東京都西東京市。犬走をオワコンにしたおかげで建設費が抑えられたという嬉しい報告。いやでも毎年生えてくる雑草や雨の日のぬかるみ、排水問題。未然に防止するための方策としてオワコン一択が浸透しつつある。
製造：渋谷建材（担当：大曽根勇太）、施工：YNKワークス（担当：横山徹）

オワコンで建設費を抑える

戸建て住宅犬走にオワコンBefore

生コンビニProでは全国各地で生コン工場からオワコン（をはじめとする各種コンクリート資材）が現場に届く。既往の仕入れ先（生コン工場）からオワコンを購入希望の場合は相談フォームから交渉代理（施工者に代わって生コンポータルが工場に連絡をしオワコン製造をレクチャする）も受け付けている。

なお、本現場ではオワコン施工後に駐車場はオコシコンも施工されている。関東地区では外構（犬走・駐車場）にオワコン・オコシコンが定番となりつつある（参考：【東京】「ハウスメーカーに断られても大丈夫。オワコン/オコシコン施工業者さんの無料紹介でご安心いただきました」渋谷建材・YNKワークス）。

オワコン 犬走 施工 After

オワコンの施工は敷き詰めるだけ。敷設された材料はレーキなどで平らに均され転圧するだけ。

オワコン施工After。敷き詰めるだけ、簡単施工はコストにも深く関係する。

（非透水性）土間コンの施工と比べてみよう

写真引用：庭ファン

敷き詰めるだけのオワコン（透水・保水性コンクリート）に対して土間コンクリートの施工は複数の工程に分けられる。さらに、ブリーディングと呼ばれる余剰水が乾くまでは金鏝仕上げ（写真）に移れないため冬期作業は深夜まで及ぶことも。

施工後の不具合

非透水性の土間コンには水たまりが発生するため排水計画が必須。

水分の蒸発散むらの影響で生じる色むらはクレームに発展しやすい。

乾きにくい表面にはコケ・カビの繁殖を許し、タイヤマークなども目立ちやすく、汚れが顕著。

コスト比較

簡易駐車場（～20m2の場合）の他材料との比較

材料	工事を依頼	DIY	透水性能	ＤIY難易度
砂利＋防水シート	10万円	4万円	〇	★
土間コン	15万円	5万円	×	★★★★★
旧製品ドライテック	22万円	15万円	◎	★★★★
オコシコン	20万円	13万円	◎	★★★
オワコン	9.7万円 税込（※）	4万円	◎	★★

「オワコン・工事を依頼」以外は税別です。

※障害物撤去は含みません。
※掘削・残土処分・下地工など事前工は含みません。

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工程の単純化により生コンポータルでは簡易駐車場として一桁万円の提示も行っている。予算の関係上細石舗装を余儀なくされるケースにおいて施主の満足は大きい。

これだけ見たら非透水性の土間コンを選ぶ理由がわからないね！
生コンポータルの「オコシコン」（旧製品ドライテック）も透水性っていうけど、オワコンとオコシコンならどっちを選ぶといいのかな？？

オコシコン（透水性コンクリート）との比較

ポーラスコンクリートの一に数えられる「オコシコン」の表面は丸みもなくゴツゴツと荒々しい。オワコンに砂が配合されているのに対し、オコシコンはいわば「砂抜きコンクリ」であるため、保水性はない。

【参考】施工中にも保水性がないために生じる不具合

生コンポータルの旧製品「ドライテック」のDIYで生じた不具合「骨材剥離」に関するネガキャン動画。保水性を改良した「オコシコン」もふくめ砂が配合されていないポーラスコンクリート全般にこうした不具合は懸念される。ただし、パーミアコン以来40年の実績を数えるポーラスコンクリートは適切な施工管理が実施されればこうした不具合を未然に防ぐことができる。

圧倒的なコスパで秀でる「オワコン」を選ばない理由は、「見た目」あるいは「実装年数」くらいかな。
まだまだ若い製品だから未知な部分は可能性であり、懸念とも言えるよね。

犬走をオワコンにすることで建設費を抑えることができました！

作者・宮本充也