2022/07/31
【会社案内】庭コン・生コンポータルは最も身近なコンクリートの専門家集団
「水の次に流通する」と言われる生コンクリートだがその実流通は実に閉鎖的なシステム(B2B)となっており、一般にその価値はほとんど知られていない。庭コン・生コンポータルではそんな生コンのあり方に課題を立て「生コンをもっと身近に」を掲げて身近なコンクリート集団を志向している。
庭コン・生コンポータルはこんな会社です
⚫︎参考記事:https://www.nr-mix.co.jp/company/
生コン工場は一般にどんなイメージだろう。
おそらく、「どんなイメージ?」って聞かれても大半の人が、「何それ?」ってなるかと思う。
街中で確かに写真のような箱から滑り台みたいなのがニョキッと出ている光景を見たような見てないような。
そんな感じか。
水の次に流通している材料「生コン」
そんな生コン工場が作っている製品は、なんと「水の次に流通する材料」と言われている。
それもそのはず、コンクリを消費(という言葉が適切かどうか、コンクリは消えないから)していない人に僕は人生でたった1度もお目にかかったことがない、汎用製品がコンクリートだ。
弁護士も、医者も、理容師も、勤め人も、シェフも、生コン屋も。
必ず出勤など移動の時に道を支えているし、建物はコンクリートで土台が組まれている。
必ずだ。
今どきコンクリートを消費していない人は山奥の穴蔵に暮らしている仙人様くらいだろう。
そのくらい人類社会に浸透しているプロダクトがコンクリート。
電気・水道・コンクリートってくらい人々の暮らしを支えているのがコンクリート。
でも全然身近じゃないコンクリート
一方、冒頭にも述べたように「一般に全く認知されていない」ってのもコンクリートの事実。
「コンクリ?モルタル?セメント? 何がちがうの??」
みたいな感じで全然知られていない。
それもそのはず、コンクリートはネットやホムセンで買えるような、自宅にポンと届くようなプロダクトではない。
図に示しているように、閉じられた系としての流通構造を特徴としている。
図ではhorizontalに示しているが、実際はverticalでゴリゴリのヒエラルキー構造だ。
カーストと言ってもいい。
その底辺に位置しているのが「水の次に流通する」と言われているコンクリートのメーカー。
すごい汎用品、なのに、底辺。
すごいギャップ。
庭コン・生コンポータルはこのギャップを機会とした会社
Amazonで当日・翌日に届く生コンクリート。
または、コンビニくらい身近なコンクリート。
志向したあり方はそんなところだ。
庭コン・生コンポータルの運営母体となっている有限会社 長岡生コンクリートの代表取締役である僕はあまり謙虚な方ではない。
人に見下されるのがものすごく嫌いだ。
だから、そんな「底辺」でゼネコンやら発注機関にいばられるのはものすごくムカつく。
クソほどムカつく。
「威張られなくても大丈夫な業態」
自分の選んだ仕事だ。
誇りに思える仕事にしたい。
誰もが当然そのように考えるだろう。
そのためには、このヒエラルキーの中でお行儀よくしてたらダメだ。
「水の次に流通する材料」の「流通系」を刷新する、アップグレードする。
ハードウェアというかインフラと呼ぶべきか、既にある当事者はそのまま利用しつつ、OSつまり、その当事者の繋がり方エネルギー(情報)の伝達のあり方、社会・関係資本の再定義、それが庭コン・生コンポータルが志向しているところだ。
閉じた系からの脱出:【外構】建築 or 土木 を超越する
庭コン・生コンポータルでは7年ほど前からインターネットによる情報発信に力を注いでいる。
結論から言えば、閉じた系の底辺「生コン工場」がHPやSNS、YouTubeで自社をPRしても意味ありません。
そんなもん見る人、ほとんどいません、よほどのもの好きです。
てくらい、閉じられた系なんです、コンクリート・建設産業って。
買ってくれる人、ゼネコンか工務店かってくらいだから、情報発信しても意味ないんです。
だから、この「建築か土木か」っていう二元論を超越してしまうことを選んだ。
僕たちが最初に選んだのは、建築でも土木でもない、既往の産業構造とは全く違う畑、「外構」(エクステリア)だった。
写真に示したようにポーラスコンクリートと呼ばれる水を透す土間コンの価値(身近な雑草・排水問題の解消)をITでガンガン発信することによって消費ラストワンマイルに訴求する。
消費ラストワンマイルに届けるためにこれまでの登場人物「消費者」「施工者」「製造者」のあり方を再定義する。
階層構造ではなく、消費・施工・製造をWEB構造(点と点が直接結びつき関わり合う蜘蛛の巣のような流通構造)を志向した。
それが、庭コン(https://www.nr-mix.co.jp/niwakon/subcontractor_list.html)の特徴だ。
製品に興味を持った消費者は直接好きな施工・製造に連絡を取ることができる。
既往のゼネコンや工務店、あるいは小売や流通、そう言ったところに連絡しないで庭に水を透す土間コンが施工される。
このあり方が庭コン・生コンポータルが「建築か土木か」の二項対立を打破した結果得られた成果だった。
建築も、土木も、外構も、そして
写真はマルチングとして採用されているポーラスコンクリート。
⚫︎参考記事:【神奈川】「雑草は抜く、絶対生えさせん。でも植栽(樹木や草花)には生き生きと成長してほしい」東京テクノ・コンクリートサロン
上述二元論の突破により僕たちの視界は開けた。
建築か、土木か、外構か、にとどまることなく、建築も、土木も、外構も、そして造園や農業もと「水の次に流通する材料」生コンはその適応範囲を広げようとしている。
マルチングってのはそもそも建築でも土木でもあるいは外構でもあまり使われない用語だ。
こちらをお読みなっている大半の人も初めて聞く言葉かもしれない。
農業や造園の分野で用いられる用語だ。
そう考えると、コンクリートは舗装はおろか、地面全部に適応可能な巨大な市場に投入されるプロダクトとすることができる。
視界は無限大だ。
「陸地全部」ってことだからだ。
そんなコンクリートは地域発生材・副産物の利用が得意
あらゆる分野と接点を持っているコンクリートにはさらに循環型社会のハブとしての役割が期待されている。
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写真はマルチングに放置竹林の間伐材(チップ)や飲食店の残飯などを配合したポーラスコンクリートが適応される予定の柿畑。
古来、高炉スラグ微粉末やフライアッシュなど他産業の副産物(捨てればゴミ)を受け入れるのがコンクリートのお家芸だった。
そんなコンクリートは地域発生材も何もかも(残コンなど)人々が困っているモノを一切合切「未利用資源」として利用できる。
今、話題となっているCCUSの役割だって期待されている。
これが、「水の次に流通するコンクリート」の特徴だ。
しがらみから離れ自由な発想でコンクリートから世界を変えていく
今日この後出演する予定のイベントはなんと現役の学生が主催している。
我が国コンクリートをゼネコンの立場でリードする町有名人・坂田昇さんまで呼びつけている。
これって、社会人になったらやれないどころか発想すら湧いてこないだろう。
でも、しがらみに組み込まれていない学生だからこそ成せる芸当なのだと思う。
だって、稟議とか会議とか完全に縛り付けられて手枷足枷になっちゃうもん社会人は。
それが、組織や産業のヒエラルキーってやつだ。
学生の発奮に改めて気付かされたが、大切なのは「しがらまれない」という姿勢なのだと思う。
フリーダム。
庭コン・生コンポータルがこれまで経験してきたように、建築 or 土木 から離れ、建築も土木も、そして開けた外構や舗装、農業、造園といった無限の広がり。
この広がりの根本をなすのが、「組み込まれない」「しがらまれない」というあり方。
学生から逆にそんなあり方を学ぶことができた。
今、共に登壇する戸田建設の東さんとイタリアンを食べ終えたところだ。
さて、いざ、横浜国立大学。
コンクリートを学ぶ人・使う人・作る人(・教える人)が織りなすその空間では一体どんなドラマが起きるだろう。
作る人ではあるけれど、学ぶ人の1人として、楽しく参加したいと思う。
コンクリートに関わる全ての人が共同(創発)することでもっと大きなアウトプットが生まれるはずだ。
ちなみにこちらのブログはそのプレゼンのネタをどうしようかと思って作ったもの。
宮本充也
オワコン工事一式原価例
(生コンビニ仕入れ配送料無料)
◆施工面積40m2
材料費 (配送料無料) | 80,000円 | 40m2 x 0.05m(50mm厚) = 2m3 x 40,000円(単価) |
---|---|---|
工事費 | 70,000円 | 2名 x 35,000円(日当) |
諸経費 | 7,500円 | 5% x (80,000円(材料) + 70,000円(工事)) |
合 計 | 157,500円 |
※単価:165,000円/40m2
= 3,938円/m2
◆施工面積60m2
材料費 (配送料無料) | 120,000円 | 60m2 x 0.05m(50mm厚) = 3m3 x 40,000円(単価) |
---|---|---|
工事費 | 95,000円 | 2名 x 35,000円(日当) + 1名 x 25,000円(手許) |
諸経費 | 10,750円 | 5% x (120,000円(材料) + 95,000円(工事)) |
合 計 | 225,750円 |
※単価:225,750円/60m2
= 3,763円/m2
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