2023/02/10
「オワコンでガビオン《エバンガビオン》製造マニュアル」【前編】
組み立て(カゴ)て流し込む(オワコン)だけ。女性も気軽にDIYに挑戦できる「エバンガビオン」の製造マニュアル(動画)の撮影はは昨日と今日2日間に分けて見学会を兼ねて開催されている。
ガビオン(蛇籠)組み立て
まずはガビオン(蛇籠)の組み立て。素人でも十分可能。螺旋状の治具で四辺を連結する要領で箱(かご)を作る。また、軽量であるため女性でも難なく挑戦可能。YouTubeでもたくさんのDIY動画がリリースされている。
今回はkrラボの外構擁壁として試験的に施工される。
エバンガビオン完成イメージ
ソーラー電池式照明でライトアップすることで造粒ポーラスの凹凸に陰影が灯る。
植栽と組み合わせるなども想定している。
あんこで廃棄物カットも!
生コン工場で製造される「テストピース」は圧縮・曲げ強度試験に供される。試験後その破片は廃棄物として処分されるのが慣わしだが、ガビオン内部に「あんこ」として使用することで再利用可能。
関連記事:「脱炭素時代に残コンステーションは生コン工場や生コン組合の新たな収益源となる」
鉄筋を杭にすることで転倒防止
L字型ですでに転倒抑制作用は働いているものの、内部に異形棒鋼を杭として設えることでさらに安全性が増す(地中に棒鋼の半分くらいを突き刺す)。なお、心配される錆に関しては表面に一定以上発錆することで保護膜として内部は守られること、サビの膨張圧力も空隙が多量にあるため逃げることなど耐久性上も問題は見られない。
仕上げは「オワコン」流し込むだけ(後編へ)
仕上げは生コン車のシュートから、あるいはバケツリレーで、オワコンをガビオンに流し込めば「エバンガビオン」の完成。
女性も手軽に挑戦できるDIYエクステリア資材「エバンガビオン」の試験施工が昨日と今日でようやく完成を見るんだ。これ、参加している素人・Pro問わず、全員テンションアゲアゲで、こんなプロジェクトに参加してること自体宮本さん個人的にも貴重な体験だよっ。
だって、生コン屋さんにとって残コンて経営を圧迫する「リスク」なんだけど、それを利用しておしゃれな「ガビオン」ができちゃうなんて、単なる「チャンス」でしかないんだから。
今はまだ「構想」でしかないけれど、これを形にするためには「知ってもらう」「伝える」情報発信が鍵になる。
さあ、オワコンちゃん、オワコーン。
引き続き、頑張るぞっ。
作者・宮本充也
オワコンの購入方法
オワコン工事一式原価例
(生コンビニ仕入れ配送料無料)
◆施工面積40m2
材料費 (配送料無料) | 80,000円 | 40m2 x 0.05m(50mm厚) = 2m3 x 40,000円(単価) |
---|---|---|
工事費 | 70,000円 | 2名 x 35,000円(日当) |
諸経費 | 7,500円 | 5% x (80,000円(材料) + 70,000円(工事)) |
合 計 | 157,500円 |
※単価:165,000円/40m2
= 3,938円/m2
◆施工面積60m2
材料費 (配送料無料) | 120,000円 | 60m2 x 0.05m(50mm厚) = 3m3 x 40,000円(単価) |
---|---|---|
工事費 | 95,000円 | 2名 x 35,000円(日当) + 1名 x 25,000円(手許) |
諸経費 | 10,750円 | 5% x (120,000円(材料) + 95,000円(工事)) |
合 計 | 225,750円 |
※単価:225,750円/60m2
= 3,763円/m2
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