地味にやってます。あとじゃん活動（あと活）。僕の住む地方の自民党の代議士吉川タケルさんはパパ活で世間を賑わせておりましたが、僕はひっそりあとカツを続けたいと思います。終活とかとは違います。あとカツです。今回も迷える一般消費者の方からご相談がありました。

その見積大丈夫？ 困った時はあとじゃん先生

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はじめまして、xxと申します。
3月に築20年のクローズ外構の中古戸建を購入し、6月から居住しています。

縦列の駐車場はあるのですが、不便な為、5月に解体業者に30万円でブロック塀や玄関階段、門柱等を撤去してもらい、現在は多少の残土(外水栓の水道管が通っており見取り図がないため残土撤去しなかったとの事です)を残すのみとなりました。

2社の解体業者にも土間コンの見積りを出してもらいましたが、とても高く感じ、解体後、改めて庭コンさんでオススメされているxxxxxさんに現地調査に来ていただいた所、オワコンの取り扱いがなく、透水コン（※ポーラスコンクリート）なら取り扱っているが土間コンの倍は高いと言われてしまいました。

オワコンについては調べてみます、と担当者に言われていましたが、本日頂いた見積りは、やはり土間コンのもので、オワコンを使うには(もう少し金額を落とすには)どうしたらい良いのだろうと悩んでおり、是非お力をお貸しいただきたく、ご連絡致しました。
大変ご多忙とは存じますが、添削して頂けると幸いです。

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「見積、高いのか安いのかわかんない」

困った時は、あとだしじゃんけんワークス（見積をチラ見して、高いか安いか判断したら即座に後出しジャンケンで安い概算見積もりを提供するどSサービス）。

今回も迷える一般消費者から真摯なご連絡があった。

それではこの僕、あとじゃん先生のあと活を以下にご覧に入れよう。

先日、地元代議士のパパ活が報道され、ちょっと焦っています。

あと活も負けないぞ！

顧客の要望に応えろよ！

すみません。

まず、真っ先に思ったのが、顧客が「オワコン」を希望しているのに、知らんぷりというその態度。

御免なさい。

そんな施工者をMapに表示してて、ほんとすんません。

直ちにBANしときます。

イタリアン食べたいです、言ってんのに、ラーメン屋に連れてくような彼氏とは別れた方がいいじゃないですかあ。

それと同じで、顧客はオワコンをご所望されてるのに、「土間コン」（水を透さない方）の見積をいけしゃあしゃあと提示するあたり。

なんていうか、そんな業者に絶対注文しちゃいけません。

3万円／m2の見積もり

続いて、この見積もりですが、高級石材かなんかをタイルで貼るんすか？と思ってしまったくらい、高いじゃないですかあ。

そもそも、相場観を調べれば、平米12000〜とか（下地や掘削込み）だってえのに。

3万円とか、ふつー、あんま見かけないすよね。

ただ、百歩譲って。

残土処分29000円／m3

の妥当性については実際に現場に伺ってみなければ不明。

ぱっと見、高いけど、敷地条件がとんでもないことになってたりする可能性もあるから軽々には判断しきれない。

じゃあ、その金額を抜いて改めて下地とコンクリート工（土間コン）だけで計算すると。

14,500円／m2

まあ、15m2って敷地面積でもあるわけだから、めくじら立てるほど高いかどうかはなんとも言えない。

だからって、残土処分が怪しすぎるから、ちゃんとした業者さんを紹介するんで、少し判断はお待ちください。

ご要望の「オワコン」ならいくら？

ご要望のオワコンちゃんですが、まず、間違いなく言えるのが「土間コンより安い」ってこと。

その理由は次の通り示されている。

オワコンが土間コン（生コン）より安い理由

土間コンとオワコンの施工手順比較

施工手順	土間コン	オワコン
1）掘削	200mm～	150mmに削減
2）残土処分	200mm × 面積	150mm × 面積に削減
3）路盤	100mm～	省略
4）メッシュ配筋	有	省略
5）コンクリート工	100mm～ 数時間から半日の水引を待ってから仕上げ	オワコン150mm 状況によってセメント安定処理路盤を兼ねる
6）養生	当日〜翌日は立ち入り厳禁	直後から歩行や軽作業可能（時短）

上の表は土間コン（生コン）とオワコンの施工手順を比較したものです。

材料費としては、2層で路盤を兼ねた150mmのオワコンは、生コンクリートよりも高くなります。

しかし、以下のとおり工事費は作業人員2名分ほど縮減できるので、総費用は生コンよりも安くなる傾向にあります。

　・掘削・処分残土量が減ってる
　・路盤材料使わない
　・ワイヤーメッシュ配筋しない

また、施工直後から軽作業（カーポート屋根設置）ができる　などのメリットもあります。

ね。

わかりやすいしょ？

で、この現場がいくらかってことだけれども。

15m2を150mm厚（路盤・表層込み）で施工するのに必要なオワコンちゃんは2.25m3。

0.5m3刻みだから2.5m3として。

それを仮に3万円／m3で施工者が購入して仕上げれば材料費は7万5千円。

続いて、施工ってことなんだけど、極論1人でもいけるけど、手元で学生バイトみたいな感じで2名体制でやったとして。

職人3万円＋学生バイト1万5千円で4万5千円が手間にかかわる費用。

合計で、12万円だね。

これ、15m2で割ってみようか。

8000円／m2

施工者の経費を20%載せてみようか。

10000円／m2

あれ。

全然行かないじゃん。

14,500円／m2なんて全然行かないじゃん。

おかしいね。

ふざけてるね、その業者。

しっかりオワコンを調べるでもなく、勝手な見積を放り込んできやがって、腹が立つね。

BANしておくね。

それにね。

オワコンの工事って15m2とかなら30分とか1時間で終わっちゃうんだよ。

だから、実際庭ごと丸っとオーダーしたら多分もっと安い見積りになると思うよ。

だって、その2名が土間コンに1日かかりきりになることないもんね。

というわけで、久しぶりのあと活（危うくパパ活と書いてしまいそうになり焦る）、いかがでしたでしょうか。

ご安心いただけましたでしょうか。

お便りいただいたの実は結構前で、遅くてごめんなさい。

でも、絶対にオワコンを頼んだ方が正解だよ。

だって、水を透さない土間コンなのに水を透す土間コンより安いとかないよね。

マジで。

というわけで、以上、おしまい。

ばいちゃ！

宮本充也（あとじゃん先生）