た目だけじゃあないんだぜ。
ちゃんと水を透して排水問題を解決した上で、雑草が生えてこないんだぜ。
なお、施工グリーンガーデンによれば後日犬走部分にもオワコン施工を予定しているそうだ。
家周りの問題、雑草・ぬかるみ・水たまり(排水)・猫の糞害・害虫、そう言った苦しみは全て解決しちゃうっていうんだからにんともかんともである。
にんにんだ。
そんなわけで、バズ中のオワコンちゃんだが、昨日は京都の知り合いの生コン屋さんから連絡があった。
「オワコンてなんですか?」
取引先からオワコンの説明を求められたという。
1人で歩いてるねえ、オワコンちゃん。
話題になってるねえ、オワコンちゃん。
とめどねえ。
止められねえ。
いい波乗ってるねえ。
こういう時は、余計な企てをせず、そのまま乗せておけばいいのだろう。
オワコンちゃんというキャラクターも既にデザイナーに発注済みなんだよー。
それではまた次のブログで!!
宮本充也
オワコン工事一式原価例
(生コンビニ仕入れ配送料無料)
◆施工面積40m2
材料費 (配送料無料) | 80,000円 | 40m2 x 0.05m(50mm厚) = 2m3 x 40,000円(単価) |
---|---|---|
工事費 | 70,000円 | 2名 x 35,000円(日当) |
諸経費 | 7,500円 | 5% x (80,000円(材料) + 70,000円(工事)) |
合 計 | 157,500円 |
※単価:165,000円/40m2
= 3,938円/m2
◆施工面積60m2
材料費 (配送料無料) | 120,000円 | 60m2 x 0.05m(50mm厚) = 3m3 x 40,000円(単価) |
---|---|---|
工事費 | 95,000円 | 2名 x 35,000円(日当) + 1名 x 25,000円(手許) |
諸経費 | 10,750円 | 5% x (120,000円(材料) + 95,000円(工事)) |
合 計 | 225,750円 |
※単価:225,750円/60m2
= 3,763円/m2
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