2022/03/08
「オワコンとかドライテックを荷下ろしした後の専用洗剤(Re-con ZERO CLN)ってその後の生コンに悪さしないの?」
閉じられた系としての建設・コンクリート産業に変化が現れている。辺境ではそれぞれがそれぞれの機会や課題に対して規格や枠組みに捉われることなく主体的に細胞分裂を繰り返している。その1つが久保田建材店(大阪府八尾市)から共有された実験報告だ。
大企業が追いつけない日本のスピード
造粒ポーラスコンクリート「オワコン」。
ポーラスコンクリート「ドライテック」。
粘性が高い透水性コンクリートはとかく荷下ろし後の洗浄が大変と認識されている。
MAPEIから発せられたRe-con ZERO CLNはその粘性を除去し洗浄効率を高めるために開発された透明な液剤だ。
⚫︎参考記事: 「綺麗にとれると言っています!これはあった方がええなぁとも言ってました!」Re-con ZERO CLN・久保田建材
現在パートナー工場各位らと適正な希釈率(生コン車に搭載されている水タンクに直接投入する薬剤の量)が見極められようとしている。
開発したMAPEIのGiorgio博士によれば、「成分にはなんら水和反応を阻害するものは含まれておらず、仮にその後に積み込まれた生コンクリートに混入したとしても問題ない」ということだった。
ただ、僕たち日本の生コン工場・ラストワンマイルは「論より証拠」「百聞は一見に如かず」を大切にしている。
「やっちゃえ」である。
Re-con Zero clean実験報告です!
Re-con Zero cleanが残水の中に少しでも残ると生コンに影響があるか実験してみました。
一輪車に生コン(約30㍑)とRe-con Zero clean(10ccの10倍液)を入れてスコップで混ぜ込み供試体を作りました!
4Wの破壊試験でRe-con Zero cleanの 有・無 を3本ずつ割ってみました。
弊社の結果は0.5%位の差でありましたが強度には影響がないとなりました!!!
Re-con Zero cleanをお持ちの生コン工場さんも出来れば実験をしていただき、その結果を教えてもらいたいのでご協力のほどよろしくお願いいたします
人と人とが協働するあり方「組織」の運営方法について思うこと
どこかの組織を批判するのではなく、普通に思っていることがある。
とりわけ大企業とか組織が大きいところに勤めていらっしゃる方のことを気の毒に思うことがある。
稟議や会議、社内手続きや職務分掌(職務記述書に規定された領域)によって行動が制限される。
だから、意思決定から実行(PDCA)がとにかくのろい。
本人はめちゃくちゃやる気になってるのに、そのやる気をそのまま伝える・行動に移すことは許されない。
もちろん、ガバナンスという意味では機能しているのかもしれないけれど、「鉄は熱いうちに打て」という金言があるように、待たされれば待たされただけ僕なら飽きる。
熱は冷める。
以前カナダ生まれの非常にイノベティブとされたCCUS技術を紹介されたことがあったのだったが、待たされに待たされまくって飽きました。
絶対、普及しません、そんなプロダクト、という気持ちでいっぱいである。
MAPEIは比較的アンチェインな企業文化であり大企業のわりに物事がサクサク進む方とは思っていたがそれでも今回は日本側のスピードに追いつけていない。
生コンポータルが連携している生コン工場各位とは特段契約関係を巻いているわけでもない。
互いに結びつき合う動機付けは「興味」「関心」だけだ。
会長がいたり執行部がいたりする硬直化した、「ネットワーク」とは名ばかりの組織構造ではない。
「やりたいからやる」
「会いたいから会う」
互いに、互いの責任範囲で思ったことを行動に移す。
たった、それだけ。
ただ、たったそれだけのネットワーク(人と人との共同の在り方)はいわゆる自己組織化に向かい自立分散型の生命体のような活動を見せる。
上司や会議の決定を待つ必要はない。
「おもれえ」
それだけが動機付けで始まる組織運営。
これをティール組織では「自主経営」と位置付けている。
僕は重厚長大な産業カーストの底辺(生コン工場)でJISや独占禁止法適応除外という鎖に繋がれた経験から強く信じている。
自主経営こそがこれからの産業を刷新する答えであると。
そんな自己組織化された日本の生コン工場ネットワークが生み出すアウトプットには誰もが追いつけない。
「早く、カタログとかプライスとか出してよ」
日本はMAPEIの次のアクションを今か今かと待ち侘びながらも、できることを粛々と進めている。
生コン工場の荷下ろし後の洗浄。
これは日本に限らず世界中の生コンの関心事であるはずだ。
日本がこの分野を拓いたとするならば、それは世界に範を垂れることを意味する。
大企業が主導するような組織ではない。
一つ一つは小さいけれど、自由に羽を伸ばして仕事をするラストワンマイルたちのシームレスな協働こそがこれからの時代に最大のアウトプットを生み出すのだと思う。
宮本充也
※透水性コンクリート(オワコン、ドライテック)の入手方法テンプレートはこちら。
現代、ウェブやSNS(庭ファンなど)で容易に専門知識も手に入る。
透水性コンクリート(ドライテック、オワコン)に興味を持った施主はマップ(下段参照)から直接施工者に相談。
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仕入れは普段付き合いのある業者から可能、または当サイト掲載業者からも
掲載されている材料や施工については、生コンポータルから施工・製造をレクチャー。今は取り扱いがない施工者・生コン工場でも取り扱いをし始めるケースも多い。または当サイト庭コンにて掲載しているマップから購入も可能。
【施工者】支払い方法は貴社条件で
生コンポータルでは初めての取引でも通常仕入れと同じように買掛可能※。
※決済には全てウェブで完結の簡単な登録が必要。
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「雑草やぬかるみ、水たまりだけ解消できればそれでいいんだけど」
もしもそんなニーズであるならば、雑草・ぬかるみ・水たまり対策コンクリ「オワコン」は現在、材料30,000円、工事一式88,800円で販売中。
⚫︎参考記事:《快適な庭》「材料30,000円です。任せても工事一式88,800円です。防草シート+砕石(化粧、防犯)敷きを検討中なら!」雑草・ぬかるみ・水たまり対策
⚫︎参考記事:雑草・ぬかるみ・水たまり解消「オワコン一式 《88,800円》 今なら全国一律で請け負います!!」生コンポータル
⚫︎参考記事:【募集】「全国一律5,000円/m2で請け負う《実験用》駐車場タイプの造粒ポーラスコンクリート《オワコン》施工」
このように、今では透水性コンクリート(ドライテック、オワコン)は土間コン同様に容易に手に入るようになった。
オワコン工事一式原価例
(生コンビニ仕入れ配送料無料)
◆施工面積40m2
材料費 (配送料無料) | 80,000円 | 40m2 x 0.05m(50mm厚) = 2m3 x 40,000円(単価) |
---|---|---|
工事費 | 70,000円 | 2名 x 35,000円(日当) |
諸経費 | 7,500円 | 5% x (80,000円(材料) + 70,000円(工事)) |
合 計 | 157,500円 |
※単価:165,000円/40m2
= 3,938円/m2
◆施工面積60m2
材料費 (配送料無料) | 120,000円 | 60m2 x 0.05m(50mm厚) = 3m3 x 40,000円(単価) |
---|---|---|
工事費 | 95,000円 | 2名 x 35,000円(日当) + 1名 x 25,000円(手許) |
諸経費 | 10,750円 | 5% x (120,000円(材料) + 95,000円(工事)) |
合 計 | 225,750円 |
※単価:225,750円/60m2
= 3,763円/m2
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