現在、「オワコン」を製造するための材料「オワコンの素（Y弾）」のリニューアルが検討されている。そのため、現在「B材（二酸化アルミニウムナトリウム）」を用いないオワコン製造の実験が行われているため、その模様について紹介する。

新しい「オワコンの素（Y弾）」への道

新しい「オワコンの素（Y弾）」A材だけ

二酸化アルミニウムナトリウムの区分変更（法改正による医薬用外劇物への指定）を受け、現在輸入・販売業者登録に並行して新しい「オワコンの素（Y弾）」のあり方の探究が進められている。今回は、各地ですでに行われている「B材（二酸化アルミニウムナトリウム）を用いないでオワコン製造」を生コンポータルでも実施した形。

「オワコンの素（Y弾）」はプラント投入が推奨

片手サイズ少量の高分子（A材）のみで果たして生コンは「オワコン」に変化するのか。なお、現場で通常の生コンを「オワコン」に改質する方法については動画で詳しく説明が行われている。

プラントでの投入の際は流下する生コンに飲み込ませるような要領で添加しドラムの攪拌に任せる。なお、この時高速攪拌はなるべく控えるように注意する（成分の飛散を防止するため）。

A材だけ「オワコンの素（Y弾）」でもちゃんと「オワコン」

現着時のドラム内部を撮影したもの。一見、通常B材（二酸化アルミニウムナトリウム）を投入したものと見分けはつかない。

普通にポロポロと「オワコン」になっている。なお、現場からの共有では、（通常の「オワコン」に比べて）「しっとりしている」「タンパにくっつきやすい」「扱いがしっくりこない」などの声が寄せられた。

Bなし「オワコンの素（Y弾）」オワコン施工してみよう

まずは材料を敷き広げていく。

平らに均したところから木製タンパなどで締め固める。およそ作業はこれだけで終了。

凸凹不陸（ふろく）調整も通常通り

凹んでいるところ（高さが足りないところ）にはその上から直接材料をつけて締め固める。

今年いよいよコンクリート技士試験の資格を得たりょうちん（生コンポータル）も「オワコン」施工に参戦。

B無し「オワコンの素（Y弾）」で作った「オワコン」

こちら、コンテナハウスの土台ということで、水平をきちんと調整。

物置などを置いておくような日の当たらない裏庭はとかくジメジメしがちな場所であるが、コンクリだから雑草を永久に抑え、コンクリなのに水はけがいいからカラッと気持ちのいい快適な空間となった。

新しい「オワコンの素」coming soon

区分変更で何かとお騒がせの「B材」（二酸化アルミニウムナトリウム）を用いずとも普通に「オワコン」ができた。まだ、作業する人にとっては慣れないこともあり「しっくりこない」ということもあるが、その点を考慮しつつ新しい「オワコンの素」（B材成分の変更）は登場を待つばかりとなっている。

作者・宮本充也